合同受注...2
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拙い文章力ですが、引き続き書き続けますので、よろしくお願いします。
<毎週土曜日掲載>
翌朝、改めてギルドへ向かい、手頃な依頼を見繕って受注した。 まあ、薬草採取だ。
その際に初心者講習も申し込み、2日後には実施するとのことだった。
そのままの足で街門へ向かい、ヴィと共に採集のため森を目指す。
「さあ、ヴィ行くぞぉ~」
「うん」
「何だ? 緊張してるのか?」
「そ、そんな事ない、けど・・・」
「まあ、簡単な依頼だ。 森も奥深く入らなければ、危険も少ないし気楽に行こう」
「うん。 分かった・・・」
どうも受付で聞いたことが、若干影響しているみたいだな。
受注の際に受付で注意があったが、それは以下の様なものだった。
曰く、あの一件以来東の森は植生も、獣や魔物の分布も滅茶苦茶となってるそうだ。(斥候が何度か、調査を行った結果そうらしい) で、現状向かうのは、余りお奨めできないそうだ。
仕方がないので、西の森に向かうことにした。 北は、ねえ・・・
初日、二日目と、日帰りで採集を行い。 まあ、小遣い程度は、稼げたかな。
なんか『やったぁ~~』って、報酬受け取った時に喜んでたな。
取り合えず、折半したけどね。 分けてた時に睨まれたが、なんでだ??分からん。
翌日の三日目は、ヴィが初心者講習に出かけた。
「じゃあ、行ってくるね!」
「ああ、無茶するなよ? まあ、頑張ってこい」
「うん!」
で、ヴィが出てた間、俺はどうしてたかって?
まあ、一日で出来ることは、そう多くないので、一昨日注意された、東の森に向かったよ。
何でかって? 試したい事があってね。 ふっふっふっ・・・
試したいこと? あれ、あれだよ。 あれ。
受付で話しを聞いた時に、東の森なら人目につかず、魔術の練習が出来ると思ってね。
ヴィを送り出した後、時間を無駄に出来ないので、東の森へ向かって走り昼前には到着。
森に分け入ってき、ちょっと迷いながらも、前回の戦場後に到着した。
戦いの痕跡は、まだ生々しく残っていた。(まあ、二日しか経ってないしね)
◆◇
木々の疎らな少し開けた場所、無造作に切り倒された木々の中、遠目にも分かる程くっきりと、一筋の黒い跡が中央付近まで伸びていた。
近寄って見てみる。 すると、地面やその周りは炭化し一部は、キラキラと結晶化し輝いていた。
恐らく高熱によって、ガラス化した部分じゃないかな?
昔読んだ本では確か組成にもよるけど、高温で熱した後にゆっくり冷えると、鉱物がガラス化するとか何とかって、その場合の温度は800℃以上だったような・・・・・・。(おうっ・・・汗)
更に中央部に向かうと、今だ残る炭化したオルクス達の彫像が、あの時の爆炎の威力を物語っていた。
一瞬で絶命か・・・・・・。
今更ながらに、やり過ぎた感が・・・・・・すみません。
自分のやった事の確認はここまでにして、本来の目的の魔術を試す事へ戻ろう。 うん。
場所を移動しようと思ったけど、何か来てもすぐに分かるこの場所で、色々と試して見る事にしよう。
急に魔物とかに、襲われても嫌だからね。
「よっし、やりますか!」
では、試していきます。
え~、循環、循環と言う事で、意識を外へ、外へと向けていく。
前は目を瞑って行ったけど、毎回そう言うわけにいかないので、目の前を見据えながら行ってみる。
真名
水 ・ 火 ・ 風 ・ 土
あの時と同じように、装身具が淡く光だし頭に声が響く。
『我は、憤怒』
『我は、風と水を』
『我は、強欲』
『我は、炎と土を』
『『共に、操らん』』
声を聞きつつ、更に意識を外へ向けていく。
徐々に、激しくも穏やかな力の流れが、身体に集まってくる感覚に襲われる。 これが真名なのかな?
