No50
時代
綿菓子なのか 怪獣なのか
プカプカ浮かぶ 雲を追いかけ
夢中で夢中で 駆けていた
道端の綿帽子を「ふう~」ってすれば
風を見つけて 飛んでいった
そしてまた
夢中で夢中で 駆けていたんだ
怖いもの知らずで だけど泣き虫な
それはそれは 5才の頃の僕なんだ
気になるあの娘 気になるくちびる
ドキドキ騒ぐ 気持ちが不思議で
密かに密かに 想ってた
放課後の教室 「そーと」のぞけば
あの娘の視線に 情熱・微熱
そしてまた
密かな密かな 想いは募って
これって初恋 でも照れてばかりの
それはそれは 12才の頃の僕なんだ
日々さりげなく でもあざやかに
ピカピカ青春の 真っ只中で
不意に不意に 出逢った女は
はじける笑顔 「キュッ」とえくぼの
長い黒髪 年上の女さ
そしてまた
不意に不意に不意に それは訪れた
初めて知った くちびるのあじ
それはそれは 18才の頃の僕なんだ
親友なのか 悪友なのか
励まし合ったり ケンカをしてみたり
ゆらゆら揺れて 落ち着かないよ
自信はあっても 空回りばかり
世の中の風も 優しいのか冷やかなのか
そしてまた
ゆらゆら揺れては 迷い漂い
何のため誰のために 生きているのか
それはそれは 22才の頃の僕なんだ
探してないのか みつけにくいのか
幸せはいつも かくれんぼのまま
幾つも幾つも 出逢っては離れ
優しさ悔しさ したたかさを知り
求めすぎても 辛いだけと知り
そしてまた
幾つも幾つも 出逢っては繰返し
生きる術も 身に付きました
それはそれは 29才の頃の僕なんだ
旅に出ようか ここに居ようか
そんなのは どうでもいいことさ
しとしと降って 積もる雪も
春が来れば ゆっくりとけてく
大切なのは 自分の気持ちさ
そしてまた
しとしと積もった 雪がとけたら
また歩きだすんだ 求めることをやめないで
それはそれは 今を生きる僕なのさ
そしてこれからも 生きていく僕なのさ




