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第60話

「ローランドくん、左から!光莉ちゃん、ローランドくんの援護ッス!」とレイさんは叫び、右から迫るジャイアントスパイダーと対峙した。体長1.5メートル、両サイドに足が4本ずつあるモンスター。通常、グループで攻撃し、24 時間いつでも狩りをすることができるモンスター。


「僕は自分でけっこうだから、えん―うわああ!」モンスターが長い脚で突進するのを見て、レイさんは頭を下げた。ジャイアントスパイダーはかわした後、毒牙をくわえて再び攻撃した。


私の剣は一撃でモンスターの頭を貫き、ギシギシと音を立てて即死させた。即座に剣を抜き、地面に座るレイさんに手を伸ばした。


「まだ終わっていませんよ」とジャイアントスパイダーが近づいてくると同時に、俺は言った。


レイさんは手を抜いて立ち上がる前に、私を少し見た。「そうッスね。じゃあ、さっさと終わらせよう!」彼はモンスターの群れに突進しながら叫んだ。


青年の気迫を見て、私はそっとため息をつき、モンスターの殺している彼の後を追った。


全部のジャイアントスパイダーを倒したあと、目や牙、鋭い前足など売れる素材を集めていた。手に入れた魔石は小さかった。それはこのモンスターのマナは少なかった。


クラウスさんとリラさんが隠れ家から出てきた。ジュリエットさんはすぐに私に近づき、私たちが無事であることを見てうれしそうに微笑んだ。一緒にクエストをやろうと提案したのはレイさんで、私とローランドさんで戦わせた。先日の戦いの後、レイさんは仲間の剣士として私たちをライバルにした。


「クエストを達成しておめでとう!光莉さんもローランドさんもすごいですわ!」リラさんは私たちが倒したジャイアントスパイダーを見て誇らしげに手を叩いた。


彼女の隣にいるクラウスさんも同意した。「君のグループは攻撃に集中するだけだと思った。防衛も得意だな。タンクがいないうちのグループは、リラさんが遠距離からの攻撃が可能で、レイくんの背中を見守っているのでメインキーだ。俺は後ろから見て作戦など作っている」


リラさんはクラウスさんの言葉に同意し、人差し指を立てた。「お互いを守るために、お互いの欠点を補いる。しかし、レイくんはとても無謀で、私たちのことを考えずに先に進むことだ」


そう指差されて、レイは驚きと悲鳴を上げた。「かっこよく見えるからやったッスよ!結局、今のところ問題なくモンスターを倒すことができたッス!お前たちを信じてるから、背中を任せるッス!」


私の意見では、レイさんの言ったことはまったくの利己主義のように聞こえた。しかし、クラウスさんとリラさんは感動した。信じることは大事だが、その態度で彼らの安全は常に脅かされるだろう。


「かっこよくなりたくてもいいだが、お前は命がただ一つしかない」ローランドさんは鋭い視線でレイさんを見た。「お前は強い。それだけ認めてる。周りに気を配れば、強力なナイトになれるだろう。だが、お前のわがままが他人を危険にさらす。ギルマスがランクを上げないことに同意する。お前は、まだそれに値しないから。」


その説明を聞いて、レイさんは拳をぎゅっと握りしめた。「じゃあ、お前は僕より強いと思うのか?ふざけんな!お前はボウケンシャになってからただ数日だけッス!ゴブリンの巣を片付けただけで、お前は強いという意味じゃないッス!」


「それ本当だろう?Eランクけど、俺の剣術はお前より優れているんだ!俺は見栄えを良くするためだけにランクを追うお前とは違う。ジュリエットと光莉を危険にさらしたこともないし。大声で叫びながらモンスターを攻撃して敵をおびき寄せて、仲間を危険にさらしないし。俺はお前よりずっと上だ!」


「お前…。」とレイさんは唸った。


「どうした?まさか怒ってる?正直、光莉の剣術はお前よりすごいと思う。お前は俺たちに比べて何もないさ!」


ローランドの言葉に憤慨したレイさんは、怒ったような表情で彼の襟元を引っ張った。彼のもう一方の手は握り締められ、前に進むことができずに空中に立ち往生した。相手がまったく抵抗せず、まばたきもせずこちらを睨みつけたので、怪訝に思った。


「やめてよ、レイくん!そんなに怒ることは必要ないだろう!さあ、仲良くして」とリラさんはお願いした。


「そう。一緒に訓練して力を上げると一緒にCランクになれるよ」とクラウスさんも言った。


二人がまったく動じないのを見て、クラウスさんは私を見て、彼らを引き離すように助けを求めた。


頷いて答えるジュリエットさんをちらりと見た。そうだよね、議論しても無駄だよね。どちらも、ランクと仲間のために最善を尽くそうとしている。どちらも知っているので、分けたほうがいい。


