1977年9月後半Ⅲ
9月26日(月)
今日は理想的だった。12時に目覚めることが出来た。久しぶりにお昼のワイドショーの女の事件を見て思ったことは、テレビドラマなどではよく女が男に裏切られるが、果たして現実社会でもそうだろうか。ヒモはヒモなりに何か魅力がなければなれない。足の無い俺など絶対無理だ。
今日もいつものように、16時から「太陽にほえろ」の再放送を観ながらカップヌードルカレーを食った。
くそっ!昨日のこと、思い出したら滅茶苦茶ムカつく。俺はお袋が許せない。浪人生活で引け目を感じている俺に酷い中傷言葉を浴びせやがった。もうあんな奴とは話せない。やはり奴も船ノ村出身だ。
解説;猪町の本家、船ノ村のまち子の件、まだ相当引き摺っているようだな。
9月27日(火)
この前から、宏美ちゃんのシングル、「ドリーム」を豊田に借りに行こうと思っていたのだが、やっと昨日、勉強が順調に進んだこともあって、夜中の12時半頃訪ねた。30分程で帰るつもりが、色々話しているうちに1時間経ってしまった。奴は大学の前期試験勉強の英語をやっていた。序に、宏美ちゃんの「青空」のカセットも借りてきた。
今日はまた30分遅れで起きた上に、2時間ほど勉強机代わりのコタツ台に座ったまま寝ていたようだ。勉強中に眠くなるとどうしても気落ちする。
6月を思い起こそう、あの気力を。そのためにはやはり氷水が必要だ。明日からは例え眠くならなくとも氷水だけは用意しておこう。睡眠は極力抑えるんだ。だけど…。
9月28日(水)
ふざけやがって!
起きて時計を見たら、何と14時を回っている。これじゃぁいくら朝まで勉強してもその甲斐がない。氷水は古典のとき使った。
勉強を終えた早朝、まだ雨は降ってなかったので、鉄道宿舎敷地内にある公園のジャングルジムに上がって梨を齧りながら暫しほけ〜っとしていた。高いところは気分が良い。去年の夏休みにもここに上がって思索に耽ったような気がする。
ここのところ、焼きそばを止めて専らカップヌードルカレーばかり食っていたが、漸く飽きがきたようだ。そんな俺を見兼ねたお袋が、インスタントは身体に悪いから止めるようにしつこく言ってくる。
9月29日(木)
脱毛が心配じゃないと言ったら嘘になる。兎に角、気になる。でも、そこまでは髪(神)は俺をお見捨てにならないと信じるしかない。足が無いうえに禿げとか洒落にもならない。
こんなに気になるのは俺が浪人していて、しょうもない、取り留めもないことばっかり考えているからではないのか。高校時代にも一時期気になったが、そうまで思い込みは激しくなかった。
13時半に起きて図書館の前まで健康診断のレントゲンを撮りに行った。
どうしても13時前に起きることができない。あまりこの状態を放置していると勉強計画が崩れてしまう。夕方、紙に時間割を書いてみた。
9月30日(金)
あっと言う間に7ヵ月が過ぎたと表現できれば何と楽なことだろう。こんなことが言える奴は何の心配事もなく毎日平々凡々と暮らせているんだろう。
今日は11時に目が覚めた。この時点で12時まであと1時間あるとか高を括って目を閉じたら、いつものように、目が覚めたら14時とかになり兼ねない。兎に角、一旦起きて居間に移動し、時間を気にしながら転寝したが、寒気を感じたので部屋から丹前を取ってきた。
久しぶりに焼きそば屋に行って来た。勉強は13時から始めた。こういう過程で一日を過ごすのは理想ではあるのだが、朝6時まで起きているのでどうしても勉強中眠くなる。氷水があるさと安心していた俺だが、15時頃やってきた眠気は氷水でさえ抑えることができなかった。
金曜日なので豊田が車で来ることを心待ちにしていたが、あの野郎騙しやがった。何が絶対車で来るかちゃ、男が一旦約束したからには意地でも守れ!
夜中12時に眠気がやってきたので、目覚ましにバイクに乗って彷徨いた。序に、自販機でエロ本買って来た。




