インパルス対インパルス2⑥
「生きていてくれ」そう祈りながらリュウは前を見据える。
機体を光が包む。
<スペースコンドル>編隊はワープアウト。ワープブースターを破棄する。
宇宙船の残骸。一隻や二隻ではない。
編隊は残骸を避けて飛ぶ。
ブラックインパルスが発砲。主砲ではない。スーパーノヴァボンバーだ!
<スペースコンドル>は避けて散開する。
「あっぶねー(それにしてもよくかわせたな)」後ろでヨキの悲鳴が聞こえる。
反撃!新人のキークが先陣を切る。
ミサイルがブラックインパルスのブリッジに命中。しかし止まらない。
「エンジンかメインコンピューターを狙え」
リュウの放ったミサイルはブラックインパルスのエンジンを直撃。
次々と他の機のミサイルが命中。艦は停止する。
別のブラックインパルスがこちらに向けスーパーノヴァボンバーを発射!
かわす。本来なら“余波”でやられているところだ。
「そうかエネルギーが弱いんだ。連射のためか、あまり充填せず低出力で撃っている。あれじゃインパルスの主砲と破壊力はたいして変わらない」それでも当たれば一巻の終わりだ。
ピー。警告音。ロックオンされた!
ホーミングアローが来る!厄介な自動追尾のビームだ。
「ステルス!デコイ!」
リュウは機体をステルス化させ、囮と呼ばれる発光体を発射する。
ホーミングアローは目標をデコイに変え追いかけて行く。回避成功。
「じゃ、行ってくる」
「たのんだぞ」
後席のヨキは親指を立てる合図をして、テレポートで消える。
ヨキは要塞内に移動した。何かあった時にはこうするようロミに指示されていた。
ヨキだけではない。チャザらテレポート能力のあるエスパー数名が作戦に参加していた。
すでに要塞はブラックインパルスの攻撃を受けて被害甚大だ。
「え~と、どこ?」ロミに連絡し、現在位置を訊く。「司令室ですか?了解です」
要塞の外では戦闘が続いていた。
あるブラックインパルスはオートバランサーを使わずに片方のみスーパーノヴァボンバーを発射する。
バランスを崩してくるくる回転、ビームは目標を大きく逸れる。
その期を逃さず<ポセイドン>が主砲発射!
命中。爆発。轟沈する。
別のブラックインパルスの主砲が旋回する。要塞に狙いを定め、発射!続けてミサイルを発射!
味方の攻撃が主砲弾を阻止するが、ミサイルまでは防ぎきれない。
イエーは宇宙船の残骸の中でライフルを構える。先程とは違う巨大な対艦ライフル。
引き金にかけられた指が動く。
発射! イエーの体は反動で数メートル飛ばされる。
飛ばされながらもイエーは引き金を引く。連射!
さらに後ろに飛ばされるが、宇宙服のスラスターで止まる。
光の弾丸は命中寸前のミサイルに命中。二発目もヒット。
要塞の手前で爆発。要人を守った。
撃ったブラックインパルスに向け、<スペースコンドル>数機が攻撃を加える。
エンジンに直撃。だがホーミングアローを受け、友軍1機も撃墜される。
ロイのインパルス2が主砲を発射! とどめを刺す。
ブラックインパルスは執拗に要塞に攻撃を加える。やはり狙いは要塞のようだ。
トスーゴ艦隊VSブラックインパルスの砲撃戦。
プラズマ砲がいくつも命中しブラックインパルスは沈黙するが、トスーゴ艦隊も数隻が大破する。
別のブラックインパルスはスーパーノヴァボンバーを充填する事を学習した。要塞へ向けフルパワーで発射する。
「やらせん!」ガルゴス自ら舵を取る。「前方へ攻撃集中!」
<ポセイドン>は全砲門で応戦しつつ盾となる。
光と光が衝突する。相殺。
インパルス2司令艦は主砲を一斉発射。
撃ったブラックインパルスを撃沈する。
別のブラックインパルスが攻撃を受けながらも<ポセイドン>に急接近!
体当たり! その艦首は<ポセイドン>に突き刺さる。
「・・無念」ガルゴスのいる艦橋は炎に包まれる。
ふたつの船は大爆発を起こし木っ端微塵に散る。
「ガルゴース!!」リナの絶叫。
「くそっ!」焦るロイ。
ワープアウト。<スペースインパルス>が遅れて到着する。
明は瞬時に敵艦の位置を把握した。信じられない空間認識能力だ。
交戦に入る。
「こう入り乱れていたらスーパーノヴァボンバーは使えない」とアベル。
クリスが「相手はそう考えてはいないようよ」
ブラックインパルスがスーパーノヴァボンバー発射態勢に入る。
「ウィングサーベル展開!」
明は今にも発射されそうなブラックインパルスに迫る。
「間に合え!」 「エンジンフルパワー!」
リベラの号令を聞き終わる前に機関室のマーチンはメインエンジンの出力を最大にする。
急接近! 光の翼はスーパーノヴァボンバーのエネルギーチューブを切断!
すれ違いざまハットの後部第十一主砲がエンジンを撃ち抜く。
爆発。
ブラックインパルスは主砲を乱射する。当然同士打ちも起こる。
明の駆るインパルスは敵の砲火を掻い潜る。ロイの司令艦にひきつづき要塞の防御を任せ、接近戦を仕掛ける。
インパルス2にはウィングサーベルは装備されていない。そう聞いた時から流は戦うなら近接戦闘すべきと決めていた。
インパルスの参戦で味方は活気づいたが、無人のブラックインパルスはまだ8隻残っている。
ブラックインパルスより艦載機が発進する。新型戦闘機。これも無人機だ。
それら数十機はミサイルやビームバルカンを撃たずに一直線にインパルスへ向かう。
「ホーミングアロー発射!」
半数を墜とす。残りはさらに接近、体当たりを敢行する。
明はかわす。だが数が多すぎる。
「ウィングサーベル!」
明は艦を回転させる。光の刃が次々と敵機を斬り裂く。
残りを<スペースコンドル>とホーミングアローが片付ける。
ブラックインパルスはスーパーノヴァボンバーを発射。
焦っているのか出力は弱いしめくら撃ちだ。
「前方へ主砲一斉発射!弾幕を張れ!」
8基24門の主砲で二者は衝突。相殺できた。
接近する。
そこへ別のブラックインパルスからの主砲攻撃。味方を犠牲にする事に躊躇ない。
明はブラックインパルスを盾にする。
次々とその盾に主砲弾が命中。 爆発。
その爆発に紛れて撃った敵へ接近する。
気付いた敵は回避を図るが、もう遅い。ウィングサーベルがメインエンジンを一刀両断。
クリスが叫ぶ。「新たな艦がワープアウト!」
「!!」
それは巨大なデルタ翼の宇宙船。無敵艦隊前衛艦隊旗艦<アポロン>参上!