目に見える形では無いが、遍あまねく場所から命の光が、溢れ・零れているのが分かる。
集めようと思えば、際限なく集めれそうだ。
でも、集めすぎれば凡そ扱えない力が、全てを無に帰してしまう程に・・・・・・
前回よりも遥かに少ない量の真名へ、起こしたい事を想像し伝えていく。
最初は、スヴェンが行ってた事を思い出しつつ、同じ事を想像してみることにした。
何か言ってたと思うんだけど、何言ってたか分からないので、現象のみを意識してやってみる。
水
『『我に、任せよ』』
目の前に水の槍が現れた。
「おぉ~~・・・」
スヴェンみたいに、複数本とはいかなかったが・・・1本だけ、目の前に現れてくれた。
さて、どうしようか。
取り合えずは、オルクスの彫像へ向け、飛んでいく想像をする。
すると、意思通り真っ直ぐ、目標に向かい・・・
シュッ! ドスッ・・・・・・
うん。 貫いたね。 彫像は脆くも、崩れ去ったけど・・・
「あ~、うまくいったんだろうけど・・・」
「本当はこんな直ぐに、出来るもんじゃぁ~、ないんだろうな。 ははっ、はははっ・・・」
乾いた笑いが出つつも、魔術の行使(実験)は継続し、今度は同じ要領で、何もせずにそのままにしてみた。
水の槍はそのまま消える事無く、その場にずっと存在し続けた。 このまま暫らく待つのもありだけど、試しに消える想像をすると、直ぐにその場から存在が消えてなくなった。
「ほぉ~、想像通りに、消したりも出来るのかぁ~」
それから暫らくは、真名を集める量を調整しつつ、色々なことを繰り返し試し続けた。
「えいっ!」
「ふんっ!」
「とりゃっ!」
「せいっ!」
「よっ! はっ!」
いや、別に掛け声は要らないんだけど、なんとなく雰囲気で言ったんだけどね。 ははっ・・・。
その後は、放置したり、本数を増やしたり、大きくしたり、小さくしたり、曲げたり、分裂させたりetc・・・・・・と、繰り返すうちに真名の集め方や、現象の発現までは容易に行える様になってきた。 うん。 何か、ごめんなさい。 純粋な魔術師達に、怒られる感じだわコレ・・・。
それと、余り真名を集めすぎたり、繰り返し魔術を行使し過ぎると、眩暈や吐き気に襲われる事も、実際に体験しながら分かってきた。 精神力(?)的なものを、消耗でもしてるんだろうか?
うぇっごほっごほっ・・・げぼっ・・・・・・
水を中心に魔術検証を行ったけど、権能の助けがあったとは言え、どうも発現には言葉は必要で無く、と言うか必要なんろうけど、あくまでも想像が重要だと分かった。
つまり言葉にするのは、より想像を強固にし、現象を発現し易くする為のようだ。
一応、言葉にして言ったよ。 でも、絶対にやらないけどね! やってて、恥ずかしいわっ!!
さて、時間も余り無いし、サクサクとやろう~っと・・・。
それからは同じ様に、火 ・ 風 ・ 土も試していった。
結果としては水と同じ感じで、想像次第で様々な現象は起こせた。
簡単な所では、水を出すとか、火を熾すとか、穴を掘るとか、そよ風を起こすとか・・・・・・穴、風ねぇ~。 悪戯できるかな?(ガフッ、ゴホッ・・・すんませんした。 決してス○ートを、ガハッ・・・・・・ちーん)
何か精神的に、痛い思いを・・・いえ、すんませんした。
あっ! 大事な事を忘れてた。
どうも複数の要素を併せようとすると、別の現象を起こせることも分かったのが、一番大きな成果だったかも知れない。
全部は、試してないけど・・・具体的には、水 ・ 火を併せると、何故か氷が発現したんだよね。
相反する属性(?)だから、相克して何も起こらないと・・・・・・えっ? どうして、分かったかって?
