↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
芋畑から異世界に  作者: たんたんタヌキの
45/190

44 特訓(6日目)2

「はぁはぁ」

 森に駆け込んでからどれだけ逃げ回っただろう。

 後ろから追ってくる気配が感じられなくなって、イチローは大木の下にへたり込んでしまった。


「竜神八部から逃げられるなんて俺も強くなったよな~。マジで魔力なんか必要ないかもしれん。」


「ウォーン」

 その時、遠くで犬の遠吠えのような声が聞こえる。


「えっ、そういや、村や町の外では魔物が出るって」


「ウォーン」

「けっ、けっこう近いぞ。」


 ガサガサガサ

 茂みが揺れて、黒い野犬が5匹ほど出てきたイチローを取り囲む。


「ひぃ、来るな。」

 飛びかかってきた犬に向かって手を振り回すと、一匹の犬が手に噛みつきイチローの体勢を崩し、もう一匹が逃げられないように足に喰いつく。


「ぐっ」

 超回復によって痛みに慣れているイチローは、痛いというよりも「熱い!」と痛みによって逆に冷静になった。

 そして、その冷静さでこのままでは助からないと判断する。


「はい、そこまでや~」

 急に現れた黒姫がイチローに噛みついていた2匹の首を刎ねた。

「失せなさい。」

 紅音が現れたと思ったら、残りの3匹がバラバラになる。

「我が君、大丈夫か「回復」」

 白銀が手を翳すとイチローの手と足が見る見ると回復した。


「うぅ、皆、ありがとう・・・シルヴィア、逃げてすまなかった。帰ったらあの薬を飲ませてもらう。」

「あぁ、あれはダミーじゃから、飲まんでもよい。しかし、これでも創れんとは難しいの」


「えぇ!・・・もしかして、これって全て芝居?危機に陥ったら魔力が出来るかもってこと?」

「芝居というわけではない。お主を魔物に襲われる状況に持っていっただけじゃ。そもそも、お主がこの3人から逃げられるはずが無かろう。」


「しっシルヴァ様、それは秘密では有りませんでしたの」

「へぇ~、3人とも協力していたんだ。」


「いや、我が君、これには深い訳が、」

「そうや、旦那はんの魔力のために、」

「3人とも、覚悟しておいてね」


 その晩の3人へのお仕置きは結構ハードなものであったことは述べておきたい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。