No19
僕と君
懐かしい風に吹かれて この海に来てみたよ
波は静かによせて 空にはうすい飛行機雲
夏になれば子供たちで 賑わうはずのこの海も
まだ冷たい春の風 誰ひとりはしゃぐものはいないな
あの頃君は素敵だったね
駆け抜ける横顔 はしゃいだその笑顔
少女の眼差し いたずらなウインク
すべてが眩しくて すべてを抱き締めたよね
懐かしいうたに誘われて あの街を歩いたよ
坂の多いこの街 待ち合わせのモニュメント
休日には若者で 賑わうはずのこの街も
水曜日の午後1時 スーツ姿のひとが目立つね
あの頃僕も輝いていたかな
駆け抜けるビル街 ゆるめたネクタイ
まるで男達は戦場の中 でも確かな友情
みんなが輝いて 確かに僕もその中にいた
懐かしさを頼りに訪ねれば 僕の育った街に着く
田んぼや畑 そして都幾の川の流れ
夏休みには カブトや蝉を追いかけた
電車に乗って 遠い世界も旅してみたのさ
夢と希望と少しの不安と
少年の僕は憧れていた 大都会を飛びまわることを
そして時には 振り返ってみるのさ
僕の道はここか 自分に正直でいるかと
歳を重ねれば 月日のたつのも早いね
めまぐるしい時に 自分さえ見失いそうだ
止まって振り返り また前を向く
人生とは多分 こんなことの繰り返しだね
今の自分に後悔はないか
そんな問いかけに 答えは出せない
その問いかけこそが 人生ってやつだから
君がいれば怖くない くじけず行けるさ




