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「驚いた?」
クリス様が無邪気な優しい微笑みで聞いてくる。冗談なのか?
「冗談じゃないよ?本気。エリザベス様が隣国へ連れて行くって言うから阻止するにはどうしたらいいかラルフ殿下に相談したら結婚しろって。なるほどって思って釣書を送ったんだ。」
冗談かと思ったことが顔に出ていたらしい。ラルフ殿下に相談していたのか…
「いつもエリザベス様がリリア嬢と居るのを見せつけてくるんだよね。私だって一緒に居たいのに。いい加減腹立ってて、結婚すれば独り占めできるんだって気づいて。」
「独り占めって…」
「リリア嬢にだけ優しくしてるのに全く気づいてくれないし、意識もしてくれない。急に釣書送ったら驚くかな?と思って。」
「…すごく驚きました。」
クリス様が説明してくれるが全く脳に入らない。
「私の事意識したく無いくらい嫌い?」
「いや、クリス様ほどの方が私とって考えた事も無かったので。」
「好かれる努力をするから、私との事を考えて欲しい。チャンスをください。」
クリス様に懇願され、次の休みに一緒に出かける事になった。
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お金持ってる人捕まえたわね。とエリザベス様がからかってくる。一緒に出かける事を言うと、あのクリスがねーと嬉しそうな顔をしていた。
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一緒に出かける日、寮の入口までお迎えに来てくれた。仕立ての良い白シャツに黒のズボン。貴公子…素敵が過ぎる。
いつも可愛いけど、もっと可愛いね。と褒めてくれる。サッと私の手を取り早く行こうって微笑まれた。破壊力が凄い。
馬車に乗りクリス様が隣に座る。手を離してくれないので困っていると、私の事意識して欲しいからねって。
本屋に行きたくて連れてきてくれた。せっかくの休みなので違う所を提案したが、私の行きたい所へ行こうとなったのだ。
しばらくクリス様と離れ本屋を楽しんだ。お会計を済ませクリス様の所へ向かうと、誰か女性に話しかけられていた。
とても不機嫌そうな顔をしていて、初めてあった時のように冷たく見えた。
クリス様が私に気づいた瞬間、ものすごい微笑みを見せ走ってくる。
「クリス様…本当に私の事すきなんですね…」
「そうだよ。好きだよ。信じた?」
「…はい。」
顔が真っ赤になる。嬉しいって手を握られる。その後喫茶店に入り一緒にケーキを食べ寮まで送ってくれた。
帰り際にそっと2つ箱を渡される。1つは綺麗な髪飾り。私が途中のお店で見ていて買うか悩んだ物だった。もう1つにはネックレスが入っていて、紫色の宝石がついていた。
こっちはいつか付けて欲しいなと言い、クリス様は帰っていった。
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