表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/69

第57話

今日、寝坊した。ジュリエットさんは部屋にいないから。いつも私が最初に起きているのに。私はとてもぐっすり眠れたようだ。このベッドもベッドから出るのは面倒なくらい居心地の良いだ。


カーテンから差し込む陽光を楽しみながら振り返った。ローランドさんが安宿を選んだ昨夜の出来事が頭をよぎった。贅沢な生活に慣れた彼は、一晩ですべてのお金を使うことができる場所を選んだ。清潔さ、安全性、快適さなど、さまざまな理由で答えた彼を説得するのはかなり大変だった。倹約しなければならないと私が答えるまで、彼は容赦しなかった。


いくつかの場所を探した後、この安宿を見つけた。お値段もお手頃で、お風呂も完備。また、階下はレストラン。ですから、食事をしたいときには遠くまで行く必要はない。費用を節約するために、ベッドが 2 台ある部屋を 1 部屋予約した。1 台のベッドはローランドさん用、もう 1 台は私とジュリエットさん用。以前は頻繁に共有していたので、彼は共有することを気にしなかったが、最初、ローランドさんは、女性と同じ部屋で寝るのは非倫理的だと考えて拒否した。しかし、もう少し考えると、彼は同意した。


ボウケンシャになってもゴロゴロしたりするわけにはいかないことだ。夕べ、私とジュリエットさんは町の散歩を少しだけした。今日はまた散歩をしながら、私たちの必要なものを探す予定だ。一番大切なのは、クエストを達成する時間を分割することが必要なのだ。


私はやっとベッドから出た。そのときジュリエットさんは部屋に入った。彼女はすでにドレスを着て、笑顔で私を見ていた。


「おはようございます、光莉さん。ちゃんとお眠りなのでしょうか?」


「はい、すごく」私は微笑んだ。「寝坊してごめんあさい。すぐに準備をします」


「急がなくてもいいですよ。私もお兄様も準備ができたばかりだったわ。今彼は朝ごはんを買ってくれますから。」


「まあ、そう言われても...今日は私たち忙しいでしょう?だって…」


私が言い終える前に、ジュリエットさんは人差し指を私の唇に当てた。「心配しないでください。今は水を浴びて、そして一緒に朝ごはんを食べましょう!」


ジュリエットさんの言うことをした。このことはみんなで一緒に打ち合わせるといい。物事を整理するのに数分しかかからなかった。そのあと、一階に行ってローランドさんと会った。


「遅いぞ。おなかもう減ってるぞ」ローランドはウインクしながらそう言った。冗談だった。


ローランドさんの前に座っているジュリエットさんはさきに答えた。「おなかが空いたら、さきに召し上がっても構いませんよ。私と光莉さんは夕べ見たパン屋で朝ごはんをいただけますわ」


夕べ散歩したら、いい香りが出てくるパン屋を見つけた。お客の行列も長くて、人気なパン屋みたい。今日はジュリエットさんはその店に行きたいって。


「ボウケンシャになってから、なんだかお前たちは食べ過ぎない?身だしなみに気を遣わなくていいの?」とローランドさんが聞いた。


そう言われて、ジュリエットさんは口をとがらせて目をそらした。「ふん!お兄様はバカ!」


ジュリエットさんを見て、ローランドさんも私もそっと笑った。怒るわけではない。


「朝ごはんを食べましょう。そして、ギルドにクエストを取りに行きましょう」と私が言った。


「あっ、そのことは…」突然ローランドさんが言った。「クエストを見たあと、今日は自分でやるかなと思って。お前たちは町に観光したいだろう?お前たちだえkでゆっくりしてね!」


そうだね。ゴブリンやスライム狩りのランクDのクエストしかないが、一人で危ないだろう?


