↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/34

16 集結する戦力

平和日常回です

たっぷりと心を癒して次回以降また耐えましょう(^^)

その夜、連我と柔音は瞬飛と別れた後、

先にユグド村に出発した弾達を追うように向かった。

どうやらサーカスのテントからはあまり離れていなかったようで、なんとか日没までに村へは到着した。

が、その村の様子を見て驚いた。


「―なんだ…これ」

ユグド村は、村というより国と言ったほうが正しいほど発展していた。

家こそ普通の村と似た民家だが、

いたるところに水路や植木があり、

今までの村は基本土の道、

ホークと戦った街はコンクリートの道といった感じだったがユグド村はこんな端の地域まで石レンガでできているようで、さながら緑豊かな王国といったイメージだった。

それに、何よりも遠くに何十、いや何百メートルはあろうかという大樹がそびえ立っている。

この国の中央に行くにつれて土地が高くなっているのもあって、天にまで届いているように見えた。


「…確かここは七つのオーパーツの1つである

〚無限水筒〛を所持していたはずなの。

その時々用途に合った水が無限に出てくる水筒。

だからこんなに発展してるわけよ!」


柔音はさも普通かのように説明するが、

連我は聞いたこともない。いや、消えた記憶の中にあるのか…?


「七つのオーパーツ、って…何…?」


「七つのオーパーツは能力が人類に発現しだして間もない頃、当時の実力者七人によって作られた物。

当時の人々ができたのに今となっては複製すらできないから『オーパーツ』。

どれも当時の世界的問題や欲望を解決するような凄い力だって話なんだけど…戦争後は所持している村が圧倒的な発展とその力を見せつけるために使われちゃってるね…」


「なるほどな…そのうちの1つがこの村に、か。

どうりでここだけ異世界なみに発展するわけだ。

…とにかく明日中央付近を目指すとして、

今夜はこの辺りで宿屋でも探すか!」


「あ、じゃあ私が部屋取る!

いつも任せてたしやってみたいから!」


さっきまであからさまに疲れていたのに急に元気になって探し始める。

淡々と知能の限りで解決していく柔音と

ただの子供的言動の柔音、どちらが本性なんだろうか…と、悩みながら連我は後を追った。



夜。

柔音から自分の部屋番号を教えてもらった後、

トイレから戻ると柔音はフロントから消えていた。

…先に自室に行ったか。

そう考え自室にいく。


「…これまたなんでこんなでかい部屋を…」

部屋は明らかに一人用ではない。

ベッドの数的に2人用だ。

…これは時間的にここしか空いていなかったのか、

柔音が興奮してやらかしたのか…

後者であるとは考えたくなかった。

…流石にそこまで子供じゃないと信じてるぞ柔音よ。

そう思いながら近くのベッドに腰を下ろす―…


「わっ!!痛い痛い踏んでる!!」

突如掛け布団がバタバタと動く。

慌ててどくとちらりと掛け布団から柔音が顔を覗かす。


「―待て、なんでここにいるんだ!?」


「…びっくりするかなと思って。

まさか踏まれるとは思ってないもん…」

そういい再び掛け布団に埋もれていこうとするので慌てて止める。


「じゃなくて!!この部屋俺の部屋じゃ!?」


「同じ部屋で取った。

だからベッドも2人分。」

ケロッと答える。


「いやいや待て!!たしかに俺らは仲間だ、けど仮にも男女が同じ部屋だぞ!?

てかお前12って言っただろ成人してないだろ!!

