4日目異端の少女1
500〜1500文字程度でちまちま更新していきます。
更新日も予定無し
プルプル体の俺より震えてる少女。
これはどうしたものか。
俺は今魔物、人助けなんてするべきでもなかった。が、だからといって人間を狩る側、魔王軍に入った訳でもない。
しかし、人間はそうではない。敵だと思えば魔物など全員が敵でしかない、動物と同じで狩るか狩られるか。
震える彼女を見る。服はボロボロ、両目の色は非対称、手や足にも擦り傷みたいなものがある。
茶色の髪、紅と蒼の双眼。如何にも町娘にしては異様な存在だ。この様子では何処かの村などで酷い扱いを受けてるのかもしれないな。
声を出しても彼女に届かないだろう。魔物の声は人間には届かない。
もし、自分だったらどうしてもらえると安心するだろうか。
と言っても慣れない呪文を使ってしまった為か、精神疲労であまり考えがまとまらない。
こんな静かな森で1人怯えてる、なんて疲れるだろう。ここは魔王城からも少し近い、いつまた襲われるか分からない。
ピキッ
『元気は出して欲しいな、まぁ俺から出来ることなんて無いけどな』
俺は聞こえてないだろう言葉をかけて、彼女にゆっくり近づく様に飛び跳ねる。
一瞬ビクッと体が反応したみたいだ。でも、先程の怯えは薄まった様だ。何故だろう?
と言っても眠いので、彼女が木に寄りかかっている横にちょこんと居座る。
あぁダメだ眠い……。
「……スライムさん、私の事……心配して、くれたの?」
薄れゆく意識にか細い声が横から聞こえた。