「心配は無用。俺は強いだ」とローランドさんが私の考えを知るように言った。「ちゃんと気を付けるよ。それよりも、ばれたらヤバいだろう?」最後の文を言うとき、小さい声で言った。


そんな自信が高すぎるローランドさんを見て、私はため息をついた。「あなたの言葉で心配になりますよ。他の人に聞かれたら、ギルドに報告されましたよ。ボウケンシャになれられませんから」


「そう起こったら、お兄様はボウケンシャになってから 1 日も経たないうちに最初に処罰されましたわ。何年もホットトピックになりますよ」とジュリエットさんも言った。


ローランドさんの肩が一瞬硬直した。彼は辺りを見回し、目を細めて私を見た。「ああ、もう!早く食べろ!今日はお前たちに休日を与えよう。明日から、お前たちもクエストをやれ!」


「はい、はい、わかりました、お兄様!頑張ってくださいね。応援します!」とスプーンを握りしめながらジュリエットさんが言った。


私はジュリエットさんの言ったことに同意してうなずいた。


言い争うのが面倒だったローランドさんは、食べ物を口に押し込んだ。「午後、俺、戻るぞ。その時、ギルドでまた会おう」


「うん」と私は答えた。


ジュリエットさんは食事を食べているから反応を言わなかった。そして私たちは朝ごはんを終わらせて自分のやることをやった。行く前に、ローランドさんは何度も知らない人と話すな、静かな場所に行くな、困ったら助けてと叫べってうるさく言っていた。我慢できないジュリエットさんは私の手を拾って走り出した。私、今日は友だちと楽しい一日になると思って笑った。


ジュリエットさんはヴァッダ市のにぎやかさに嬉しそうな顔で散歩してた。服の店でウィンドウショッピングをしたり、武器の店に行ったり、ポーションとふたつのアップルのような果物を買ったりしていた。その果物を食べたら、酸っぱい味が口をいっぱいに広がった。でも、味がゆっくりと甘くなり、水で満たされた。歯ごたえがありながらも硬くなく、噛み続けるとやみつきになった。【サグタン】、その果物の名前。あとでまた買う。


「楽しいですね!じゃあ、光莉さんはどこに行きたいのですか?」


さきから一つの場所がずっと頭の中にある。他の場所が面白くないわけではないよ。他の場所でジュリエットさんと一緒に楽しんでいた。


「そうですね…図書館に魔法の本を読みに行きたいなあ。まあ、いやなら、他の場所でもいいですよ」


「いいですわ!ここの図書館の本も見たいですわ。ここの図書館はどんな図書館のでしょう?まあ、さっさと行きますわ!」前と同じ、ジュリエットさんは私の手を握りしめて歩いた。


これは実に楽しい。友達と一緒に時間を過ごせるなんてとっても楽しいと思わなかった。前はずっと一人ぼっちで私に近づく人を無視してしまった。そして、みんなによけられた。長い間に私の友は孤独しかいなかった。


その時代はもう戻らない。だって、ジュリエットさんもローランドさんもそばにいる。帰られる場所もできた。私の手を握りしめてくれる人たちがいるから、寂しいなんて感じてない。


「ここですわね。さあ、入りましょう!」とジュリエットさんは笑顔で誘ってくれた。


「うん!」と私も笑顔で言った。


ボウケンシャカードを司書に見せて、中に入らせてもらった。欲しかった本を見つけるために別れた。私は魔法についての棚に行き、そこにあるタイトルを見た。そこにあるすべての本がシモーネおじいさんの本に似ているため、失望が生じた。実際、ここでは完全ではなかった。


外に出ようと思っていたら、一部の古い本が目についた。私はその本を手に取ったが、そのボサボサに驚いた。表紙の皮の剥がれ、紙の黄ばみやしみ、破れそうになったページなど、本当に気になるものだった。慎重に最初のページをめくると、その本が日記のようなものであることに気付いた。


(面白そうな本だね)と私が思った。


本を取ったあと、ジュリエットさんの所に行った。彼女は植物のセクションにいた。彼女も本を選んだみたい。


「あら、光莉さん!」と私を見て、彼女が呼んでかけた。


私はすぐに唇に人差し指をあて、声を下げる合図をした。「しー!図書館で静かにして。シモーネおじいさんにばれたら、怒られちゃうよ」


「てへ。すみませんでした」彼女はそっと笑った。「おもしろい魔法の本をもう見つけましたか?」


「ううん。代わりに、この本を見つけました。そっちはどうですか?」


「このハーブ植物についての本に興味があります。まあ、いつかハーブに関係があるクエストを受け取れる可能性もありますし、勉強したいのです」


「じゃあ、あっちに座って読みましょう。パンを買ったりローランドさんと会ったりする時間までまだありますから」


ジュリエットさんはうなずいてそして私たちは窓の近くのいすで座った。


この本は所有者の日常生活を語っていた。彼が孤児であったことから始まり、両親となった2組の夫婦によって育てられたこと。彼は人生の二度目のチャンスを与えてくれた人々にとても感謝していた。彼は愛、知識、食事、そして帰られる暖かい家を受け取った。ここで興味深いのは、彼の養父母は異なる人種の出身だった。お父さんは【アクマ】。お母さんは…文字があまり見えなくて読めなかった。


