二十六 ヴィジランテ
先に学校に辿り着いたのは、いろはの方だったらしい。
日が落ちて、人気がほとんどなくなった校舎の中で、第二視聴覚室の明かりがついているのが見えた。
そういえば、この場所に来るのは久しぶりだ。
ここ数日は、学校が終わるとそのまま犬走の家の地下に行ってたからな。
それが当たり前のようになっていた。
いろは達に協力するのが、自分の日常になりつつあったことを今になって実感しつつ。俺はドアを開けた。
「来たぞ」
返事はなかった。
だが、部屋の中にいろはは居た。
入り口と反対側にある窓辺に立って、俺に背を向ける形で外を眺めている。
その耳元には、いつも首からぶら下げている大きなヘッドホンがはめられていた。
こいつがあのヘッドホンをちゃんと使っているのを見るのは、初めてだな。
「……いろは」
何を聞いているのかは知らないが、こっちを向いてもらわなければ話もできない。
さっきよりも近づいて、少しだけ声を張り、呼びかけた。
これなら聞こえないということはないはずだ。
「遅かったね、久郎くん。もっと血相変えて、大急ぎで来るのかと思ってたよ」
いろははまず首だけでふり返って俺の姿を見ると、ヘッドホンを耳元から外しながらゆっくりとこちらに向き直った。
「思ったよりも、怒ってない。のかな?」
そう言って笑ういろはの口調は、いつもより静かだった。
「また痛い目にあわされちゃうのかもって、ちょっと期待してたのにぃ」
冗談めかして俺を茶化す態度も、どことなく無理しているように感じる。
いつも通りを装っている、とでも言えばいいのだろうか。
顔では笑っていても、楽しそうではなかった。
「……この前は、ろくに話も聞かないで失敗したからな。今回はちゃんと聞いて、考えようと思ったんだ」
いろはが俺にあえて真実を語らなかったことは間違いない。
嘘を吐くのではなく、曖昧にぼかしたまま、話すのを避けてきたことがある。
それは分かった。
「どうするのかは、お前の話の後で決める。だから、本当のことを教えてくれ」
ただ、今日までのことを思い返して、こいつを悪人だと思えなくなっている自分がいるのにも気が付いた。
何か事情があるんじゃないか、納得できる答えがあるんじゃないかと、期待してしまっている。
「今日の久郎くんは、優しいね。優しいのに、今までで一番怖い。なんでだろ?」
ぽつり、と呟いていろはは目を伏せた。
その言葉の意味は、よくわからなかった。
だから、俺は事実を尋ねることにした。
「お前が、町の不良に魔物の力を与えている。そういうことで、いいんだよな?」
感情は理解できなくても、行動からなら察することができるかもしれないと思ったから。
俺の問いかけに対して、いろははすぐ首を縦に振った。
「そうだよお。町に、久郎くんが魔物って呼ぶような人達が現れたのは、私のせい」
「なんでそんなことをしてるんだ? お前の目的は、一体何なんだよ」
自分で力をバラ撒く一方で、俺の手を借りてまでそれを止める。
こいつの言っていることが本当でも、理由が思いつかない。
手の込んだ自作自演なのに、何も利点がないじゃないか。
「そうだねえ……簡単に言うと、死にたくなかったから。かな?」
「!」
いろはが右手の指をパチンと鳴らした途端、室内の電気が全て消えた。
その代わり、周りにあるパソコンが起動しだして、ディスプレイの淡い光が俺達を照らし出す。
その光の間をすり抜けるように、紫色の影が俺に近づいてきた。
グレムリン、という言葉が頭をよぎる。
「お前っ、何してるんだよ⁉」
「んん? 実際に見せた方がさ、ちゃんと伝わると思って」
いろはは俺の方に一歩ずつ進みながら、まずブレザーの、さらにはその下のブラウスのボタンまで一つ、また一つと外していった。
はだけた服の間から覗く肌の白さと、谷間を作る胸元の黒い下着の色に目を奪われて、俺は慌てて視線をそらした。
でも、続くいろはの言葉がそれを許さない。
「こっち、見て。久郎くん、ね?」
「……見れるか。何のつもりだよ、お前」