いや、えっと、その、ちょっとした好奇心で・・・
「基本元素(?)は、全て発現できたけど、併せたらどうなるかな?」
「むふふっ、飽くなき探究心を、止める事は出来ないのだ!」
で、その、え~、ちょ~っと、森が凍ったぐらいですよ? 本当、見える範囲が、一面銀世界なだけっつ!
いや~、世界狙えますわ。 四回転半~~なんて・・・また、やっちゃいました。(えへっ)
はい・・・ずみばぜんでした。
そんな時間を日が暮れるまで続け、収穫は上々と言う事で今日は帰ることにした。
急げば、ヴィが帰り着くまでに、街に帰りつけるはずだしね。
◆◇
街に帰り着き、宿屋で帰って待ってると・・・ヨロヨロふらふらと、這う這うの体でヴィが帰ってきた。
「お帰りヴィ。 どうだった?」
「もう、無理ぃ~~~。 何であんなに、しんどいのよぉ~~~」
「ん? そうでもなかったと思うんだけど・・・」
「ジークが、おかしいのよぉ~~~」
「おいおい。 あの程度で音を上げてたら、今後大丈夫なのかぁ?」
「なによぉ~。 わたしだって、頑張ったんだからぁ~~~」
「ぷっ、分かった分かった。 じゃあ、飯食って早く寝な」
「うぅん~、ご飯は無理ぃ~。 寝るぅ~。 もう、寝るぅ~~~」
ってな、感じでそのまま部屋に上がって、直ぐに寝ていたようだが・・・明日、起きて来れるのか?
まあヴィは放っておいて、俺は食事を取ってからその日は就寝した。
翌日は予想通りに、ヴィは動けないでいた。
そのまま放置しても良かったが、如何せん依頼をこなさないと、手持ちの資金もすぐに底をついてしまう。
駄々を捏ねるヴィを叩き起こし、ギルドへと向かうことにした。 大分、ごねたけどね。 はぁ~・・・。
「う"ぅ~~、ジークの、鬼ぃ~、悪魔ぁ~、変態ぃ~~」
「はいはい。 って! 最後のは、違うでしょ!」
「あはははぁ~、細かいことは気にしないぃ~~」
「気にするよ! どさくさに紛れて、何てこと言ってんだ!」
「ぶぅ~~~」
そんなやり取りをしつつ、牛歩の歩みでギルドへ向かって行く。
で、ようやく着いて掲示板を確認するけど、やっぱり来るのが遅かった所為で良い依頼が無い。
はぁ~、仕方ない。 今日も、薬草採取だな。 と、思っていると・・・
「や、やあ! ひ、久しぶりだね」
ん? 誰だろうと振り返ると・・・
「ああ、ローナンか。 久しぶり」
初心者講習ぶりだが、ローナン、ニール、フィオナの三人が居た。
「元気にしてたか?」
「あ、あぁ、ジークも討伐では、活躍だったみたいだね」
「うん? ま、まあ・・・そうでもないさ。 偶々、偶々だよ」
「けっ!」
「ちょっと、ニールってば」
「ははっ、ニールもフィオナも、元気そうで良かった」
「あっ、はい。 その節は、お世話になりました」
フィオナが挨拶してくるが、ニールは不貞腐れた感じだった。
まあ、最初に会った時もこんな感じだったし、特に変わりなくて良いんじゃないかな?
「それよりローナン。 同じ冒険者仲間に、敬語は無しで、な?」
「あっ、すまない」
「謝るなよ。 で、どうしたんだ? 今から、依頼に出るんだろ?」
「ああ、そうだ。 ジークは、どうするんだ?」
「うん? 俺も依頼を受けるところだが・・・」
「なあ、ちょっと話は出来るか?」
「話? 別に構わないが、どうかしたのか?」
「実は・・・」
ちょんちょん・・・
ん? 何か、裾を引っ張られるな。
ちょんちょんちょん・・・
んん? 何だ?
To be continued...
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