町に行くまでに
「(でも、今アローみたいなの出たけど、パラライズってのも使えるの?)」
『現在では、発現された事象が近くで行われた場合、認識できる範囲であれば可能です』
「(つまり、見たら覚えられるみたいな?)」
『マスター、その認識で間違いではありません』
<おーい、嬢ちゃん聞いてる?まぁそんだけの事が出来るなら、護衛とかはいらないよな>
「えぇ、まぁ…はい…あ、でも町の道を教えてください」
<あぁ、盗賊に襲われたってことだもんな…信じられんが…この森を南に4km程度歩くと馬車道が見えるからその通りをどっちに進んでも町があるが、近いほうだと西になるな>
「ありがとうございます、えっと…」
<あぁー名前も教えてなかったな、俺の名前はロージアとでもよんでくれ>
「ロージアさん、ありがとうございました、私はミクって言います」
<それじゃ、俺もそろそろ町に戻るが一緒にくるか?>
「えっと、盗賊とかの疑いは…?」
<あんなアースアロー打てるのに、小銭ぐらいしか持ってない様な…実際無ぇけど冒険者だぞ?さっきのと同じのが放てるなら俺なんて瞬殺だろうさ、って意味でならまだ生きてる俺が居るのが証拠ってところで納得できそうか?>
と、言いつつロージアがにへらと笑いかけてくる。
「そういうことでしたら、お供させていただきます」
<そうそう、ミクで良かったんだっけか、途中でさっきみたいな魔物で弱いのは狩りながら帰りたいのだが大丈夫か?>
「えっと、はい。時間とかは平気だと思います(まだ実感はないけど、異世界?なんだよねぇ…)」
<じゃあーラッドを回収して町に戻るぞ>
そう言いながらパラライズラッドを袋に入れた?消えた?
「(TIM!あれは??)」
『マスター、解析中ですが空間に歪みを感じますので隔離した場所に繋がっている状態です』
「(えっと、つまりはアイテムを沢山運べる袋的な?良くラノベであるアイテムボックスとかそゆのかな?)」
『その認識で問題ないと思われます』
「(すごく気になる…聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥って、おじさんが言ってたし聞いてみようかな?)」
『お聞きしても宜しいかと思います、こちらも随時解析を進めておりますので』
「(よし、なら…町に戻る間に声をかけて聞いてみようかな…)」
森を南に進行していく途中で何度かエネミーが出たが、全てロージアさんが危なげなく退治していくのを後ろで覗っていた。
その間にTIMがいくつかの魔法を解析して居たっぽい。
<もうすぐ森を抜けるから道に出たら右に行きゃー町が見えてくるぜ、街には暫く居るのかい?そういやギルド証とかあるのかい?無いなら現金でも入れなくは無いけど、銭も持ってないんだろ?>
「え、あぁぁお金っぽいのは今は何もないですね…予定も今のところはないので、街に滞在するかもしれません」
<そんなら、銭は貸してやるから、ギルドに登録してギルド証を持ってきゃ返金してくれるが、街に居てギルドに登録しちまえば、まぁ会うこともあるだろ、生活できるようになったら返してくれりゃいいよ、あんたならすぐに稼げちまうだろうけどな>
「ありがとうございます、それならお借りしても宜しいですか?」
<あぁ、今日狩った獲物の半分ほど稼ぎゃ釣りも出るぐらいの金額だしな>
「それと…狩ったのを入れてた袋みたいなのですが、あれってなんでしょうか」
一瞬の静寂があったがロージアが顔を引き締めて言う。
<次元袋といって、普通はダンジョンとかでたまにドロップがある袋なんだが、原理の解明はされていない、見た目のわりに容量は一つずつ違うってので俺のは低級のだが、まぁ以前に運よくドロップさせたやつさ、一般的な冒険者は10人に一人持ってれば良いほうだが、上級冒険者ならみんな持ってるな、ただし…色々と制限がある場合もある、俺のは…動物や魔物などは入れられるが、植物系は入れることが出来ないし、鉱物も入れられないって感じだ>
制限があるのって他のラノベとかで見た限りじゃ珍しい系なのかな、よく目にするアイテムボックス系だと容量が~とか、そもそも転生した人たちの話だと容量自体が壊れ性能だったりするからあてにすることは出来ないし…。
『マスター、アイテムボックスの解析が一部終了しました、動物系の収納はほぼ無限に入りますが、鉱物や植物は現在ロックがかかっております』
うん、そんな気はしてた…TIM…怖い子…。
ダンジョンに籠るまではこの世界の知識を埋めていきますが、
運営に至るまではまだ草案が確定しておりません。




