第54話
「一緒にボウケンシャになれますよ!」
私はジュリエットさんが言わなければならなかったことに不信感を抱いた。家族の絆とお姫様の称号を断ち切って、私についていくことができるようになった。なんて無茶なことだろう。私をさらに信じられないものにしているのは、ロナルド王がジュリエットさんに珍しいクラスを持たせようとしていることだ。
「そんなに無茶なことをするなんてとても思わなかった。あなたたちの親族関係を断ち切ってしまって…私はローランドさんに嫌われたんだろう。」気が付いたらすぐにドキドキする頭に触れながら言った。
「心配しないでください。手紙にちゃんと説明しておきましたから。お兄様はきっとわかってくださるはずですよ!」と笑顔になったジュリエットさんが言った。
「そんなに簡単であれば…」目をそらしながら息を呑んだ。ローランドさんにだけじゃなくて、ジュリエットさんがお城にいるみんな全員に手紙を書いた。そして、彼女は何も持たずお城から去った。今ジュリエットさんは普通の服を着ている。
「その服どこからもらったの?」白い長袖と組み合わせたあずき色のドレスを指さした。彼女はまだブロンドの髪が流れているので美しく見える。
「これですか?シモーネおじいさんが私にくださいました。でも、大丈夫。おじいさんはエッチな人ではありませんよ。」私がおぞましい顔をするとき、彼女は説明する。
その後、ジュリエットは自分のドレスを見たときに表情が変わった。「おじいさんがこれはおばあさんが若いときのドレスだったと言っていました。彼はまだそれを記念品として保管しています。今私はおじいさんと住んでいますから、おじいさんは私にこのドレスを貸してくださいました。美しい女性に着られないともったいないって。ですから、このドレスを着ています。私がこのドレスを着ているのを見たおじいさんは、幸せそうに見えました。多分、亡くなった妻に思い出させたかもしれません。」
シモーネおじいさんがそのドレスを着たジュリエットさんを見たときの様子が想像できる。ジュリエットさんを通して亡くなった妻を思い出すことができるように、彼は感動したに違いない。「じゃあ、ドレスを汚れないように気をつけなくちゃいけないね。汚れしまったら、おじいさんに怒られちゃうよ。」
「へへへ。もちろんです!ボウケンシャになる感じ、もう我慢できません!楽しみにしています!」
風が強く吹いたので、私の黒い髪が吹いた。それから私は飛び去った葉と一緒に微笑む。「私も。」
一緒に一日を過ごした後、ジュリエットさんは旅行の時間になるまでお互いに会わないことを提案した。彼女は、目立たないようにスキルを練習して自分自身を準備したいと言った。私はその提案を気にしない。彼女は自分のクラスが他の人に知られないようにするためにそれを必要としているからだ。その上、出発する時まであと数日しかなかった。また、おじさんとおばさんにもっと一緒に時間を過ごせることで、私の時間を最大限に活用する。または、そう思った。
町から戻った後、彼らの態度は奇妙になった。ボブおじさんとメアリーおばさんはほとんど黙っている。私が尋ねたとき、彼らはただ短いうなずきをして、彼らの用事に取り掛かる。二人の足音が真夜中に居間に止まるのもよく耳にする。
多分、二人は私が聞かれないように話をしているだろう。彼らの声が小さすぎて話が聞こえなかった。たまに鳴る音だけが何なのかわからなかった。今のように、おじさんとおばさんの足音がまた聞こえてきた。彼らは居間に立ち寄って何かをしている。
突然の変化で少し悲しみがある。その上、私はすでに彼らを家族のように扱っている。彼らが私との関係を断ち切ろうとしているのも不思議ではない。もちろん、私がしたことは彼らを不安にさせてしまった。
私がやったことを一度も後悔しない。あのヘビを追い払うことは正しかった。アネリアは少し騒ぎがあるが、そのあと王国は前より強くなるだろう。