「あなたたち、もうやめてください。レイさん、ローランドさんを放して」


レイさんは私の話を聞きたがっているようだ。彼が手を離し、顔を反対に向けたのは彼の動きから分かる。ローランドさんも波立たせた襟を整えながら同じことをした。


「レイさん」と私が呼んだ。「いやなことでもローランドさんが言ったことは事実です。Sランクになりたいなら、戦い方を変化しなければなりません。いい、これはレイさんだけの戦いではありません。クラウスさんもリラさんもレイさんのため戦いますよ。だから、あの二人のことを忘れないで」


私の言葉にレイさんは少し考えた。最初は硬直していた彼の表情から、彼が徐々に柔らかくなり、罪悪感を持って二人の仲間を見ていることが明らかになった。


「ごめん。僕のわがままのせいでお前たちを迷惑かけちゃったッスね。どうすればかっこよく見えるかを考えるのではなく、自分のスキルを磨いて自分の欠点に注意を払うべきッスね。本当にごめんなさい!!」とレイさんがお辞儀した。


「いいよ。最初から始めよう。重要なのは、俺たちはずっと一緒だ」とクラウスさんが返事した。


リラさんも、痒くない左の頬を掻きながら答えた。「いきなり真面目なあなたを見ると、なんだか変な気分になるわ。しかし、どこが間違っていたのかがわかったので、それも良いことだ。じゃあ、許してあげる」とリラさんが微笑んだ。


レイの目には涙があふれ、すぐに袖で涙を拭った。「ありがとう、みんな!これからもっと立派なナイトになるッス!」と大声で言った。


「も~レイくんったら!褒められたばかりのにもう叫んでいる」とリラさんが文句を言った。


「僕は叫んでいないッスよ!僕ほ話し方はこれしかしないからッス!」


「君たち、お願い、ケンかしないで」クラウスさんは二人を引き離した。


いつものように仲良くなった三人を見て、ローランドさんが近づいてきてささやいた。「お前はそのような人々に対処するのが本当に得意だな。牧師として働けば、できることはたくさんあるはず」


「それほど偉くないですよ。それに…」立ち止まって、ローランドさんを一瞥し、頬を赤らめた。彼を見て、ジュリエットさんが私たちを興奮して見ているとは知らなかった。「誰かにアドバイスするとき、怒る必要はありません。他人に誤解を与えるだけですよ」


「そ、そうか?じゃあ、これから俺も気を付ける」と彼は答えて目をそらした。


ローランドさんの顔がずっと赤くなっていたので、私は彼が病気であると感じた。しかし、レイさんが近づくと表情が急変。


「えっと...光莉ちゃん。僕を叱ってありがとうッス。そして、僕を剣のことを教えてくれないかな?」とレイは熱心に尋ねた。


「教える?」と私が繰り返した。


興奮して、青年はうなずいた。「正直、クラスがないお前はこんなに強いと思わなかったッスよ。僕を助けるときお前はかっこよく見えたッス!だから、ぜひ教えてください!」


その正面の発言を聞いても、私はまったく気分を害さなかった。私のようなクラスがない人はボウケンシャになれるが、スキルが使えないため、厳しくなる。だから、生き残るためには、自分自身の力と技術にかかっていた。ギルバートさんが教えてくれたことが実際に結果を生んだので、私は実際に幸せを感じた。


使う剣技が違うので、レイさんが後で苦労するのではないかと心配。彼と同じ技を持った人と一緒に練習できるほうがいいと思った。そう考えると、ローランドさんにちらり見た。


「ローランドで訓練とかはどうですか?戦い方は似ているし。彼から学べることは多いはずです」と私が提案した。


「は?あいつ?」ローランドさんを見ると、レイさんは即座に不機嫌そうな表情を浮かべた。「あいつは光莉ちゃんより弱いだろう?だから、彼と一緒に練習してほしいと」と彼は半ば嘲るような口調で続けた。


「貴様―っ!貴様のような無礼な人に誰が教えたいと思うのか?俺なんてしなくないぞ!」とローランドさんは胸の前で腕を組み、頭をそむけた。


二人がケンかする前に、また説明してあげた。「いいえ、いいえ。ローランドさんは強いです。私は彼から一度も勝ったことがないし。剣技を練習するだけでなく、戦略を立てて指導することも学べますよ。彼はあなたにぴったりの先生です。」


それは事実だ。私は剣を習うのが早いだが、一度もローランドさんから勝ったことがない。魔法を使っても勝てなかった。


私の説明に誇らしげに微笑むローランドさんに対し、レイさんは怪訝な顔をした。「本当ッスか?あいつは普通だと思うけどッスよ」



「おい!」とローランドさんはレイさんの言葉を受け入れなかったと叫んだ。


また二人がケンかする前に、もっと説明してあげた。「本当ですよ!ローランドさんは強い人です!彼の片目のゴブリンと戦い方を覚えて。私なんかあのゴブリンを倒せませんよ。だから、彼はあなたにぴったりの先生ですよ!」


私はわざと両拳を握りしめ、真剣な表情を見せた。これが功を奏したかどうかはわからないが、確かにクラウスさんとリラさんはそこで笑いをこらえているようだった。元々無言だったレイさんが目を細めた。


