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作文  作者: 花見 福馬
19/90

No19

僕と君


懐かしい風に吹かれて この海に来てみたよ

波は静かによせて 空にはうすい飛行機雲

夏になれば子供たちで 賑わうはずのこの海も

まだ冷たい春の風 誰ひとりはしゃぐものはいないな

あの頃君は素敵だったね

駆け抜ける横顔 はしゃいだその笑顔

少女の眼差し いたずらなウインク

すべてが眩しくて すべてを抱き締めたよね


懐かしいうたに誘われて あの街を歩いたよ

坂の多いこの街 待ち合わせのモニュメント

休日には若者で 賑わうはずのこの街も

水曜日の午後1時 スーツ姿のひとが目立つね

あの頃僕も輝いていたかな

駆け抜けるビル街 ゆるめたネクタイ

まるで男達は戦場の中 でも確かな友情

みんなが輝いて 確かに僕もその中にいた


懐かしさを頼りに訪ねれば 僕の育った街に着く

田んぼや畑 そして都幾の川の流れ

夏休みには カブトや蝉を追いかけた

電車に乗って 遠い世界も旅してみたのさ

夢と希望と少しの不安と

少年の僕は憧れていた 大都会を飛びまわることを

そして時には 振り返ってみるのさ

僕の道はここか 自分に正直でいるかと


歳を重ねれば 月日のたつのも早いね

めまぐるしい時に 自分さえ見失いそうだ

止まって振り返り また前を向く

人生とは多分 こんなことの繰り返しだね

今の自分に後悔はないか

そんな問いかけに 答えは出せない

その問いかけこそが 人生ってやつだから

君がいれば怖くない くじけず行けるさ




































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