ヒンダルフィヤ山脈...3
遅くなりました。(汗)
読んでいただいてる方々には、本当にありがたく、申し訳ありません。
ちと時間が取れなくて、更に投稿が不定期となります。
なるべく、隔週土曜日で頑張ります!
また、読んでいただけると、大変うれしいです。
拙い文章力ですが、引き続き書き続けますので、よろしくお願いします。
「!!? なっ、なっ、なっ! ななななぁ------------っ!!!!」
「「「「「!!!?!」」」」」
昼過ぎのギルド内に、ヴィの絶叫が響き渡る。
「おいヴィ! 急に大声出して、びっくりするじゃないか」
急に大声を出したヴィに抗議するが・・・・・・こっちの声が聞こえてない?のか、肩を怒らして、頭から湯気が出るんじゃないか?と思えるぐらいに、顔を赤くして、鼻息も荒いし、口なんか突き出して---。
「ぶ、ぶぶ、ぶぶぶ---」
「ど、どうした? ヴィ、ちゃん?」
「ブ、ブブ、ブブブ---」
「ブブブ? んん?・・・・・・おいオーロフ、近くに豚なんか居たか?」
「そんなもん居らんが、仮にそんなのが居ても、今の叫び声でとうに逃げ出しとるわ」
「まあ・・・・・・だな。 じゃあ何だ? ・・・・・・! ああ、生理現象か! なら外出て---」
「ち、違うわよっ! って、何でそうなるのよっ! それより、ちょっとブレナンッ!」
『ダンッ!』と足を踏みしめ、腰に手をあてて、びしっ!っとブレナンを指差すヴィ・・・。
やっと、話が通じるようになったか? うん? 何故、まだ顔が赤いんだ??
「んん? どうしたヴィちゃん?」
「どうしたじゃ無いわよ! な、なななな、何言ってるのよっ!」
「何って・・・」
ん?ヴィは何故、俺の顔をチラチラ見るんだ?
そんな様子を見て、ブレナンが俺の顔を見て---。
「ははぁ~~ん。 そうかそうか~~~(にやり)」
ん? ブレナンがヴィを見た後、再度俺の顔を見てくるが、食べ滓でも顔に付いてるのか? 一応袖で口元を拭っとくか。
「なっ、何よ。 人の顔見て笑って、な、何が可笑しいってのよ・・・」
「いやいや、急に叫んだり、慌てたりして---(にやにや)」
「そ、それが、な、何よっ!」
「いやいや、そこの嬢ちゃんは、ジークの許嫁じゃあ、ないんだよな?(にやにや)」
「そ、そそそそ、そうよっ! そ、そんな訳ないじゃないっ!!! ぜんっ、ぜん、違いますっ!!!!」
「まあ、仮にそうだったとしても、ヴィちゃんには何も関係無いはずだが---」
「そ、そりゃぁ・・・そうだけど(ごにょごにょ)」
「そうかそうか、まあでも・・・こりゃ、俺の早とちりだったな。すまんすまん」
「わ、分かれば、い、いいのよ・・・」
「残念、残念っと(ぼそっ)」
ん? どうやら落ち着いた。のか? ヴィはまだ赤い顔のままで、俯いてしまってるが・・・にしても、ブレナンの発言や、表情も意味が分からないし、そもそもヴィが否定する意味も分からん。
ってか、ターニャが俺の許嫁って、どうしてそう思ったのか意味が分からん。
「ああ、話がずれてるんだが、ターニャは俺の幼馴染だからな?」
「幼馴染? 幼馴染かぁ~、中らずと雖も遠からずかな?」
「ん? 何がだ?」
「あぁ、いやいい。 こっちの話だ。で、その幼馴染とそこの、コゥだったか? 偶然、此処で再会したと?」
「そうだが」
「ふぅ~~ん・・・」
「どうした? 何か---」
「いや、何でもないさ。 人族とドワーフの組み合わせは、別に珍しくも何ともないが・・・で、偶然再会したから、俺達に紹介する為だけに連れて来た。って訳じゃないだろ?」
「ああ、実は---」
其処から先は、改めて二人とは偶然街中で再会した事や、ターニャは最初は他の冒険者と共に活動していたが、中々馴染めず転々としながら活動して来た事、そんな中でコゥと共に行動するようになった事、その為拠点となる所が決まらず此処まで流れて来た事を説明し、行き先も定住地も無いとごり押しして、此処での滞在の期間の同行と、出来ればサロへ帰還する際の同行も頼み込んだ。
「まあ、話は分かったが・・・」
「やっぱり、駄目・・・か?」
「うんにゃ、そうじゃねぇんだよ。 俺達は全員で一つの共同体だ」
「ああ・・・」
「俺が勝手に決めて良い事じゃなく、共に活動する事になれば命を預けあう」
「そう、だな・・・」
「だから・・・おい! 飲んでないで、こっちの話に加われ! で、お前達はどうなんだ?」
「ぷはぁ~~、わしは別に構わんぞ! 若いもんが増えて、こっちまで滾ってくるぞ! がははははっ!」
「はぁ~~、爺は少し黙ってな!」
「誰が爺だとっ!」
「はんっ、あんた以外に誰が?」
「何だとっ!」
「何だい? やるのかいっ!」
「ああ、はいはい。 仲が良いのは十分分かったから、リーダーとして嬉しくて涙が出て来ないよ。 で、オーロフは賛成で、アイノはどうなんだ?」
「あたいかい? ジークは頼りになるし・・・まあ、足手まといにならないんなら、別に良いんじゃないかい」
「そうか・・・スヴェンは」
「(ぼそぼそぼそ)・・・」
「あ~~・・・良い、みたいだな(ぽりぽり)」
ブレナンが頬をかきながら、俺達の方に向き直って---。
