合同受注...1
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拙い文章力ですが、引き続き書き続けますので、よろしくお願いします。
<毎週土曜日掲載>
街に向かって歩きながら、道中ヴィから色々と話を聞けた。
小人の住む地『プーミリオ』は此処から、更に北に向かった所にあるらしい。
で、ヴィ達はそこから、この地に移り住んだ一族だそうだ。
主に山から産出する貴金属の加工や、木工品等を作っては街に卸し、それで生活に必要なものを手に入れる暮らしだそうだ。 別に、農耕をまったくしてない訳ではないらしいが、その比重は大きく鍛冶工芸に傾くらしい。
で、肝心の小人と言う種族だけど、男も女もみんな背丈は基本小さいそうだ。
男は鉱山や鍛冶、工芸等を仕事とするため、比較的ずんぐりむっくりした体型で、髭も伸ばし放題、余り清潔では無いらしい・・・ヴィの親父さんは商人気質で、そう言ったのとは無縁だったらしい。 ま、まあ、不潔なのは、ねぇ?
逆に女のほうは、控目な性格の者が多いらしい。 控目・・・ヴィを見た後では、ちょっと、ねぇ~?
「んんっ?!」
っと、睨まれてしまった。 あぶない、あぶない。 顔に出てたかな?
ま、まあ、家事仕事が主で、手芸品を細々と作ってるそうだ。
ここまでヴィばかり話してくれたけど、時々俺からの話も聞きたそうにはしていた。
ただ、今話すのは控えたかった。
そんな道中を過ごしていると、昼前にサロの外壁が見えてきた。
丁度昼頃には街門に着き、門番とやり取りして街へ入った。
えっ? ああ、遅くなった事は、一応理由を聞かれたよ。
盗賊の件は伏せて、森で迷った事にしたさ。 面倒は、ごめんだからね。
さて、街までは一緒に来たが・・・
「・・・ヴィ。 これから、どうするんだ?」
「・・・・・・」
「知り合ったのも何かの縁だし、村に帰るのを手伝っても・・・」
「んん、帰らない」
「そう、帰らない。 えっ、帰らないって・・・」
「村のみんなは良い人だけど、お父さんが居ないのに帰っても、わたしに居場所なんて・・・」
「いや、そんなことは・・・」
「いいのっ! わたしも広い世界を見てみたいし、ジークが居るから大丈夫よ!」
「そうそう、俺が居るから・・・・・・って、おい! それはどう言う・・・」
「もう! 乙女に、そこまで言わせるき?」
いやいやいやいや、えっ? なんで? 訳が分からないんだが・・・
「いいのっ! わたしは暫らく、ジークの傍に居るの、居たいの!」
「いやっ、あのな? 俺は冒険者で色々と・・・」
「わたしもなる!」
「はっ?? なるって、何に」
「冒険者よっ! 冒険者! 決まってるじゃない!」
腰に手を当てて、”ビシッ!”って指差されても・・・
「はぁ~~~っ?! 何言ってんのぉ?!」
「なによっ! 冒険者になれば、ジークと冒険も旅も、一緒に出来るでしょ?」
「いや、まあ、そうだけど・・・って、ちがう、違うっ! なんで、一緒に居る必要があるんだよ?!」
「えっと・・・・・・理由なんて無いわ! わたしがそうしたいのよ!」
「そうか、それなら仕方がない。 って、なるかっ!! おかしいよ? ねえ、それ理由になってないよ?!」
その後も街門前で人目も憚らずに、ぎゃーぎゃー騒ぎ続けていると・・・
「おっ! ジーク、どうしたぁ~?」
「ん? ああ、ブレナン。 いや、聞いてくれよ。 こいつが・・・」
「初めまして! ジークの友達以上恋人未満、ロヴィーサです!」
「はぁ?! おい、何勝手に言って・・・」
「ほぉ~~~~~」
おいおいおいおい、何ニヤニヤしちゃってくれてんだ。
違うからな! ブレナンが考えてるのと、ぜっ・・・・・・たいに!違うからなっ!!