「本当のことを、教えてほしいんでしょ? だから、見てほしいんだぁ。ただし」
いろははブラウスの右の方の裾に手をかけて、するするとたくし上げていく。
駄目だ。
駄目だと思いながらも、俺は自分の目がそっちに引き寄せられるのを止められなかった。
「えっちな気分になっちゃ、やだよ?」
悪戯っぽく笑ういろはの服の下の、それを見た瞬間、自分の胸から込み上げてきていた甘い痺れのような感覚は消えた。
俺は思わず息を呑んでしまう。
「それは……何の傷だ?」
いろはの透き通るほどに真っ白な肌に、大きな傷跡が一つ。
肉を無理矢理はりつけたような形のまま残る、歪で、痛々しいそれを見て、俺は自分の思考がすうっと冷え込んでいくのを感じた。
「ここにね、鉄の棒が刺さってたんだあ。ほら、こっちにもあるよ」
そう言っていろはが身を捩ると、背中側にも腹と同じような傷跡があるのが見えた。
これは、何かが貫通した時についた痕だろう。
向こうの世界では戦いでできた古傷なんて珍しくなかった。
でも、こっちの世界でこんなひどい怪我を負う場面なんてそうそうあるものじゃない。
その原因となった出来事が何なのか、俺には思いつかなかった。
「ねえ、久郎くん。キミが初めてここに来た時にした話、覚えてる? 五年前のお話」
いろはの問いかけに、俺は黙って頷く。
今まで、大して気にはしていなかった話だ。
「五年前、この町で爆発事故が起こった。けど、本当は事故じゃなくて、久郎くんが魔族って呼ぶ人のせいだった。ここまでは、話したよね」
俺が向こうの世界に飛ばされることになったのも、こっちにその魔族がやってきたせいだったのかもしれない。
そういう話だった。
あの時、こいつはあえてそれについて深く語らなかったのか。
「私もね、あの日、あそこに居たんだあ。そして、爆発に巻き込まれちゃったの」
腹の傷を人差し指の先でなぞりながら、いろはは何かを思い出すように言う。
「目の前がぴかっと光って、すぐ真っ暗になって。目を覚ましたら、瓦礫の中。お腹には何か刺さってて、血がいっぱい出てた。痛くて、もちろん動けなくて、標本にされちゃう虫みたいに、ここで死ぬんだなって思ったよ。でも、その時だった」
視線を上げたいろはと、目が合った。
その紫色の瞳にはやはり黒い星が浮かんでいて、怪しく輝いている。
「あの人が、目の前に落ちてきたの」
「……あの人って、まさか」
「そ。魔族の人。その人も私と同じで血まみれだった。瓦礫に埋もれて、動けない私を見つけたあの人は何故かとっても嬉しそうに笑ってたよ。そして、近づいてきて、言った」
さわさわと、いろはの長くて膨大な量の髪が揺れだす音が聞こえた。
ざわめくように、ささやくように。
「助けてやるから、力を貸せ。そう言われたの」
静かな告白だった。
その時、いろはは選択をしたのだろう。
自分の命に関わる選択だったはずだ。
「それで……お前は、それを受け入れたんだな」
「そりゃあ、いいですよなんでもします助けてくださいってなっちゃうよねえ。縋っちゃうよねえ。だって、死にたくなかったんだもん。しょうが、ないじゃん」
いひひ、といろはは力なく笑った。
笑っているはずなのに、俺にはその顔は自分の過ちを後悔しているようにしか見えなかった。
「あの人が、にやあっと笑って、そこから先のことはあんまり覚えてないの。気がついたら私は自分の家のパソコンの前に座ってて、何かを始めようとしてた」
「その何かっていうのが、人に魔物の力を与えることだったのか」
「せいかーい。頭と、身体が勝手に動いて、私はあるプログラムを作ってた。まあ、感覚でしか説明できないんだけど、他人から嫌われている人とか、自分のことが嫌いな人を探し出して、そういう人達が力を得るような仕組みになってるんだよ」
人が魔族に何かを与えられ、その対価を強制的に払う。
『契約』と呼ばれる現象だ。
いろはは自分の命と引き換えに、魔物のような存在を生み出すプログラムを作るよう契約させられたのだ。
いろはに起きたことと同じような場面を、俺は見たことがある。
