表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/37

女公爵は人格スイッチなる魔法具を調べる

アルファが巻き込まれます

「人格スイッチ?」


「ええ。なんでも…そのスイッチをやりたくないことをやらなければならない時に押すと、人格が内なる自分と入れ替わり、目覚めた時にはやるべきことが終わっているのだとか」


「…怪しいわね」


「ええ、かなり」


「普通に売ってるの?」


「いえ。闇ルートでのみ手に入れられるのだとか」


「そう。何か問題が起こってベアトリス皇女殿下が泣く前に、調べるわよ」


「はい、ご主人様」


アンジェリクは、その日人格スイッチなる魔法具の噂を耳にしたリュカから報告を受けた。アンジェリクは怪しい魔法具だと思い、調べることにする。早速アルファの元に行くアンジェリク。しかし…。


「アルファ!早速だけど、欲しい情報があるの。…アルファ?」


「…アルファって、私のこと?」


「…え?」


とある領地の貧民街の路地裏、いつもの場所に彼女はいた。どう見てもアルファそのものの彼女は、しかし…。


「私はハイド。ハイドよ?」


「…貴女、それ」


アルファの手には、何かしらのスイッチが握られていた。…彼女は、アルファではない。


「アルファは人格スイッチを押したのね?」


「…多分、そうね。私はハイド。スイッチを押してくれたら外に出られるの。他の人がスイッチを押してくれたら、その人の身体に行くのよ?貴女も押してみる?」


「やめておくわ」


しかし、内なる自分と入れ替わるという話ではなかったのか。


「ねえ、そのスイッチを押すと内なる自分と入れ替わるって聞いたのだけれど。貴女は、アルファの内なる自分ではないわよね?」


「多分違う。私はジキルから、これに閉じ込められたの」


「ジキル?」


「そう。ジキル博士。彼女はね、私という自分の悪側面を嫌って、魔法で私を閉じ込めて捨てたの。私は彼女の中に戻るために、知らない人達の身体を使って良い子に振る舞って、ジキルに近付けるその時を狙ってるの」


「…まだ悪いことはしてないのね?」


「うん」


「けれど、悪側面ということは悪い子なのね?」


「うん」


「…わかったわ。貴女をジキル博士とやらの所に戻してあげる。いつまでもアルファがそのままじゃ、私達が困るもの」


「ありがとう!」


アンジェリクはリュカに指示して、ジキル博士を調べることにした。その間、アルファ改めハイドは屋敷に連れ帰り世話をすることに。リュカは数日かけてジキル博士の素性を調べ、ジキル博士の研究の功績を称えるためとしてエルドラド公爵家に呼び出した。アンジェリクとハイドはその素早い動きに思わず拍手を送った。

アンジェリクはハイドが苦手です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