「良かったなぁ~、ジークよぉ~~。 ふぅ~ん、へぇ~~、はぁ~~~」
「おい、ブレナン! 何勘違いしているか知らんが、違うぞ!絶対に、違うからなっ!」
「ああ、分かってる。分かってるって」
あっ、こいつ・・・今の状況を、楽しんでやがるな。
くっ・・・・・・言えば言う程、なにかが悪くなっていく。
「あ~、なんだ。 まあ、俺達は構わんから、頑張ってくれ。 うんうん」
「ちょっ、おい。 まっ!」
そう言うと、ブレナンは走り去っていった。
横を見ると・・・満面の笑顔のヴィが、こっちを見え上げている。
「ヴィ・・・いったい、どういうつもりだ?」
「えっ? どういうも、こういうも、傍に居るって言ったでしょ? だから、そうするのよ?」
「答えになっていないぞ。 お前は、村に帰るんだろうが」
「う~ん。 嫌よっ!」
「おまっ、嫌ってなんだ。嫌って」
「良いじゃない。 さっ、冒険者登録しに行くわ! 何処に行けばいいの?」
はぁ~~~~~、ダメだこりゃ。
此処で話してても悪目立ちしかしないし、他の冒険者に見られたらと思うと、ブレナンみたいに邪推されかねないな。 ・・・・・・ブルブルブルッ(悪寒)
「埒が明かないな。 ヴィ、そこの食堂に行くぞ」
「あっ、待ってよ! 置いてかないでよぉ~~」
いつもの”若木亭”に寄り、通りから目立ちにくい奥の席へ座る。
「おや? こんな時間に珍しいね」
「ああ、女将さん。 何か軽めのものを、二つお願いします」
「ん? あいよ!」
席に着くとすぐにパニスと、オルスのイュースが出てきた。
昨日から碌な物を食べていなかったので、温かい食べ物が体に沁みこんでくる。
特に会話も無いまま食べ終わり・・・
「おい、ヴィ。 さっきのはいったい・・・」
「ん? わたし帰らないわよ。 冒険者になるの」
澄ました顔で、なにさらっと言いやがる!
「あっ、あのなぁ~。 お前みたいなお子様が、冒険者になれるわけないだろ?」
「なによっ! 子供じゃないもん! もう成人してるもん!」
なん、だと!? この身長は小人だからとして、この体型も小人だからとして、この性格で成人してる、だと?!
「なによ! その目は、信用してないわね?」
「いや、だが・・・」
ぬおおおおおっ、ここに来てコミュ症発症!?
ぐぬぅぅっ。 こりゃ、ずっと付いてくる気満々だ。
「はぁ~~、分かった。 ギルドに行こう」
「やった! ねねっ、早く行こっ!」
「ただし! 登録してもいいが、仲間は別に見つけろ」
「えっ? なに言ってんの? わたしはジークと一緒に・・・」
「悪いが俺は既に、別のパーティーに所属している。 それにだ! 俺はアル事をを調べるため、今後も旅を続けていく。 つまり、この街に定住して、冒険者活動をする訳じゃない」
「えっと、つまりわたしは、捨てられると・・・」
「ちょっ、おま、その言い方だと、俺が悪いみたいじゃ」
「ううん。 いいの、一晩一緒に寝た(居た)だけだもんね。 そうよね・・・」
おいおい、女将さんが睨んでるよ。 違うよ? 俺、そんな事してないよ? 信じて、ね?
って、近づいてきたよ。 コエ-----ッ!
「あんた、男らしくないね。 ちょいと、話を聞いちまったけど、男なら責任は取らないとね。 分かるだろ? ねえ?」
「あ、えと、その、ね。 女将さん、顔が近い、近いって・・・話、話を聞いて」
「なんだい話って、男ならしゃんとしな! しゃんとっ!」
「いや、だから・・・・・・はい。 一緒に居ます。 いえ! させていただきます!!」
だ、駄目でした。 あの眼光に、逆らえる気がしない。って、何でだよぉ~~~。
「よお~し、分かりゃ~いいんだよ。 分かりゃ~。 お嬢ちゃん。 なんかあったら、直ぐにあたしんとこ来るんだよ?」
「はい! ありがとうございました!! ジーク、ヨロシクね!」
「ははっ、ははははっ・・・・・・」
強力な援護射撃を得て、ヴィの思惑?通りになってしまった。
何でこうなった?!
その後はそのまま冒険者ギルドに向かい、ヴィの登録を済ませて直ぐその場を後にした。
登録費用? ええ、俺が出しましたよ。 俺が・・・とほほほっ。
さっさとギルドを後にしたのも、ブレナンが面白おかしく触れ回ってて、酒場からの茶化しは酷いは、受付のモイラからも、『そんな人だったなんて』とか言われるし、俺が何したってんだよまったく。
てか、モイラが怒ってる理由が分からんが・・・?
