やったら出来た?
『マスター、アイテムボックスの解析が一部終了しました、動物系の収納はほぼ無限に入りますが、鉱物や植物は現在ロックがかかっております』
うん、そんな気はしてた…TIM…怖い子…。
「(ねぇ、TIMそれってこれから付けるってことでいいのかな?)」
『マスター、肯定です』
「(でも、珍しいって言ってるぐらいだから、時機を見てかなーいきなりだと…驚かれるだろうし…)」
<もうすぐ森を抜ける、抜けた先の道を西に少し行けば石壁が見えてくるぜ>
そう言っている間に森を抜け、踏み均された道が左右に広がっている。
<そんじゃーこっちだな>
と、ロージアが左に向かって歩こうとしている。
「あっあのー?」
<どうした嬢ちゃん?>
「南に移動したので西に行くなら右になると思うんですが…」
<お、おぅ。今のはちょっとした冗談だ>
『マスター、冒険者さんの進もうとした道の先に街が確認できました』
「(え、どういうこと!?)」
『移動の途中で南から南東に少しずつ、ずれていた様です、解析をしていたためずれて移動していることを確認できなかった状態となっております』
「(えっと、TIMも失敗はするんだね、でもそれなら町よりは街の方が大きいからいいのかな)」
『マスター、肯定です』
「えっと、ロージアさん、東に進んだほうが今の位置だと近いみたいです…」
<お、おぉ??そういや、デパイク街の付近の道にそっくりだな、なら予定変更でデパイク街に行くか、まぁ入街金もあんまり変わらんしな、まぁ近い方がいいだろ>
そう言いながらロージアさんが東に向かって道を歩き始め、未来も続いていく。
「(そう言えば、街に入るまでに出来ることと出来ないことを理解しておきたいんだけど…)」
『マスターが起動となるキーワードを述べていただけたら出来る範囲で実行可能です。』「(えっと、それじゃぁ…アースアローとかパラライズは唱えれば使えるのは分かってるけど、他に出来ることはどんなことがあるの?)」
『まず、アースアローですが、大きさや速度、長さなどマスターのイメージで改変が可能となっております。次にパラライズですが、不可視状態で有効範囲内に指定で実行することが可能です。次元袋に相当する次元の歪みを発生するアイテムボックスと申しておきますが、袋状でなくとも、認識する範囲で実行が可能となっております。次に…』
「(まったまった、一気に覚えられないよ、要はアローなら思ったようになるってことでしょ、麻痺も射程範囲?どんぐらいかはわからないけどその範囲なら相手?対象?麻痺にしたい動物?魔物?に当てるって思って詠唱?すればいいのよね。それと、アイテムボックスは例えばブレザーのポケットでも平気だし、倒した魔物とかそゆTIMがロックを解除した物とかに対しても有効ってこと?)」
「マスター、肯定です。それと先ほど植物系のロックが外れましたので合わせてご報告いたします。』
「(あ、うん、ありがと…)」
…分かっていた事だけど…やっぱりTIM怖い子…。
『マスター、進行方向左手25m付近にパラライズラッドと同等サイズの反応があります。アースアローの改変を試用してみては如何でしょうか』
「(そ、そうね。慣れるより慣れろよね…出来るだけ小さくして、ねぇTIM?小さくしたら威力とかってどうなるの?)」
『先ほど放ったアースアローであれば強度はそのままですと当たって砕けると思われますが、イメージで圧縮やコーティングなどの要素が付加された場合は、その限りではありません。』
「(えっと、つまりイメージ次第ってこと?)」
『マスター、肯定です』
「(イメージかぁ…、小さく圧縮して、コーティングは鉄っぽい感じで…)」
「アースアロー!」
ヒュンと鋭い音が一瞬響き、どさっと木の陰から音がした。
<おい、嬢ちゃん…今のはなんだ?>
「えっと、試し撃ちみたいな…あはは…」
『マスター、コレクトをパラライズラッドの方に手を向け発言してください』
えっと、左手とかの方が良いのかな。
「コレクト」
ヴォンと低い音を立てた。
『回収を確認しました、ラッド系ですがパラライズラッドではないようです』
「(取り出すときはどーするの?」
『出したい場所に視線を合わせ、リリースと発言してください』
地面の方がいいよね、生きてたら怖いし…。
「リリース」
やっぱり、ヴォンと低い音がして、カピバラぐらいのラッドが地面に横たわった。
<おいおいおいおい、嬢ちゃん…こりゃファイアラッドじゃねぇーか!それに…何だこの眉間にある小さな穴は…これは嬢ちゃんがやったのか?あと、どっから出しやがった!>
「えっと…やったら出来た?みたいな感じで…」
TIMが怖い子って言っているが、言われたままに実行出来てしまう行動力は流石の女子高生であった。
生物ファイル1
パラライズラッド
体内に取り込んだ##成分を変換し麻痺系物質を放出することが可能となった生物。
生物ファイル2
ファイアラッド
体内に取り込んだ##成分を変換しファイア系を放出することが可能となった生物。




