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原案5 ゲーム&異世界 シンクロ②

連続で投稿。


なぜなら、忘れちゃうから。


思い付きを書いてるので……。

略式OP


主人公視点


「4日後か……」


 メールによると4日後、2時間『ゲーム』が行われるようだ。

2時間とはすなわち、ゲーム内での2年に相当する。

それだけあれば、いずれかの形でケリがつくだろう。

現在自分に降りかかっている問題に。


 大学生の俺がこのゲームに出会ったのは3ヶ月ほど前だ。

入れ替わりの激しいこのゲームでは、もう最古参といっていい。

このゲームは面白いのだが謎の多いゲームでもあった。


ゲームの説明 前話参照


 さて、ここで俺のゲーム内での経歴を説明しよう。

俺のキャラの名前はゼノン・ベルフェゴール、祝福名を持つ高位キャラだ。

名前からも分かる様に、選んだ勢力は魔界で種族は悪魔だ。

悪魔はトータルバランスに優れた種族で、魔界勢力を選んだ場合のみ選択できる種族となっている。

そして俺のキャラであるゼノンは、ちょっと特殊な立場にある悪魔だった。


 基本的にフリーなこのゲームはプレイヤーの死亡率が高い。

一度死ぬとゲームオーバーでリプレイ無しなのだが、慎重にプレイする奴はあまり多くないのだ。

はっちゃけ過ぎて悪事を働き、死刑になった奴がいる。

急速に実績を残した結果、暗殺されたプレイヤーもいる。

プレイ時間の大半を戦いに費やした戦闘狂は当然戦死した。


 魔界といえども最低限の法と秩序がある。

義務を果たさぬ者は権利を主張できない。

自由とは何をやっても許されるという事では無い。

その辺を理解していない者が多いのだ。


 話が逸れたが、俺は慎重派のプレイヤーだった。

使徒だの何だのと持てはやされても、死ぬときは死ぬ。

所属する勢力は慎重に選んだ。

それが7魔王の1人であるベルフェゴール様である。

正確には先代のベルフェゴール様だな。


 ここまで言えば理解してもらえるだろう。

俺のキャラであるゼノンは、先代より魔王の名を譲渡されたのだ。

実はゼノンというのが本来の祝福名であり、俺の付けたキャラネームも別にある。

その辺は少々ややこしい事になってるのだ……。


 まず、魔界の勢力図なのだが、トップは当然魔神である。

彼はいわゆるゲームマスターで、その下に7人の魔王がいるのだ。

魔王は7つの大罪の化身であり、それに合わせた性格をしている。

当然組織の在り方も各魔王の特色が出る事になる。


 ベルフェゴール様は怠惰の魔王だ。

当然組織はやや緩いというか、そんなにバタバタした雰囲気ではない。

俺も入った当初はリアルとのギャップに戸惑ったほどだ。

まあ、良く言えばアットホームでのんびりできるし、決して弱いわけではない。

慣れれば結構良い職場だった。


 しかし、俺は自分が思う以上の速さで出世していくことになる。

プレイヤーは基本ポテンシャルが高いし成長も早い。

生きてさえいれば、自然と周囲より頭一つ抜け出る事になる。

気楽な雑用ばかりしていたはずなのに、いつの間にか幹部みたいな扱いを受ける様になったのだ。


 ある時は、新しく移住してきた妖魔との交渉に向かった。

またある時は対立する2つの部族の調停を行わされた。

終いには、侵攻してきた天界の軍勢との戦いに駆り出されてしまった。

扱いが変わったのは魔神から『ゼノン』の祝福名を与えられたらへんからだろうか。

やはり祝福名はとんでもない影響力なんだと、嫌でも理解させられたさ。


 そして最大の予想外は我らが主君、ベルフェゴール様だ。

彼は怠惰の名を冠してはいるが、名君と呼べる立派な王だ。

脳筋ばかり集め、年中配下同士で戦争ばっかりさせている憤怒のサタンなんかとは大違いだ。

だが、彼はやはり怠惰の悪魔王なのだ。


「まさか、名と地位を譲られるなんて……」


 本人曰く「面倒になった。隠居したい」。

俺も周囲も唖然としたよ? どこの世界に面倒で辞める魔王がいるよ。

ああ、ここにいたね……。

なんか「最後くらいダラダラしたい」とか言ってたけど、どういう意味なんだろうな。


 天界との戦争の時、一軍を任せられた時から先代の禅譲計画は始まっていたらしい。

指揮官なんてやった事が無いと嫌がる俺に、ならばと優秀な副官を与えたのだ。

それは女性型淫魔、サキュバスの美女だった。


