ヒンダルフィヤ山脈...5
何とか、土曜日投稿守れました。(汗汗)
なるべく、隔週土曜日で頑張ります!
また、読んでいただけると、大変うれしいです。
拙い文章力ですが、引き続き書き続けますので、よろしくお願いします。
・・・・・・とある場所。
『あはははっ、まてまて~』
『やだよぉ~』
『わぁ~い』
『それぇ~~~』
『あははっ』
『やぁ~~い』
『つかまらないよぉ~だ』
『やぁ~だ~~』
そこでは小さな者達が、楽し気に追いかけあっている。 幻想的・・・とはちょっと違うが、色々な色の光が彩る。 昼なのか夜なのか、判然としない中・・・。
『ねぇねぇ~~』
『ほらほらぁ~』
『ねぇねぇ~~ってばぁ~~~』
『ん~、なぁに?』
『なぁ~に、なぁ~にぃ~~?』
『あのね。 あのねぇ~~』
『うんうん』
『くるよ。 くるよぉ~~』
『え~~、なにがぁ~~~?』
『どぉ~したのぉ~~?』
『あのね。 このこが---』
一人が何かを話そうとし、周りに居た小さな者達が集まってくる。
『うんとねぇ~~』
『はやく、はやくぅ~』
『どしたの、どしたのぉ~~?』
『あのね。 あのねぇ~~』
『うんうん』
『えっとねぇ~~』
『(((わくわく)))』
『あぁ~~~っ!』
『どうしたのぉ~?』
『そうだよ。 どうしたのぉ~~?』
『う~~ん・・・』
『(((わくわく)))』
『わすれちゃったぁ~』
『『『え~~~~』』』
『えへへっ、ごめんねぇ~~~』
『まぁ、いいよねぇ~~』
『うん。 いいよいいよぉ~』
何を話そうとしたのか忘れてしまったようだが、小さき者達はその事を気にする事無く散らばっていった。が、一人だけ---。
『ふんっ! ばかばっかりなんだから!』
◆◇
「まあ、最後まで聞けよ・・・な?」
俺は倒した椅子を拾い直し、机に向かって座りなおす。
目の端にはオロオロとするターニャとコゥが、ヴィもぶすっとした表情をし、皆に悪い事してしまったとも思ったが、それよりも今はブレナンの話を聞く事が先だ。
「よし・・・じゃあ、話すぞ?」
俺は静かに首肯し、他のメンバーも其々ブレナンに視線を向け話を聞く事に---。
「まず、ここ数か月を共に行動し、過ごしてだが・・・」
「・・・」
「お前達って、ジークは別としても・・・ヴィちゃん?」
「な、何よっ・・・」
「まあまあ、そう睨むなって・・・自分で、今の自分の実力を、どう思ってる?」
「・・・そりゃあ、魔物とかの討伐では、後方支援が主だけど・・・あ、足手まといには、ならなくなったと、思ってるわ。 てか、ちゃん付けは止めてよね!」
「悪い悪い(苦笑) つい、な。 じゃあ、ターニャちゃんはって、こっちもちゃん付けは不味いか」
「い、いえ・・・」
「ふふっ、そりゃどうも。 で、どう思ってる?」
「あ、あの・・・私も、あ、足手まといには、ならなくは、なった、かと・・・」
「ふむ・・・最後にコゥ、お前はどうだ?」
「ぼ、ぼ、ぼぼ、僕も・・・足手まといじゃ・・・ない」
「うん。 まあ、其々自分が出来る様になった事と、まだ出来ない事の区切りは、ある程度は付いてきた。 いや、考え、理解しつつある。か・・・」
「・・・」
「そうだな。 俺達に付いて来れる程度には、な」
「・・・」
「だが、あくまでも付いて来れるだけだ。 まだまだ経験も判断も、甘い事は多いが・・・」
「だったら!」
黙って話を聞くつもりだったが、つい---。
「まあまあ、慌てるなって(苦笑)」
「・・・すまない」
「謝られる程ではないんだが(苦笑)・・・でもな。 俺も話が上手い方では無いから、十分に納得はしてもらえないとは思っているが・・・」
「・・・」
「この近辺に出没する魔物や獣の特性も、遭遇し討伐した範囲ではあるが把握も出来てるだろう?」
「そ、そうね」
「は、はい」
「う、うん」
「でだ。 甘いかもしれないが、山脈側へ深入りせず、付近の浅い所の偵察程度なら大丈夫。だと、俺は思ってる」
「・・・」
「それに---」