奴らは人の心につけこんで、操るのが巧い。
向こうでも、魔族にそそのかされて闇に身を落とした人達が居た。
そういう人達が辿る結末はいつも同じ。
「私のこの力は、そのプログラムを作る時に身に着けたものなの」
その人自身も、魔族になってしまうのだ。
いろはの紫色の髪と、瞳と、ギザギザした歯と、真っ白な肌を改めて見て、こいつもそうなのだと確信する。
「……つまり、お前が直接、誰かを選んで魔族にしてるってわけではないんだな?」
「うん。何かをさせられてるって感覚があったのは、あのプログラムを完成させるまでだった。その後は、力だけが残ったよ……そう思い込まされてるだけ、なのかもしれないけど」
「その、プログラムってのは今、どこにあるんだ?」
「さあ? 今もネットのどこかにあって、誰かに力を与え続けてる。簡単には見つからないように作っちゃったからねえ」
いろはは困ったように首を傾げ、溜息を吐く。
そして。
「要するに、この町で最初の魔族は私。一番悪いのも、私ってこと。私だけが他の人と事情が違うの」
自分はただ与えられた側ではなく、望んで手に入れた側だといろはは言いたいのだろう。
そして、そのことに対して責任と、罪悪感を抱いている。
「これはもう、久郎くんに退治されちゃっても仕方ないね」
いろはは肩をすくめて、俺を見た。
軽い調子だが、こいつは本気でそうされても構わないと思っている。
「話は、大体わかった。色々と納得できたよ」
俺は今まで出会った魔物の力を手に入れた人間のことを思い起こす。
不良をやっている尾長や沢尻、岩田は当然、誰かから嫌われているはずだ。
仲間、手下と呼ばれる連中にも恐れられていた可能性が高い。
犬走も、詳しい事情は分からないが家のことで何か事情がありそうだ。
あっちは態度を見る限り、自己嫌悪に近いのかもしれない。
そう考えると、梶さんだけが力を得ていないことにも説明がつく。
あの人は誰かに疎まれたり、劣等感とかそういうものにとらわれるタイプじゃなさそうだから、プログラムとやらに選ばれなかったんだろう。
しかし、条件だけ聞けば、魔物の力を得た人間がどれだけいるのか想像もつかないな。
まあ、町に普通のチンピラも大勢いることを考えると、誰にでも与えられるってわけじゃなさそうだが。
厄介なのは間違いない。
たくさんの人が傷つく可能性がある。
それを踏まえた上で、だ。
「お前を退治なんてしない」
いろはの見据えて、俺は自分の意志を伝える。
「どうしてぇ?」
きっぱりと告げた俺に対して、いろはは目をしばたかせた。
「卑劣だったのは、お前に力を与えた奴だからだ。その証拠に、お前は後悔してるんだろ?」
「………………」
「だから、今、力を持った連中を止めようとしてる。そんな奴を叩きのめしても、何にもならないさ」
今もいろはが何者かに操られていて悪事を働いているのなら別だが、こいつは自分のしたことを悔いて、恥じて、責任を取ろうとしている。
それなら俺が個人的に罰を与える必要なんてない。
この話はこれで終わり。
こいつが望むなら手を貸し続けてもいい。俺は、そう思った。
だが。
「違うんだよねえ」
いろはは首を横に振った。
何もかもが間違いだと言わんばかりに、深く深く息を吐く。
「久郎くんは、勘違いしてるよ。私は責任を取るとか、いい事がしたくて、やってるわけじゃないの」
「じゃあ、どういう……」
「ねえ、久郎くん。私がどうしてキミを仲間にしようとしたか、わかる?」
いろはが一歩、俺との距離を縮めてきた。
それだけで互いの息がかかるような距離になる。
感じるのはどことなく甘い香りと、肌が逆立つような強い魔族の気配だ。
星型の瞳孔に心の底を覗き込まれている。
そんな気がした。
「……俺が魔族や魔物に慣れてて、そこそこ、戦えるからだろ?」
「はずれ。異世界がどうのこうのとか、そういうのはね、どーでもいいの。私ね、初めてキミに会った時に、目を見て、気づいちゃったんだぁ……この人、私とおんなじだぁ、ってね?」
俺と、いろはが、同じ?