「悲しんでいることは必要ない。数日は早いだよ。二人と一緒に一日を過ごせよう!」と自分自身に言った。
数日はまったく感じなかった。明日この家から立ち去るときも来る。この最終日に、食品素材としてコカトリスを狩りに行く。明日からボブおじさんとメアリーおばさんのための料理をするのができないから。今夜最善をつくす。
私の望んだことが答えられたようだ。強いコカトリスを見つけた。恐ろしいオーラを放ってもモンスターは逃げない。彼の片方の目が欠けていた。それから、髪が成長しなくなる原因となる多くの傷跡がある。ダマンティアン先生が大胆不敵なモンスターは通常大きな魔法の石を持っていると言っていた。そのあと、多くの敵に直面している優越感のために肉も柔らかい。
強くても私には簡単に倒せる。コカトリスの足をフリーズしたあと、『マグナ』から作られた『ゴレム』を作って、あのコカトリスは一発で死んだ。『切風』を使って、コカトリスの体の部分を切る。あのモンスターが持っている魔法の意志はほぼ拳の大きさだった。
「売られるとたくさんお金をもらえるだろう。」石を見て驚いてつぶやき、用事に戻る。
用事が終わったら、肉も魔法の石も持って帰る。『爽風』のおかげで、全部を持っていることは問題にならない。そして、他のモンスターは私に怖がっている。私を攻撃したら、彼らは私が持っている肉になる。
家の前に着くと、ジュリエットさんとシモーネおじいさんがメアリーおばさんと話しているのを見て驚いた。
「光莉さん!」とジュリエットさんは元気で言った。
ジュリエットさんと違ってシモーネおじいさんは私を信じない目で見ている。「お、お前…何と戦っていたんじゃ?」と彼は私の後ろにいる飛んでいる肉に指さす。
「コカトリスです。戦ったあと、お肉も切りました。残念ですが、羽が壊れてしまったから使えません。」
「そうなんじゃ。」それが私の答えを聞いた後、シモーネおじいさんが出した反応だった。それから彼はうなずきながら微笑む。まるでこれが自然だと自分に言い聞かせたかのようだ。
「そのコカトリスのお肉をお料理の材料として使いますか?」とジュリエットさんは聞いた。
「そのつもりだ。あなたも、どうしてここに?」と私は彼女に聞いた。ジュリエットさんは約束を守って明日を待ち合おうと思った。
「へへ。光莉さんに会いたかったです!」と彼女は私の手を抱きながら言った。「今日もここで泊まることにします!」
笑顔でうなずいたおばさんをちらっと見る。「いいですよ!そんなにたくさんお肉があったら、一緒に料理できますよ!」
「やった!ありがとうございます、メアリーおばさん!」ジュリエットさんはメアリーおばさんを抱きしめる。
「じゃあ、我も晩ごはんの時間が来るまで、ここに待つじゃ。ボブを借りてもいいじゃのう?」シモーネおじいさんは眉を上げて尋ねた。
「ははは!男たちはここで話し合いながら私たちの最高の料理をまってください!」メアリーおばさんは親指を立てて答えた。
「最高じゃ、メアリー!」
ジュリエットさんに対するおばさんの変わらぬ態度を見て、私は少し微笑む。彼女は私を違ったやり方で扱ったが、私はまったく嫉妬を感じなかった。代わりに、ジュリエットさんに対する愛情が変わっていないことを知ってうれしい。そうすれば、私と他のすべての人の両方にとって、別れる前に良い思い出を残す。
その話のあと、コカトリスのお肉を全部メアリーおばさんに渡す。そのあと、ジュリエットさんと一緒に庭で野菜を取りに行く。
「私とシモーネおじいさんがここに来たのを見て、びっくりしたでしょう?」とジュリエットさんは少し笑った。
「そう!びっくりしたわ!」と私は怒っている振り返事した。「私たちの旅のこと、シモーネおじいさんは知っている?」私が聞いた。
「おじいさんはご存じですよ。本当のボウケンシャみたいに、図書館の秘密の通路を使うアイデアをあげましたよ!いいアイデアではありませんか?」