(残念ですが文字があまり見えなかった。異人種間の結婚についての情報をもらえたのに。そして、アクマが人間を育ててたって?それは後で子供の性質に影響を与えないかなあ?


好奇心を終わらせるために、読書を続いた。


【アクマ】はそんなに怖くないと書かれた。鋭い牙と凶悪な姿でも、暴力を好んでも、友好的な種族であった。アクマたちはこの人を優しく扱った。彼も同じ年のアクマと友達ができた。すべてのアクマが怒りっぽくて戦いたがっているわけではない。冷静で平和を好むアクマもいた。


アクマたちはまた、異なる人種の彼のお母さんを尊重していた。彼女が歩き回っていたら、みんな笑顔になった。ケンカしている人も、彼女に叱られたくないからやめてしまった。お母さんもいつも誰かを助けてあげた。おかげで、アクマのみんなが気に入った。お母さんはありのままの彼を受け入れてくれる人だった。今の自分を育ててくれた人だった。


お母さんはすべての人種は互いに調和して生きている夢をよく見た。誰にも関係なく、みんな仲良く暮らしている。対立も誤解も戦争もない。みんな同じ空を見上げて笑う。


この本はここまで書いてあった。ページの残りの部分は、誰かが破ったために失われていた。この本の作者の名前を探す前に、少し本の閉めた。残念ながら、何も見つからなかった。それだけでなく、両親の名前も書かれていなかった。意図的であろうとなかろうと、作者はそれについて言及したくないようだ。


実は、異人種間の結婚って驚いたことだと思った。それよりも人間の子どもを育ててたって?アクマは悪魔けど優しいところもある。人間の逆、優しそうだけど、悪魔だ。だから、山高きが故に貴からず。


真実を見ずに聞くだけでは、判断力が鈍る。このレコードがなければ、今までアクマは邪悪な種族だと思っていた。特にアスに会ってから。


人族と魔族の間に戦争の引き金となった何かがあったのかもしれない。マークス王が【アクマ】という言葉を口にしたときの憎しみを考えると、もちろんそれは重大な問題でだった。


「光莉さん、本、もう終わりになりましたか?」


私はうなずいた。「ジュリエットさんが本を読み終わるまで待ってますよ。時間がまだありますし」


「えっと...実はおなかが少し空いているんですわ。この本、借りてもいいでしょうか?」


「司書に聞きましょう。借りられるなら、明日クエストを達成したあとまた来ますよ」


「そうですわね」ジュリエットさんは本を閉めて抱きしめた。彼女の目は私が読んだ本に向いた。「そういえば、光莉さんは何の本をお読みになりましたか?タイトルなど書かれていないんですが」


ふちを触りながら本をちらりと見た。「誰かの日記だけです。面白そうだから、取りました」と私は笑顔で答えた。


「私も、読んでさせてください!光莉さんのおすすめの本はいつもいいですわ!」ジュリエットさんは熱狂的に言った。


「いいですよ。じゃあ、司書に会って本を借りましょう」私はいすから立ち上がった。


ジュリエットさんは熱心にうなずき、私についてきた。入口に向かった。私が覚えているように、そこには勤務中の司書がいるテーブルがあった。先ほど会ったのと同じ制服を着た男がいた。軽い足取りでそこに向かい、フレンドリーに迎えられた。


「何か御用ですか?」とその男が暖かい笑顔で聞いた。


「こちらの本を貸していただけないでしょうか?」とジュリエットさんは本を渡しながら言った。


「はい。どうぞここにお名前、書名、そしてサインもお書きください。貸出期限は3日間です。各本にはトラッカーが付いています。指定された時間内に返却されない場合は、我々はあなたをどこまでも探します」と彼が説明した。