一体、何の話だ?
「居場所が、ないんだよね。ここに。何をやってても、どこにいても全部、嘘くさく感じるんだよ」
「……っ!」
「少なくとも、私はそう。そうだったよぉ?」
きししし、といろはの口から空気の擦れるような怪しい笑いが漏れる。
俺の胸にそっと手を当てて、寄りかかるようにいろはは身を寄せてきた。
「私のせいで、この町がゆっくり壊れていくのを見てた。私がばらまいた力で悪い事をする人達がたくさん出てきて、それを止めようとする人が現れた。誰かが傷つけあって、関係ない人を巻き込んで、いろんなことが変わっていった。それを、私はずうっと、見てたんだぁ」
いろはの髪が俺を包もうと迫ってくる。
紫色の光で視界が埋め尽くされそうになる。
逃げちゃ、やだよ。
そんな声が聞こえた気がして、俺は拒むことも、払いのけることもできなかった。
「これ、着けてるとね。他の人から話しかけられないんだよ」
いろはは首元のヘッドホンを指先でつつく。
「本当は音楽なんて流れてないんだぁ。でも、見ただけでわかるでしょ? あいつは誰かと関わるつもりがないんだって。自分の世界に入り込んでるから、放っておこうって。だから教室ではいつも着けてるの」
耳をすっぽりと覆い、外からの音を遮るそれは、いろはにとっての壁なのだ。
人と自分の間に目に見える境界線を引くための壁。
そんなものをわざわざ自分で作るのは何故なのか。
「自分のために、町をこんなふうにしちゃった私は、みんなと一緒にいちゃいけないんだよ。でも、ひとりぼっちはつらい。だから、町のために頑張る時だけ、誰かと関わっていい。そういうふうにルールを決めた」
「犬走や、梶さんは、そんな面倒なこと考えてないはずだぞ」
お前の良さを知っていて、お前と一緒に居たいと思ってくれているはずだ。
……俺と、違って。
「知ってるよお。そりゃあ、とぉってもいい人たちだから、ね?」
そう言って、いろはは寂しそうに笑った。
この視聴覚室や、犬走の家にいる時、こいつがヘッドホンを一度も使っていなかったのは、楽しかったからなんだろうか。
自分で決めたルールに従って、誰かと力を合わせている時間がたまらなく幸せだったから。
壁を作らなくてもいい唯一の時間だったから。
そんなことを、考えた。
「久郎くんにはわかるはずだよ。周りにいる人達と、本当の自分が噛み合っていない感覚がさ」
「噛み合って、ない?」
「だって、戦ってる時の久郎くん、すごく楽しそうなんだもん」
「……それはっ!」
自然と、遮るような声が出た。
いろはにこれ以上、何かを言わせまいと否定する叫びだ。
俺が声を大きくして、違うと叫びたかったこと。
否定したかったこと。
それは。
「キミの心はまだ、向こうの世界にあるんだよね? 私はそれを利用してるんだよ。キミは私と同じで、理由を与えれば、喜んで戦う人だから」
自分のために罪を犯したいろはが、人との繋がりを求めたように。
こっちの世界に馴染めない何かに変わった俺は、自分の力を振るう理由を求めている。
「……そうだとして、それをわざわざ俺に伝えて、どうするんだ」
「わかんないや。ただ言っておきたかったの。久郎くんには、さ」
いろはの体がふわりと、俺から離れた。
視界の紫が消えた代わりに部屋の明かりがついて、現実味のある景色に帰ってくる。