もちろん、正門を通過すると、多くの人が私たちの出発を見て質問をする。彼女はもはや姫ではなかったが、もちろんジュリエットさんは注目を集めるだろう。さらに、取り消された王室の地位はまったく発表されなかった。疑惑を避けるために、その道を進むことは悪い考えではない。
「じゃあ、太陽が昇ったら行くね。いい?」
「いいですよ!ですから、今夜、ここで泊まることにします!私たちが何をするのを話している上に、もし私が寝坊してしまったら、光莉さんは私を起こしてくれるでしょう!へへへ。」
「じゃあ、今夜、夜中まで話をするのをやめておく。あなたは起こしにくいから。」
「はい。その代わりに、寝落ちるまで、光莉さんを手を抱きしめたいです!」
私は甘やかされて育ったジュリエットさんの要求に応えてうなずいた。このような彼女の態度は本当の姉妹のように見えた。ローランドさんとの子供時代が快適でなかったら、それは残念。実際、大人としても、ジュリエットさんは王国を去ることを選んだ。かつて改善された関係がそのように崩壊するという考えは、私に罪悪感を感じさせた。おそらく、ローランドさんを心配しないように、時々ジュリエットさんについての手紙を彼に書くことにしよう。
私たちはかごがいっぱいになるまで話し続け、それからメアリーおばさんと一緒に夕食の準備をする。三人で出来ているので、お料理がたくさん作られている。日が夜に変わったような気がしない。みんなが集まって食事をするやいなや、シモーネおじいさんの目は、たくさんのおいしい料理が出されるのを喜んで照らした。
「おいしそう!まるでパーティーのようだ。まあ、残念ながらラプラプさんはここに来られない。今日はみんな集まってるのに。」とボブおじさんが言った。
「仕方ないんじゃ。ハンマーを手に入れると、あのドワーフはそれが完了するまでワークスペースを離れないのじゃ。だから、彼の分を我が食べてあげるのじゃ!」とシモーネおじいさんは元気で言った。
「そんなに言い方は必要ありませんよ。たくさん作りましたから、シモーネさんの分もラプラプさんの分もありますよ。」とメアリーおばさんが言った。
「じゃあ、今夜ごちそうをたくさん食べるじゃ!将来は誰も知らないからじゃ。」
私は黙って食べ物を食べ続ける。何もコメントできない。シモーネおじいさんは別として、ボブおじさんとメアリーおばさんは私が去っていることを知っているようだ。実際、私はそれを持ち出すことはなく、正常に行動し続けた。
(ジュリエットさんは教えてあげたかな?)
それは不可能。もしそうなら、彼女はずっと前にお城に引きずり戻されていただろうから。秘密を隠すのが苦手なのか、二人の夫婦が敏感な感覚を持っているのかに関わらず、私はまだ決断を変えない。
相変わらず晩ごはんのあと、私はお皿を洗う。今回はメアリーおばさんと一緒に。以前は何日も話していなかったので、厄介だ。今でも、おばさんは疑われないように友好的になることを余儀なくされているように見えた。
「今夜は楽しかったです。私もボブも、光莉ちゃんがやったことに感謝します。次、私たちは大丈夫です。」
最後の皿を洗った後、おばさんは私を直接見る。過去数日間は得られなかった温かい視線だ。そこにも罪悪感と悲しみがある。しかし、すべてが本物の笑顔で覆われている。
「ありがとう、光莉ちゃん。さあ、ジュリエットちゃんと寝なさい。残り分をおばさんがやりますから。」
何も言えずにうなずいて、すぐに部屋に向かった。ジュリエットさんが私に追いついたとき、私は彼女をしっかりと抱き締めて私の目の熱を和らげた。
「泣きたいときは泣いてもいいですわよ。自分の気持ちを落ち着くために、よくしましたわ。」とジュリエットさんは私を慰めてくれた。
それに応えて首を横に振った。いいえ。今回は、以前のように泣くことはない。私が行くことを選んだので。それでも、愛する家族と別れ、それはまだ痛い。ですから、私はいつも彼らの幸せを思い出し、願っている。