ジュリエットさんはうなずき、空いているテーブルを埋めました。


待っている間、司書に聞いてみた。「この本を借りたいんですが。書名など書かれていないんです。さき少し読みましたが、この本は誰かの日記のようなものみたいです」


私が持っていた本がよくわからないあの男は、手を差し伸べた。「少しその本をチェックさせていただけませんか?」


私はうなずき、それを男に手渡した。彼はすぐに本全体をチェックし、数ページをめくって眉をひそめた。


「申し訳ありません。この本はまだ掲載されていないようです。最初にこれをチェックして、ライブラリのものの 1 つとして登録する必要があります。お嬢さんは明日また借りに来てください」と彼が言った。


そのような形をしていると、司書が通り過ぎるのは当然。また、本も狭い場所にあり、ほとんど見えなかった。すぐに借りなかったことに少しがっかりしたが、まあいいか、明日借りに来ますから。


「わかりました。明日、また来ます」と私が答えた。そして、そばに立っているジュリエットさんに向いた「もう終わりましたか?」


「はい。行きましょう」とジュリエットさんは言った。


司書はまた笑顔をして挨拶をした。「毎度ありがとうございました。ちゃんと本を返すのをお忘れないでください!」


私たちはうなずき、図書館から出た。太陽が沈み始めていて外の空気は涼しくなった。ローランドさんはもうすぐ帰っただろう。夕べ見たパン屋に行って、おいしそうなパンを買った。


パンを選んだとき、二人の女性の話に耳にした。彼女たちはデートしているギルドマスターのことを話していた。


「いいなあーギルマスと二人っきり。あたしもチャンスがあるかなあ?」


「望んでいるのはあなただけじゃないよ。私もだ。できれば、あの女と交換したいなあ。ギルマスは私に恋をすることができるかも」


傲慢な口調で、彼女の友人は答えた。「そんなに自信を持って…あなたはあたしより顔が普通だ。そんなチャンスなんてありえないだろう。私だけが彼の恋人になる資格がある。あたしはヴァッダ市に一番美しい女性なんだからな!」


なめられてたから、あの女性はひどい目で見た。「調子に乗るんな!ギルマスがまだ選んでいないかぎり、誰でもあの方の妻になれるだろう。あたしもな」


二人はじっと見つめ合い、周囲を不快にさせた。ジュリエットさんも聞いていなかったので、無視することにした。そんな話興味ないから。


支払ったあと、ギルドに向かった。空は赤くなった。ローランドさんもイライラして私たちを待っているだろう。まあ、そう思ったけど。


「お前たち、明日俺と一緒にクエストをやれるか?」


突然の依頼にジュリエットさんと私は黙り込んだ。帰還後、ローランドさんはクエストの報告をせず、ギルドの前で待つことにした。


「何かありましたか?」と私が反応した。


ローランドは不確かな表情でを見上げた。「まあ、二回を説明するより、まずシェリルに会いに行こう」


私達は頷き、ローランドさんの後を追った。昨日に引き続き、ギルドの雰囲気はとても静かだった。そこには数人しかいない。幸い、昨日面倒な二人の男も不在だった。私たちはすぐ受付に一人ぼっちシェリルさんに会った。


「あら、ローランド様!もうお帰りになりましたか?クエストはどうでしたか?」と笑顔でシェリルさんは聞いた。


「順調。これ、クエストを達成する証拠、20のゴブリンの耳」ローランドさんはゴブリンの耳が入ったかばんをあげた。


「二十匹のゴブリン!多いでございますね。この町に近くにはそんなにたくさんゴブリンがあるのは知りませんでした」と彼女が言った。「こんなにたくさん倒してくださったので、報酬を少しお上げいたします。ゴブリンはあまり強くない敵なので、あまり高くない報酬をお上げいたせません」