そんなこんなで、ついて来るのはもう仕方が無いとして、冒険や旅に出ることを考えたら、ヴィがこのままの格好って訳にもいかないし、商業区にこのまま向かって買い物することにした。
「わぁ~~、すっごぉ~~~いっ!! ねえ、ねえ、凄い人が沢山だよ!」
「ん? ヴィ、来た事があるんじゃ?」
「ううん。 倉庫区に荷物を下ろしたら、そこで品物と交換してたから、商業区とかに来ること無かったもん」
「そう、か。 なら、色々見て回るか!」
「うん!」
それからは2人で屋台を回り、雑貨店を回りと、うろうろして回った。
洋服店に行った時は、非常に困ったことになった。
どうせヴィのを買うなら俺もと、丈夫でしっかりしたものを選び、ヴィが選び終わるのを待ってたが、いつまで経っても来ないのだ。 様子を見に行くと、取っ替え引っ替えしており、一向に終わる気配が無い。
挙句に『どっちが良い?』とか、聞いて来る始末だ。
適当に決めて引き摺り出すと、機嫌が悪いのなんのって・・・俺が何したんだよ!
最後にコルムさんの店で、ヴィ用の装備品を買い揃えることにした。
小柄なヴィには重い武器も防具も、持たせられないので悩んでたら、コルムさんが見繕ってくれたので、ヴィにも確認して即決した。 内訳は、短弓と矢を20本、それに短剣と皮鎧だ。 まあ、動きやすさ重視かな? それでも、大銀貨4枚と銀貨5枚が飛んでった。
あれ? おかしいな? 雨が降って無いのに、目が・・・・・・
「あぁ~~~、楽しかった。 ねえ、ジーク?」
「・・・? あ、ああ、そう、だな」
「どうたの? 変なのぉ~~」
はぁ~、誰の所為だ。 誰の!
「ヴィ、日も暮れてきた。 食事して宿をとるぞ」
「うん! えっ・・・宿?」
「当たり前だ。 街中で、野宿は出来ないだろうが」
「そ、そそ、それは、そう、なんだけど・・・」
なんだ? 尻窄みに言葉が小さくなったぞ?
「ほら、さっさと行くぞ」
「ちょっと、ちょっと待ってよ! 置いてかないでよぉ~~」
いつもの”若木亭”へ戻り、女将さんに宿泊を伝える。
暫らくは滞在する必要があるので、5日間分を一括で支払う旨伝え、部屋を用意してもらう事にする。
えっと、1泊大銅貨4枚で2人分だから8枚を、5日間分だから銀貨4枚でいいよな?
この間ずっと、ヴィは黙ったままだった。 どうしたんだ?
女将さんに手渡すと、意味深な笑顔を送ってきたが、意味が分からないので、無視して食事を取ることにした。
まあ、買い食いしたりしたから、それ程減ってはいないんだけどね。
食事中もヴィは無口で、体調が悪いのか気になったが、問い掛けると・・・
「はっ?! な、なな、なんでもないわっ!」
と言うんだが、顔色が赤いから、熱があると思うんだが?
まあ、本人が言うなら、大丈夫なんだろう。 う~ん?
ま、何にしても、休めば治るだろう。
女将さんにカギを貰い、二階の部屋へ早々に上がる。
部屋割りは、奥が俺で、手前がヴィだ。
「ジーク、あ、あのね」
「ん? 何だ?」
「いや、その、一緒に居たいわよ? でも、相部屋は、ね?」
「はぁ? 部屋なら、二つ借りたぞ? 何を、言ってるんだ?」
部屋のカギを渡す。
「え? 二つ・・・なんだ。 そ、そそ、そうよね! わ、わた、わたしが言いたかったのは、そ、そう、相部屋で節約をね」
「何だ? 費用を気にしてたのか。 なら早く寝て、明日から依頼をこなして稼ぐぞ」
「え、ええ、そうね! や、やりましょう! あははっ・・・」
変なヤツだな? まあ、やる気が有るのは、良いことだし、明日の為にも早く寝よ。
さっさと部屋に入り、寝る準備をする俺。 廊下に残されたヴィ・・・
「ふっ、ふふふっ・・・・・・覚えてなさいよっ!」
To be continued...
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