魔物や獣も冒険者(俺達を含めた)が討伐した事で、近隣の危険度もぐっと減少し、山脈側への道のりも危険度が下がってる。
また、季節が着た時より段々と暖かくなり、雪深い中を進むより負担が減り、場に痕跡が残りにくく万一、この場合巨人族の事だが・・・追われても撒きやすい。
「後は、だ。 慣れて来た頃が、一番危険なんだが・・・まあ、自分たちの実力もある程度は、把握してるようだし、俺達が、てか”俺が”付いてるのが一番、かな?」
「・・・」
「はぁ~~、ブレナンあんたねぇ~・・・」
「えっ? あ、あれ?!」
「ふむぅ~・・・」
「おい、今のところは、突っ込むとこだぞ?」
「・・・・・・」
「おいおい、スヴェンまで?! 俺は緊張を、解そうとしたんだよ! えっ?な、なんで、そんな冷たい目するんだよ!? いや、あ、あのな? 当然十分に準備して、安全も確保してだな---」
「あ~~、はいはい。 あんたの話はそれまでさねぇ~」
「・・・」
「いいかい? この下手くそが言いたいのは、繰り返しになるけど、まあ、魔物の危険度も下がったし、歩きやすくなるんで、最後にちょっと山脈の様子を見て、ギルドから”お駄賃”を得ようって魂胆なのさねぇ~」
「お、おい! 人聞きの悪い。って、ちょっ!」
「それにねぇ~。 3人とも調子に乗ることも無く、慎重に慎重に行動してきているから、今回のは無理するつもりも無い偵察だし、まあ大丈夫だろうとあたしも思うさねぇ~」
「俺も、そう言っただろうが!」
「そうさねぇ~。 最後のお駄賃は、言ってないけどねぇ~」
「ぐっ・・・」
「あ~、俺は?」
「ん? ああ、ジークあんたは別さねぇ~。 と言うか、あんたは戦いだけなら、何も心配する必要が無いさねぇ~。てか、あたしらが自信無くしそうだねぇ~(苦笑)」
「・・・」
まあ、呆れ半分だが・・・山脈側の偵察はしたかったんだ。
其処からは何時山脈側へ進出するか等を話し、明日一日を準備として明後日日が昇る前に出発し、その日の内に街へ帰還する事で話を終えて解散した。
◆◇
翌々日---。
準備を終えた俺達はギルドへ、山脈近辺へ向かう事を報告した後、北門へ---。
「いいか! 一昨日まで見たいに、この辺りで狩りをするのとは、訳が違うんだからな?! 警戒を怠らずに---」
「はいはい。 一昨日のつまらない冗談って、冗談にもなってなかったねぇ~。 まっ、そんなんは疲れるさねぇ~。 ブレナン?(呆)」
「う、う、五月蝿いっ! お、俺はだなっ!」
「はいはい。 あんた達、準備は良いねぇ?」
「ああ・・・」
「当たり前よっ」
「あ、はい」
「う、うん! だ、大丈夫!」
「だってさ。 いいねぇ~若いって」
「くぅ~~~・・・」
よく分からないやり取りの後、俺達はこれまで通りの隊列を組み、辺りを警戒しつつ山脈方面へと進んで行った。 当然、山脈側から平野部は一望できるわけで、その為日が昇る前に出発したのは、疎らな灌木や岩、林等の間を縫いつつ進む事で、少しでも危険を減らそうとした結果だ。
まあ、見晴らしが良いと言っても、よほど目の良い者でもなければ、広範囲の平地の中の俺達を見つける事は出来ないだろうが・・・って、だいぶ遠回りしたなぁ。
それでも、今回は討伐を目的としていない事や、雪も所々残っているだけだったので、警戒しつつもその歩みは比較的速かった。
日が中天に差し掛かる頃、山脈の麓の雑木林に辿り着いた。 辺りに危険が無いか別れて一通り確認し、林の中の比較的開けた場所で一旦休憩を取る。 当然、火は使えないし、休憩と言っても携行食の木の実や、硬いパン等を、水とともに胃に流し込むだけ。
「ふぅ~、特に魔物にも遭遇せずに、順調に麓迄は来られたが---」
「うむ、此処迄は良いが、此処からどう行くか、だが・・・」
「そうだな。 アイノ、どう思う?」
「そうさねぇ~。 此処からは山に入るまで、遮蔽物も無いからねぇ~。 早いけど、今日は此処までにして、明日また日が昇る前に行った方が、間違い無いかねぇ~~」
