原案5 ゲーム&異世界 シンクロ①
久々の投稿。
このジャンルって比較的少ない気がします。
有名どころだと『最新の〇ームは~』が近いでしょうか。
概要:主人公は決まった日時に、決まった時間だけプレイできる謎のゲームの参加者。
しかし、実はそのゲームは異世界の現実とリンクしていた。
主人公はリアルゲームをVRゲームと勘違いしたままプレイし続ける。
設定:異世界側
とある世界の寿命が尽きようとしていた。残された時間は1000年程。
創造神は、消え去る運命にあるこの世界を使い捨ての遊戯場に作り変える。
天界、魔界、地上界の3世界を隔てる壁を消し、彼らの接触を促した。
それは3世界の在りかたを大きく変えた。当然のように巻き起こる戦乱。
さらに神はゲームマスターとして自身の代理人を創造する。
魔界には魔族たちの支配者たる魔神を、天界には天使たちの支配者である聖神を。
ただし、地上界には管理者は創造しなかった。そこは緩衝地帯と見なしていたのだ。
天界と魔界は激しく争った。天使だから正しく、魔族だから邪悪というワケではない。
ただ、お互いの存在が真逆であり、例えるなら『生理的に気に入らない』のだ。
しかし、天界と魔界は直接行き来するのが困難であった。
元々3世界は物理的につながっている訳ではない。
行き来するには門を造り次元移動を行う必要がある。
故に地上界を飛ばして魔界にと天界を行き来できるのは、少数の強者のみであった。
これでは大兵力を送ることができない。
必然的に魔界と天界は地上界に拠点を造り、そこから敵地へ攻め込む戦略を取る事になる。
しかし、それは地上界にとっては侵略以外何ものでもなかった。
地上界には人間、獣人、妖精などの『ヒト種』が暮らしていた。
単体としての力は魔族や天使に劣るが、数が多い。
そして一定の確率で勇者、英雄といった特異個体が誕生する。
さらに精霊、聖獣、神獣といった高位存在も助力し、天魔両勢力に対抗した。
そして世界の寿命の半分が尽きるころには、戦局は完全に硬直していた。
その過程で各勢力からの離脱者は当然現れた。
天使たちに対抗する地上界の勢力は魔族と手を組み『魔人』や『妖魔』、『獣魔』となった。
天使を神の使いと崇める者達は『天兵』となり、同胞にその刃を向けた。
敵に捕らわれ、あるいは自由な在り方に憧れた天使は『堕天使』となった。
地上界を愛し、魔界勢力から離反した魔族である『聖魔』もいた。
あらゆる要素が混じり合い混沌となった世界。
しかし、ある程度の安定を見せた世界。
そこに創造神は更なる要素を追加することにした。
設定:現実世界側
今より少しだけ未来。ヘルメット式のコンパクトなVRマシンが普及していた。
とはいえ、その性能はまだ低く『現実と間違えるほどのリアリティ』には届いていない。
しかし、それでもユーザーは年々増加していた。
そんなユーザー達の間で囁かれている噂があった。
それは『今までのVRゲームを遥かに超える謎のVRゲーム』の存在だった。
そのゲームはオンライン、オフライン問わず、いつの間にかインストールされているという。
内容は異世界体験型で、何でもできるフリースタイルゲーム。
驚愕すべきはそのリアリティ、画質が売りのアクションやシューティング系を超えるという。
しかし、不可解な点も数多い。
まず、プレイできる日時と時間が決まっている事。
事前に〇月×日の△時~□時まで、とメールが送られてくるのだ。オフラインであっても。
そして1回でも休む、あるいは死ぬとリプレイできずアンインストールされてしまうのだ。
さらにプレイできる人数が決まっているらしく、誰かが退場しない限り新たなプレイヤーは現れない。
そもそも、開発者や運営者も一切不明であり、ネットにも噂以上の情報が無い。
半ば都市伝説のようなゲームなのだ。
だが、プレイヤーであったという者達は確かに存在した。
プレイ中は自分の情報を他のプレイヤーに知られたくない。だから隠す。
しかし、退場すればもう関係ない。そんなOB達の情報提供。
それが集まるにつれて、そのゲームの概要が明らかになって行った。
まず、ゲーム開始時にプレイヤーは天界、魔界、地上界のどこに所属するかを決める。
そして、その勢力に属する種族から1つを選び自身のSt設定を行うのだ。
ゲーム内におけるプレイヤーの立場は、天界魔界では神の使徒。地上界では勇者英雄の卵。
基本的に自勢力のために働くことになるが、自由度は極めて高い。
神も君臨すれども統治せずといった方針で、プレイヤーに細かい指示など出さない。
聖人君子となるのも悪逆の暴君となるのも全て自由。自勢力を裏切ることも可能だ。
もちろん自身の行為には相応の責任も付きまとう。
あるプレイヤーは自勢力を裏切り、放たれた刺客の刃に倒れた。
領主となり暴政を行ったプレイヤーは、反乱によって市民に殺された。
部下を使い捨てにしていた指揮官のプレイヤーは、戦場で部下に裏切られ死んだ。
ゲームにおいても『自由≠何をしても良い』という事なのだ。
また特殊なシステムとしては『祝福と家名』というものがある。
プレイヤーが実績を積むと魔神や聖神、神獣や精霊王から祝福が与えられるというものだ。
実績には戦功、新発見、善行、善政など様々なものがある。
そして祝福を受けると、その実績に合わせた固有スキルが与えられるのだ。
祝福と同時に与えられる家名は固有スキル持ちの証であり、権威の証でもある。
そして、ゲームのクリアについてだが、これは存在しないという意見が強い。
それというのも、国どころか世界同士の戦いで同等の相手を滅ぼすなど不可能に近いからだ。
3つの勢力の力関係は同等で、その全てにプレイヤーが存在する。
完全に三すくみ状態である以上、1つの勢力の完全勝利などありえない。
故にこのゲームは一種のβテストで、データ収集が目的なのではないか。
運営側もクリアなど用意していないのではないか、という意見が大半だった。
設定:ゲーム
プレイヤー達はゲームと思い込んでいるが、異世界では紛れもない現実である。
ゲームのプログラムは電子化された魔法であり、プレイヤーの意識とアバターをリンクさせている。
また、創造神の時間軸操作によってプレイヤー達がプレイしている間だけ異世界の時間は進む。
そしてプレイ時間1時間が異世界の1年であり、異世界の寿命が尽きた時ゲームは終わる。
プログラムの中にはプレイヤーへの認識操作の魔法も組み込まれている。
これによりゲームを終えると、異世界での経験をあくまでゲームと認識し直すのだ。
異世界の寿命はあと300年程度。長命の種族からすれば一世代にも満たない。
プレイヤーの参入により予測不可能となった世界。
創造神は他の世界の管理も忘れて、食い入るようにこの世界を見つめている。
人間が面白いテレビ番組を見るように。
そして、また1人の青年がこのゲームに参加する。
彼は魔界勢力を選択し、魔神の使徒たる悪魔として異世界に生を受ける。
彼は堅実に実績を積み、魔神より祝福を受ける程に成長する。
祝福と共に与えられた名は『ベルフェゴール』。
現実世界の神話における七つの大罪『怠惰』を司る悪魔。
魔王と呼ばれる大悪魔だった。
次話はOP設定ですかね。
さっさとRCW更新しろ! とか言われそうですが。