俺が捕まるよ俺が!!」


「…その、なんかうまくいえないけど私、自分の頭脳を認めてくれて嬉しかった。

びっくりした反面、隠してたことに気づいてくれて嬉しかった。

頼ってくれて嬉しかった。

守ってくれて嬉しかった。

小さい頃私の村が襲撃で焼かれて一人になってから、ずっと否定しかされてなかったから。

だから落ち着いた状況で、ちゃんと2人で話したいって思った。雑談でも何でもいいけどもっと色々話してみたいって思えた。

だから…夜寝る前に話せるように同じ部屋。

だめ…?」


いつの間にか柔音は嬉し泣きに近い涙を流していた。

…こんな頼み方されて断れるわけがない。


「…わかった、俺も平和なタイミングでしっかり話したいって思ってた。

だからOKだ。

…ただ、逮捕は勘弁だからちゃんと年齢詐称よろしく」


「当然っ!」


…その夜は今まで命懸けの冒険と戦闘をしたご褒美かのように1番楽しかった。


夕食前に学校に行かなくても内容は当然暗記済みと言い張る柔音に問題出しまくって完敗。

夕食挟んでのならば遊びで勝負だと挑んだトランプで

ババ抜き、神経衰弱共に秒で完敗。

JOKERを言い当てられた時瞳孔が開くことと手足の指がピクピクしていて分かり易すぎると煽られた後、

一時降参し温泉へ向かう。

…なんとなーく想像はついていたけどありゃ無理だ。

俺は能力を使うとなれば負けないと感じるぐらい最近のコピーは覚醒している。

…けどあれは能力じゃなく素頭なのがやばい。

なんだよ神経衰弱俺3組取って終わったぞちくしょう。


柔音とは部屋で待ち合わせし、

湯船へ向かう―と、なんとそこには弾と木三がいた。


「あれ、なんやあんたも結局この宿にしたんかいな。

別れた意味あんまなかったなぁ」


「ま、いいじゃないか弾。

この村の端じゃあまじで一番と言っていいほどの宿だしな…ところで、」

そして木三は連我に弾に聞こえないようにスススと耳元に近づく。

「お前がいるってことは柔音さん…いや柔音ちゃんもいるんだろ…?頼む、教えてくれあの子は何号室だ!?

お前をロリコンとは言ったがな…友よ、

あれは天使だ仲良くなりたい!!頼む、な?」


…なんだこいつ。

なんとなーく別れ際察したがやっぱ惚れてるな…

「いや、別にいいけどその…ちょーっと己の身に危険を感じると言うか…」

なんかコイツに同室だと話せば命の危機を感じる。


「大丈夫もちろん手は出さない、全年齢対象オールオッケーだ、な?頼むただ話すだけだから…」


「…いや良いんだがその…先に言うがこれは

柔音がやったことだ。

その…俺と柔音、今同室なんだよな」


その瞬間、ほぼ締める勢いで肩を組まれる。

「待て待て待て同室だと!?

恨みと憧れが止まらんぞクソが!!

どうやったらそこまでベッタリになった教えてくれ!!」


「おい木三、お前何があったんや…?

止まれ木三、正直なのはええけどちょっとキモい奴なってる!!おい!!止まれっ!!」

…いつの間にか周りの人も様子を伺っている。

脱衣所で何やってんだほんとに。

タオル巻いてなかったら普通に柔音と同室以前に別理由で即逮捕だよおい。

やっぱ適当に嘘ついて知らない人の部屋に突撃させたほうが良かったかもしれない、とまで思えてきた。


「…連我?」

なんとか木三のああ友よコールを凌いでいるとヒョイと顔をのぞき込まれる。

その顔には見覚えしかなかった。


「…兄ちゃん!?」


それは紛れもない、あの丘で助け別方向へ冒険に向かった連我の実の兄、硬介だった。

現状の連我と柔音のお互いへの心境まとめ

連我

第一印象 見た目好き かわいい 助けてよかった


今

・天使

・やっぱ可愛い連れてきてよかった

・そんでめっちゃ頭いいやん何者やねん


柔音

第一印象 死にかけを助けてくれた嬉しい

化け物の倒し方すご


今

・数年否定され続けた頭脳や考える癖を認めて褒めてくれて嬉しい

・地味に自信あるこの脳でも思いつかない作戦や戦い方してて戦闘かっこよ

・村の復讐の為の利用目的でついてきてみたけどついてきてよかった


次回、平和に休息を取る連我達の元へ新たな刺客が。

“能力”が通用しない―?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。