 淫魔族には性別が無く、相手によって男女の姿を使い分ける。

サキュバスとインキュバスというやつだ。

彼らの種族はエナジードレインと状態異常スキルに優れ、知能も非常に高い。

実際、彼女は優秀な副官であり秘書だった。


 しかし、問題は彼女の出自にあった。

何と彼女は、俺の副官にするためだけに生み出されたサキュバスだったのだ。

しかも母は淫魔族の長で、父はなんとベルフェゴール様だった。

俺を主人として設定してあるため女性型に固定され、最初から位階は最上級。


 後に全てを知った俺は頭を抱える事になった。

何しろそのサキュバス・クイーンはベルフェゴール様の子供である。

彼女の存在は後継者であるという証になってしまうのだ。

そう、俺はいつの間にか追い詰められていたのだ。

政治家って怖い……。


 ともあれ、ベルフェゴール様の暴挙に周囲は大混乱だった。

その時点で俺の実績は確かなものだったが、前例が無い上に急すぎる。

結局、ベルフェゴール様の領土の内、他領と接する部分を独立させ俺の領土にするという形に落ち着いた。

ベルフェゴール魔王領とベルフェゴール魔公領の誕生であった。


 そして俺、アズラ・ゼノンはベルフェゴールの名を与えられることになった。

だが、祝福名『ゼノン』を捨てるのは論外だ。

俺は『アズラ・ゼノン・ベルフェゴール』になるのかと思ったが、魔王様がまた妙なことを言い出した。

俺の名を『ゼノン・ベルフェゴール』とし、自分の名を『アズラ・ベルフェゴール』するというのだ。

何でも魔王様は『魔王ベルフェゴール』として生み出された存在で、個人名を持たなかったらしい。

つまり、名前が欲しくなったのだそうだ。


 すったもんだの挙句、一国一城の主となってしまった俺。

一応は国取りゲームみたいなのもやった事があるので、何とか対応はできた。

副官のサキュバスは宰相とし、妖魔族に諜報を任せた。

軍の幹部には親友を、近衛には天界との戦争で捕え従えた堕天使を据えた。

怠惰の魔王様が何で辞めたがるのか解った気がしたよ。


 で、現在に至るのだが我が領は戦争を吹っ掛けられている。

相手は隣の領地のプレイヤーで、『べリス』の祝福名を持つ武闘派だ。

武闘派っていうより戦闘狂だな。

とにかく手当たり次第に戦争を仕掛け、常に先陣を切って突っ込むのだ。

当然のように憤怒のサタンの派閥である。


 こんな無茶を繰り返せばすぐ死んでしまうものだが、こいつは生き残っている。

俺と同じく、すでに古参のプレイヤーなのだから大したものだ。

ただ、こいつの固有スキルは戦闘では役に立つが、それ以外では役に立たない。

領地の運営も部下任せだが、そいつらが不正を働きまくり上手く行ってない様だ。


 だが、その結果起こる反乱や他領との戦争に、嬉々として突っ込むのだから筋金入りである。

コイツとの和平はあり得ない。

そして、次のログインで間違いなく戦争になる。

もちろん負ける気など無い。


 こいつのこれまでの戦いは、諜報部隊が調べ上げている。

策も何もない正面突破野郎だが、とにかく強いのだ。

だが、無双ではあっても無敵ではない。

次で退場してもらうとしようか。



キャラ設定


ゼノン・ベルフェゴール(アズラ・ゼノン)


主人公のアバターである悪魔。人型に山羊角に黒翼のスタンダードな外見。

堅実で真面目な性格なので、魔王ベルフェゴールに領地運営を押し付けられる事になる。

魔王ベルフェゴールとの区別のため魔公と呼ばれることが多い。

魔公領は魔王領の防壁でもあり、忙しい日々を送っている。

自軍の能力を強化する『ゼノン』のスキルと、敵軍を衰弱させる『ベルフェゴール』のスキルを持つ。

2つの能力は融合し、敵軍の能力を低下させ、その分味方を強化するというスキルに変質している。

これは融合前よりも強化の威力が増している。


アズラ・ベルフェゴール(魔王ベルフェゴール)


魔神の代理人である7大魔王の1人。怠惰を司る。

世界の終焉が近い事を知っており、最後くらいはダラダラしたいと思っていた。

自分の後継者に足るプレイヤーを見つけた彼の行動力は、怠惰の名が泣くほど精力的なものだった。

現在は他領と隔絶された魔王領で、部下に仕事を丸投げする余生を送っている。


次は敵側のべリス視点。


その次は異世界側視点での戦後処理かな。

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