「本当ッスか?」とレイさんがまた聞いた。


「じゃあ、今俺と手合わせしようか?俺の力を証明してあげる」とローランドさんは反抗的に言った。


「ナイスアイディアです!」と私が言った。「クエストを達成するだけでなく、手合わせしてスキルを向上させることもできます。レイさんが強くなれると信じています!」


レイさんはすぐに胸を張って誇らしげに言った。「光莉ちゃんがそう言ったから...よ、ローランドくん!これからよろしくッス!」


ため息をついてローランドさんは返事した。「ああ。俺は手加減しないぞ。覚悟しろ!」


「おお―!どんなに大変であろうとも、負けないッス!いつかお前の手段を超えるッスぞ!」とレイさんは燃えるような情熱で指さした。


「いいだろう。じゃあ、今から始めよう!」


「い、今?早すぎるんじゃないッスか?」


「早いほど良い。早くランクを上げたいだろう?だから、夢を叶えられるように一生懸命指導させてあげる」


そう言うローランドさんの顔が険悪になり、見た私達も怖くなった。レイさん自身は青ざめており、肩を触られても反論できなかった。自分の選択を後悔せず、ローランドさんが彼をうまく訓練できるといい。


毎日休憩なしでレイさんはローランドさんに教わった。朝のランニングや剣を振るなどの基本的な運動から始めて、基本的なスタミナと能力を高めた。その後、ローランドさんはクエストを引き受け、レイさんに自分でそれを完了させた。その後、彼は練習用スパーを続けるために戻ってきた。


「待って…休ませてくれ!」とレイさんは息を切らして願った。


「戦場で休み時間はない!ほんの少しの油断が命が取られるぞ!」とローランドさんが言った。


「僕が疲れ果てて死にたいのか?!」とレイさんが大声で返事した。


すると、ローランドさんはひどい笑顔で答えた。「剣に刺されて死んだよりいいさ」


このような口論が数日間続き、時間が経つにつれてゆっくりと減少した。時折、ローランドさんと一緒に訓練をしてスキルを磨くこともあった。魔法の有無にかかわらず、この男は素晴らしい。彼はいつも私を追い詰め、何度も殴った。イライラしない。むしろ両方の能力が上がっているので嬉しい。


私たちの訓練を見てやる気を感じながら、レイさんは一生懸命練習した。彼はローランドさんと訓練をしただけでなく、私に彼との訓練を挑んだ。最初はレイさんと戦うのは簡単だったが、レイさんも成長を続け、なんとか俺の首に刃を向けた。


「僕の勝ッスね!」とレイさんが嬉しく笑った。


「そうさせません!」


私はレイさんの剣身を横に叩きつけ、下から回転させて投げ上げ、レイさんの掴みを解いた。彼の剣の落下と共に、今度は私の剣が青年を狙う番だ。


「私の勝です。」


レイさんはがっかりして頭を下げ、すぐに頭を上げて微笑んだ。「ああ~負けたッスね。もう少しだけなのに。」


「あなたは成長しましたよ。私を超えるまで時間がかかりません」と私がほめてあげた。


「本当ッスか?いつかお前に絶対に勝ってやるッス!」意気揚々と、レイさんは右拳を握り締め上げた。


「まだ嬉しすぎないで、レイくん」とリラさんは言った。彼女はクラウスさんとレイさんに向かった。二人はレイさんが訓練するときいつも見に来て、別のクエストをやった。「ローランドさんに比べてまだまだ遠い。彼を倒すにはまだまだ練習が必要だよ」


比較を聞いて、レイさんはリラさんを指差しながら目を細めた。「少し褒めてくれないか?こういうものだから、お前は全然可愛くないッスよ」


リラさんの頬が真っ赤になり、レイさんに辛そうに答えた。「本当のことを言っただけだよ!あなたはわがままでバカだから!褒められるとまた不注意になってしまう!」


「ふん!そうはしないッスよ!僕が成長できるのは知っているが、認めるのは恥ずかしいッスね?」


くすくす笑いながら、レイさんは褒め言葉を得るためにリラさんをからかい続けた。彼女が当惑と怒りで拳を握り締めた。その中にいたクラウスさんは、二人を解散させようと困っていた。


「もういい、レイ。力がまだあれば、俺を手合わせくれないか?」とローランドさんは胸の上で腕を組み、挑発的な眼差しで青年を見た。


これはすぐにレイさんの熱意を刺激した。さきの負けを忘れて、また剣を取ってローランドさんに向けた。「行くぞ!お前を倒すぞ!」と彼が叫んだ。


「優しい光莉と違って、俺は反撃のチャンスなんて与えないだろう!」とローランドさんも声を上げた。


二人の剣は、互いに打ち負かしたいという想いでぶつかり合った。


「全力で戦えば、光莉さんは絶対勝てられますわよ」と私の隣に立っているジュリエットさんが言った。


戦いを振り返る前に、私は彼をちらりと見た。「まあ、それはズルいですよ」と私がそっと笑った。


ジュリエットさんはくすくす笑い、頭を私に寄りかかった後、再び振り返った。


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