いろはの髪も、瞳も、肌も、歯も、人の姿に戻っていた。
これで話は終わりということなんだろう。
表情にも、いつもの冗談めかしたにやけ面が浮かんでいた。
「ねね、久郎くん、もうブラウスのボタン閉めちゃうけど、いいの? 最後にもっかい見とかなくて」
「いらん。聞くなよ、そんなこと」
「思ってたより初心なんだねえ。意外いがーい」
「うるさい」
わざとらしく服の前を大きく広げてみせるいろはに背を向けて、溜息を吐く。
こういうのは慣れとかじゃないんだよ。
見るなら見るで、そういう覚悟を決めた時じゃなきゃならない。
「あの不良の人、古森さんだっけ? あの人が言ってた通り、全ての元凶は私。つまりグレムリンだから。いろいろ話したけど、それは変わらないよ」
衣擦れの音がしなくなるまで待って、振り返った俺に、いつもの制服姿に戻ったいろははそう言った。
「これからどうするのかは、自分で決めてね。私からはもう、連絡しない。キミがまた私の所に来てくれたら喜んで助けてもらうよ」
くるくると自分の髪を慣れた手つきで三つ編みに戻しながらも、いろはは俺から視線を外さない。
「でも、忘れないで。私に手を貸したって、良い事をすることにはならないから」
それは、忠告か。それとも助言なのか。
いろはが過去に犯した罪が消えないように、俺の暴力にも正当な理由なんてつけられない。
この世界に足りない欲求を満たすだけの、自己満足に過ぎないんだ。
いろはの言う通り、尾長と、沢尻や岩田と、戦っている時、俺は心のどこかで楽しんでいた。
相手の振るう腕を躱せた時の鳥肌が立つような興奮を、自分の拳や膝が肉を叩く感触を、投げた錘やナイフが思い通りの場所に当たる心地よさを、楽しんでいた。
いろはは、それを見抜いていたということなんだろう。
俺の本質を、理解して、利用していた。
「……お前の言う通りだよ、ちくしょう」
どうやっていろはと別れたのか、よく覚えていない。
俺はぼんやりと学校から駅までの道を歩き、乗り込んだ電車の席で、そう呟いていた。
頭が重い。
体がだるくて、何もかもが億劫に感じられた。
「ん?」
死んだように力なく座席の背もたれに身を任せていた俺のポケットの中で、スマホが震えた。
いろはじゃない。
あいつはもう、俺に連絡しないと言っていた。
確認したスマホの画面に映ったのは、妻崎からのメッセージだった。
『明日、部活、昼で終わるから!』
文面に目を通すだけで、嬉しそうにはしゃぐ姿や声を簡単に思い浮かべられる。
どうやら俺にも少しくらい、まともなところが残っているみたいだ。
そうだ。
勉強を教えてもらう約束をしていたんだっけか。
いまだに慣れない手つきでメッセージの返事を打ち込みながら、俺は感じる。
ここで止めなければ、もう元の俺には戻れないぞ。
お前は帰ってきたかったんだろ、ずっと。ずっと。それを忘れるな。
五年前の自分がどこかで叫んでいる。
そんな気がした。
自警団、ヴィジランテなんて言い方はしますが、結局のところ、いろはや久郎がやっていることはアウトローである。ということはこのお話のテーマでもあります。
自己犠牲ではなく、自分に欠落した何かを求めるため、人に求められる何かに縋っている危うさがこの二人の共通点。
この時点で、いろはがメインヒロインとして一歩リードしましたね。




