3日目なんか思ってたのと違う
字下げ!
俺はその場から駆け出した!
なんて言っても跳ねてるだけなんだけどな。どんだけ頑張ったとしても、結局跳ねる事しか出来ないのが現状。
知り合いというか、魔王城のスライムは皆掃除ついでに床をズリズリしてた。でもそれじゃ非効率だ、なんて事で昔外に出てたスライムに聞いたら跳ね方を教えた。
そのスライム曰く。
「遠くに飛ぶ方法はあるけど、何処行くか分からないし目が回る。後慣れないと酔う、だから教えない」
……と言っておいて、魔王城に出る時にこっそり教えてくれて襲われたら撃退も出来るって。
親切なのか先輩肌なのか分からないけど、嬉しかったのは確か。
という独り思い出に浸りつつ、現場に辿り着く。
手遅れなら手遅れで俺モンスターだし……というのは飲み込む。
襲われてたのはモンスター数匹に囲まれた少女の姿!
懸命に助けを呼ぶが、誰も来ない。
助けて、大丈夫?お嬢さん。なんて言ってステキみたいなりたいが……。
スライムである。
もう一つテンション下げる事が。
グルルル……
『腹減った、もうこいつ食っていい?』
グルゥ
『抜け駆けするのか!ここは公平にな』
グル…
『どっちでもいいから、早く襲おうよ』
3匹のなんとも間抜けな会話である。そこら辺の山賊と程度が少し下がっただけじゃないか。
これが人だったら、ただただ恐怖か倒す考えしか無いだろうが、言葉分からないだろうし。
魔王が言ってたことだが、人は発声で声を出すが魔物は周りの魔素?だかを利用して会話をするらしく、人とはかなり異なるらしい。
ピキッ
『まぁなんだ、落ち着け』
グル
『スライムが何の用だ』
言い訳、というか痛いのは慣れてないし穏便に済むならと話をする。
狼型の魔物で人を襲う。食料としても見る事もあるが普段は彼らの場、テリトリーを荒らさなければ襲う事は少ない。
……魔王情報だが。
よって今回は話し合いをして決める。まぁ結果、殴り合って勝った方に従うという結論。
3対1のデスマッチ。
3匹は囲む様にグルグルいつ襲いかかるか見定める。連携が売りの彼らにしてみれば小さく、動きも鈍いスライムなぞ的でしかない。
俺は素早く呪文組み立てる。『イスイーン』、自在に氷の根を張る事からその名が付いた。
クセが強く、範囲から何まで慎重行わないと自分の首を締める。
目を閉じ、感覚に身を任せる。
魔物の1匹1匹の息遣い、襲うタイミング。始まれば、不利は覆せない。
呪文は2種2様式ある。今回のは言葉に発せず、周りの魔力の流れを使って事象を起こすと言ったもの。
1匹の足音が止まる。我慢が出来なかったのであろう、踏み込みジャンプ音。真っ直ぐ飛びかかる。眼を開け。
そこだ!
スライムの何倍もの大きさの魔物に対して、その大きさと比べられる程の氷の細長い杭を地面から突き上げる。
それを見た瞬間、同時に周りの回っていた2匹も飛ぶ。
全てを同じ様な杭を精製、自分の周りでいい。飛んでくる魔物1匹1匹を見ず、杭から地面へ地面から杭へバラバラで不規則の柱を何度も何度も交差させていく。
勝負、というのには呆気なく傷つき力無く倒れた3匹。
俺はあの少女は逃げただろうと思って、その場所を見ると。
涙で濡らした少女が怯え、震えながらこっちを見ていた。
どうしたものか、と思い詰めるしかない。
呪文
2種2様式
内魔力増幅(人間がよく使うもの)
環境操作応用魔力(魔物がよく使う)
次の話辺りに説明持ってくつもり?