「そうか・・・そうだな。 あくまでも山脈付近の偵察、と言うか調査みたいなもんだ。 無理せず、明日にしよう」
「だねぇ~。 あたし達やぁ、ジーク。 あんた達は良いけど、他の子達がねぇ~~」
そう言われヴィ達を見ると、街からまだ数時間しか経過していないのに、随分と疲労の色が顔に濃く出ている。 山脈に向かう事で周囲の警戒を意識し過ぎて、ヴィ達の状態にまで気が回っていなかった・・・これじゃあ、まだまだ未熟と言われても仕方ないな。
ヴィ達に近づき---。
「ヴィ? 大丈夫か?」
「あ、うん・・・ええ、大丈夫よ」
「そう、か?」
「うん・・・ありがとう。 周りを意識し過ぎたのと、思ったより移動が速かったから---」
「すまない。 俺がもっと、気にしてれば---」
「ううん。 そんな事ないよ」
「ターニャ、コゥ・・・二人も---」
「あっ! いえ、私達はそれ程でも・・・」
「う、うん。 魔物とか、気にしてて・・・でも、疲れてはない、よ?」
「あ、ああ、体力的には大丈夫でも、顔には疲労の色が出ている。 精神的には、疲れてるはずだ」
その日はアイノが言ったように、この場所で一晩明かす事にし、明日山脈へ侵入を試みる。
◆◇
ジーク達が休息している時、ヒンダルフィヤ山脈中腹では---。
「ひっ、ひぃぃぃっ! や、止めろ! 止めてくれぇぇっ!!」
「いやっ! いやぁぁぁっ! こ、来ないでぇぇぇっ!」
一組の男女が・・・武装をしている事から、恐らく冒険者なのだろうが。 彼等を追う影が---。
「ギャギャッ、マヅ! オデ、ヅヨ゛イ、オマ゛タ゛チ゛、ヨバイィィィ!!」
「ゴフォッゴフォッ、マヅ、コ゛レ、イギイイ」
「ギャッ、ダガ、ドジダ?」
「イギイイ、オデグメ、ゴデゴウズル」
彼等を追っていた影・・・それは、巨人族の中で最も数多く、特徴的な単眼と巨躯が特徴の鬼眼の氏族。 それが今目前を走り逃げる、人族を追い迫っていたが---。
「ひぃうぐっ! う、うう・・・は、放せぇぇっ・・・・・・」
「きゃぁぁぁっ! いやっ、嫌よっこんなっ!!」
二体の巨人族は、其々の手に人族の男女を捕まえ---。
「ギャッ! ウ゛ルザイ!(ぽきゃっ、ぶちんっ!)」
男の方は首の骨を折られ、頭を引き千切られて---。
「ひぃっ! いやっ、いやっ! 嫌ぁぁぁぁっ!!」
男の頭を引き千切った巨人は、溢れ出る血を口の中に流し込み、そのまま男の体を口へと放り込み、『バリッゴキッ』っと音を立てて、身に着けていた物ごと噛み砕き飲み込んだ。
「ゴフォゴフォッ、オマ゛、ゾレダメ゛」
「ニギャッ?」
「オデ、グメミル、ゴズル」
何やらやり取りすると、女の方を捕まえてた巨人は、女の装備品や衣服を剥ぎ取り---。
「なっ、何するのよ!? け、穢されるくらいなら、舌を噛んで自分から---」
女の言葉は続くことは無かった・・・何故なら、巨人族はその指先で、女の腕を掴むと---。
「(ブチンッ!)」
「!!? ひぃぎぃやぁぁぁぁぁ・・・・・・」
女の腕を引き千切り次に、爪先を胸から腹に向けて当て---。
「あ、あぁ・・・」
「オマ゛ヨグミズ、ゴズル」
「ぎ、ぎゃああぁぁぁぁぁっ!!! やめ、やめやめやめ、てぇぇ・・・・・・」
耳を劈く様な悲鳴が一体に響き渡る。 そう、巨人族は女の胸から腹にかけて、生きたまま裂き広げ、臓物を引き釣り出したのだった。
「ボダ! ゴデウ゛マダイ、ノゲグウ゛(びちゃっ!)」
足元に引き釣り出した臓物を無造作に捨てると、先程の巨人同様に頭から噛み砕きながら飲み込んでいった。 辺りには血匂が色濃く漂い、その匂いにつられて魔物が遠巻きに、巨人族の動向を覗っている。
「ギャッ、ゾガ! ヅギオデモ゛ゾヅル」
「ブモッ、ア゛ッ! バナデズギダ、オザノドゴモド」
「ゾデマズ、モ゛ドモ゛ドゾ」
またもや何かのやり取りの後、山脈の奥深くへと巨人達は消えて行った。
To be continued...
新たな展開が始まりますが、頭の中で動いてる彼ら次第です。
・・・(汗汗)