「じゃあ・・・まっ、お試し期間って事で、同行してもらうかなぁ~」
「そ、そうか! す、すまない。 恩に---」
「ああ、ああ、まだ決定じゃない。 が、お試し次第って事で、な?」
「それでも十分だ。 よ、よろしく頼む」
「いいって、いいって(苦笑)、そんなに言われると、尻がむず痒くなる(苦笑)」
苦笑しながら、手を軽く振って応えてくれる。
そんな光景を呆けて見てた二人も---。
「あ、あの、その、よっ、よろしくお願いします!」
「あ、えっと、その・・・お、お、お願い、しま、す・・・」
翌日から二人を加え引き続き、近隣での討伐を重ねる事で話を終え、その日はその場で別れ明日に備えるる事になった。
◆◇
翌日になりギルド前で落ち合った俺達は、前回同様に城壁の外に出て雪景色の中を、魔物を探して街道を外れた所を歩いていた。
ただ、今回はターニャとコゥが居る為、街からそれ程遠出する事はしていないが、二人の装備が重たい事で足を取らる事で、それ程早く移動出来ない事も遠出をしてない理由だが・・・別に装備の重さと雪で遅い訳ではないんだが---。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「・・・・・・」
「ふん、ふん、ふん・・・」
「・・・・・・」
「んっく、はぁ、はぁ・・・」
「・・・・・・」
「ふぅ、ふぅ、ふぁ・・・」
「・・・・・・」
「くはっ、はっ、はっ・・・」
「・・・・・・なあ?」
「ふっ、くっ、くぅ・・・」
「・・・・・・・・・なあ?」
「ふひぃ、ふぅ、ふぅ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・なあっ、て!」
「何だ? はぁ、はぁ、ジーク」
「・・・いや、それって」
「おぅふ、それって? はぁ、はぁ、これが何だ?」
「あぁ・・・それ、まだ続けるつもりか?」
「んん? あぁ・・・よっと! うぅぅっん!よっしゃ、温まった温まったっと」
「ふんっ! まだ足りんが、まあ外ならこんなもんか! むふぅ~~~」
ちょっと休憩と言う事で、風の吹き込まない窪地を探し、軽く食事を摂ってそれぞれ休んでたはずなんだが---。
「渋い顔してどうした?」
「・・・」
「ん~~~・・・!? ああ、お前も一緒にやりたかったのか! すまんすまん。 どうだ? 今からでもやるか?」
「いや・・・遠慮しとく」
「そうか? トレーニングになるし、体も温まるしで良いぞ?」
何が悲しくて雪に覆われた中、上半身まっ裸で運動してる二人の・・・そう!むさ苦しい男の輪に、好んで混ざらにゃいかんのだ。
てか、上半身から湯気を立ち昇らせて、爽やかに髪をかき上げてるんじゃないよ・・・・・・。
「はぁ~~~~~・・・・・・逆に汗かいてこの後、体が冷えると思うんだが---」
「何だ。 そんな事か---(バサッ!)」
そう言うとおもむろに、上着を羽織ったと思うと、前を開けたままで・・・てかこれ、誰に説明してるんだ??
「あ~~、アイノ」
「ん? 何だい?」
「いや、何だい?じゃなくて、この暑苦しい二人は、一体全体どうしたんだ?」
「どうしたって・・・どうかしたかい?」
「いやいやいや。 どう見ても、普段と違いすぎるだろ?これは」
「ん? むしろ、あたいにとっちゃ、普通の光景だねぇ~~」
「え?! これが、普通・・・」
「あの二人は暇さえあれば、何処でもああしてるからねぇ~~」
「いや!でも、サロでは---」
「ああぁ(苦笑)、人の居る所じゃやらないからねぇ~」
「人の居る所って・・・」
「気を許した間柄じゃなきゃ、ああはならないんだから、信頼されてるって事じゃないか」
「そ、そう言う、もの・・・か?」
寒いはずなのに、熱気の籠った空間で、ひと時が過ぎて---って!違うわっ!
討伐の途中だわっ! ってか、何装備外して寛いでんだよっ!
警戒はどうしたっ!と抗議する気も、この光景を目にして失せてしまった。
その後暫くして、休憩地を引き払って、再度討伐の為に雪原を歩き出した。
「うぅぅぅ・・・」
「ヴィ大丈夫か?」
「え? ええ、特に問題無いわ」
「そうか、警戒を怠るなよ?」
「カチカチカチカチ・・・」
「ターニャ、コゥも、慣れてないだろうが、前だけじゃなく、左右にも気を配ってくれ」
「は、はい!」
「う、うん・・・」
「ガタガタガタガタ・・・・」
「アイノ、スヴェン、特に魔物とも遭遇しないが、此処からどっちに向かえば良い?」
「そうだねぇ~~。 魔物と遭遇してないから、二人の能力も判断出来ないし、今日は一旦戻った方がいいかもねぇ~」
「ぼそ、ぼそぼそぼそ・・・」
「そうだな・・・別に急ぎの依頼でも無いし、今日は戻って明日どうするか考えようか」
「ブレナン・・・・・・」
「う、うぅぅぅ・・・カチカチカチカチ・・・・・・そ、そそそ、そうだな。 じ、じ、じゃあ、きょきょきょ、今日の、ととと、所は、はははは」
ほら言わんこっちゃない・・・だから言ったのに・・・・・・。
ま、今日は収穫も無さそうだし、寒さに震えるおっさん二人を、早々に街に連れ帰るしかないか。
てか、ブレナンって・・・ぶふっ!(笑)
to be continued...