「いいぞ。どれくらいでももらうよ」


ローランドさんの笑顔を見て、シェリルさんのほっぺが赤くなった。彼女はローランドさんのカリスマにまだ我慢できなさそう。


「しょ、承知いたしました!少々お待ちくださいませ!報酬をご準備いたします!」とカクカクでシェリルさんが言った。


「慌ててないで」と彼女を安心させるためローランドさんが言った。「そういえば、聞きたいことがあるんだが…」


「はい、なんでしょうか?」


「もし、ゴブリンとオオカミの森の群れがあったら、ギルドはどうする?その群れは五十匹もいるし、魔法使いのゴブリンもいる。ギルドは行動をとるのか?」


その質問を聞いたシェリルさんの顔が、たちまち不安げになった。「クエストをする間、その群れをご覧になりましたか?」


ローランドさんはうなずきで答えた。「そうだよ。俺が倒したゴブリンは多分その群れのメンバーだったかも。人数を見るとこの町を攻撃しようとしているようだ。その群れがもっと大きくなる前に、すぐあの群れを倒すチームを作ったほうがいい」


シェリルさんは頭を下げ、ゆっくりと答えた。「ローランド様がおしゃったことはいいでございますが、ギルドはそのようなクエストにギルドマスターの許可なしにボウケンシャを送ることができません。皆様はきっとご存じでしょうね、このギルドの様子は。ボウケンシャは少なすぎて...他のギルドからのお手伝いが必要でございます。」


「でも、このままじゃあ、あの群れは大きくなって、この町にも危険すぎるぞ!」とローランドさんが言った。


「ローランド様のご心配はよくわかりました。でも、今この状態で…」と彼女はおずおずと答えた。「この問題のことはギルマスにお伝えいたします。では、報酬のこと、少々お待ちくださいませ」


シェリルさんはどこかに行って、仕事をやった。ローランドさんは何も言わないで空いているベンチに座るように私たちを招待した。その会話から、彼のしたいことがよくわかった。


「ご心配しないでください、お兄様。私たちもお手伝いしますわ!」とジュリエットさんはそっと言って、ローランドさんに励ましてくれた。


「ゴブリンと森のオオカミの群れ、そして魔法使いのゴブリンも。好きにさせると危ないことになってしまいます。そうさせないでしょう?」と私も言った。


「あの群れを見るとヤバいとわかっている。町の人は恐怖に飲み込まれて...いやだ」


ローランドさんはその気持ちをよくわかった。なるべく誰にも恐怖なんか感じてほしくない。みんなの暖かさや明るさなど消えてしまうから。


「私たちはボウケンシャであります。それに、家族。助け合いことは当然でしょう?」と私が言った。


「そうですわ。私たちも何かしなければなりません。お兄様ばっかりに頼ることは許せませんわ」とジュリエットさんが言った。


ローランドさんは私たちを見て笑った。「わがままに聞いてくれてありがとう。お前たちを絶対守るから」


「守るのはジュリエットさんの仕事ですよ。あなたは自分のことを考え滑りやすい地面で滑らないように」と私が注意した。


初めての冒険を思い出して、ローランドさんのほほは恥ずかしさで紅潮した。薪を探しに行ったところ、うっかり苔を踏んで転んでしまった。彼の背中を一晩中痛めつけた。そこで、ジュリエットさんは和らげるために【ヒール】を使い続けた。


「そんなにうっかりことをもうしない!」彼はむっつりしていた。


ジュリエットさんと私は笑いをこらえながら目をそらした。ローランドさんはしばらく私たちを無視して席を立った。


「宿に戻ろう。明日、仕事だ」


「はい!」と私とジュリエットさんは同時に答えた。


ギルドを出て、少し止まって男性を取り囲む女性の群れを見た。男性の顔をあまり見られなかった。女性たちは、食べ物や褒め言葉を与えたり、様子を尋ねたりするのに忙しかった。彼女たちはまた、互いに押し合い、衝突することで男の注意を奪いた。しかし、最後に男が介入した。


「けんかしないでくれ。みんなとちゃんと話すから」


その時、女性たちの口から笑い声が聞こえた。彼女たちも落ち着いた。


「光莉!何をしてるの?!」とローランドさんが叫んだ。


あの二人はもう遠かった。「ちょっと待って!今すぐ行きます!」


なじみのない見知らぬ人に注意を払うのは私の習慣ではない。あの男の正体が思った通りかどうかは、私には関係ない。残念ながら、その仮定は間違っている。なぜなら、近いうちに彼に会うからだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