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作文  作者: 花見 福馬
50/90

No50

時代


綿菓子なのか 怪獣なのか

プカプカ浮かぶ 雲を追いかけ

夢中で夢中で 駆けていた

道端の綿帽子を「ふう~」ってすれば

風を見つけて 飛んでいった

そしてまた

夢中で夢中で 駆けていたんだ

怖いもの知らずで だけど泣き虫な

それはそれは 5才の頃の僕なんだ


気になるあの() 気になるくちびる

ドキドキ騒ぐ 気持ちが不思議で

密かに密かに 想ってた

放課後の教室 「そーと」のぞけば

あの娘の視線に 情熱・微熱

そしてまた

密かな密かな 想いは募って

これって初恋 でも照れてばかりの

それはそれは 12才の頃の僕なんだ


日々さりげなく でもあざやかに

ピカピカ青春の 真っ只中で

不意に不意に 出逢った(ひと)

はじける笑顔 「キュッ」とえくぼの

長い黒髪 年上の女さ

そしてまた

不意に不意に不意に それは訪れた

初めて知った くちびるのあじ

それはそれは 18才の頃の僕なんだ


親友なのか 悪友なのか

励まし合ったり ケンカをしてみたり

ゆらゆら揺れて 落ち着かないよ

自信はあっても 空回りばかり

世の中の風も 優しいのか冷やかなのか

そしてまた

ゆらゆら揺れては 迷い漂い

何のため誰のために 生きているのか

それはそれは 22才の頃の僕なんだ


探してないのか みつけにくいのか

幸せはいつも かくれんぼのまま

幾つも幾つも 出逢っては離れ

優しさ悔しさ したたかさを知り

求めすぎても 辛いだけと知り

そしてまた

幾つも幾つも 出逢っては繰返し

生きる(すべ)も 身に付きました

それはそれは 29才の頃の僕なんだ


旅に出ようか ここに居ようか

そんなのは どうでもいいことさ

しとしと降って 積もる雪も

春が来れば ゆっくりとけてく

大切なのは 自分の気持ちさ

そしてまた

しとしと積もった 雪がとけたら

また歩きだすんだ 求めることをやめないで

それはそれは 今を生きる僕なのさ

そしてこれからも 生きていく僕なのさ



































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