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43 特訓(6日目)1
(6日目)
朝からの「風の蛇」を掛けられてのインディアンマラソンの後は、草原で魔力創りである。
(体力は確実に付いていると思うんだけどな~)
「やはり今日は薬を試してみるのじゃ。」
シルヴァが差し出した薬は真っ黒でイヤな臭いが漂っている。
「おっと。」
シルヴァがコップに注ぐ時に薬を少しこぼしてしまうと、掛かった草がシューシューと音を立てて干からびる。
「さあ、飲むのじゃ」
「アホか!飲めるか!」
「ふぅ、時間が勿体ないの。白銀、黒姫、頼む。」
「今回だけは絶対飲めん。」
イチローは一瞬の隙をついて逃げ出す。
さすがに今回の薬はどうかと思っていたのか、3人の反応も遅くイチローは逃げ出すことに成功した。
そして、一目散に傍にあった森の中に駆け込む。
「おい、そこは危険じゃ。戻ってくるのじゃ。」
シルヴァの声を聞いても足を止めることはなくイチローは森の奥に逃げ込むのであった。
(あの薬より危険なモノは無いぞ!)




