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わたしのスキルはハズレではありませんよ?  作者: みのみさ
第四章 冒険者のエミリアナ

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四十幕

 ルイシーナは緊張して頬が引き攣るのを感じていた。祖父母が亡くなってから、親の前では淑女の仮面装備が標準仕様だったのに、上手くできないなんて初めてだ。

 オクタビアはおっとりと微笑んで視察を労ってくる。

「ルイシーナ、少し疲れているみたいね。今日は早めに休んだほうがいいわ。

 初めて、領地を回ってみた感想は明日聞くから、無理はしないのよ」

「・・・お母様、視察の話ではなくて、エミリアナのことでお話があります」

 すっとオクタビアの顔から表情が抜け落ちた。苦々しい娘の声にも動じていなかったのに、エミリアナ(庶子)の名前にはすぐさま反応を示す。

「あの庶子のことは貴女に任せたはずよ。わたくしには何も関係がないわ。

 貴女の好きになさいと言ったでしょう」

「それならば、何故エミリアナに刺客を放ったのです!」

 ルイシーナは叩きつけるように叫んだ。


 昨夜、イラリオの様子が変だった。顔色が悪くて何か話しかけようとしては口を閉ざしてしまうのを繰り返していた。ルイシーナが心配して問いかけると、領都に残した従者から緊急連絡があったという。

 詳細が判明してから話すと言われて、ライネス家に何かあったのではと案じていたら、トラブル発生はルイシーナの実家のほうだった。

 今朝、領都へ出発する前に心積りしておいたほうがいいと知らされたのは、エミリアナがセルダ邸から閉め出されて魔獣に襲われたというものだ。


 びっくりしたなんてものではない。心臓が止まるかと思った。


 セルダ邸から閉め出されたならば、領都で宿をとるはずだ。街道に誘き出されたとは思わず、最初は領都内に魔獣が出現したのかと驚愕した。

 詳細を聞くと、オクタビアの仕業の可能性が濃厚で、ルイシーナは真っ青になった。

 まさか、母がエミリアナを亡き者にしようとするとは予想もしなかった。


「お母様はエミリアナが父の子ではないとよくご存知でしょう?

 そもそも、エミリアナの母親とは()()で終わったのですから」

「・・・あら、知っていたの?」

 オクタビアは悪びれることもなく応じた。ルイシーナは無表情で頷く。

「ええ、成人したのを機に当時を知る者から教えてもらいました。

 エミリアナの母親は未亡人で亡き夫から護身具を渡されていた、と。父は護身具で眠らされて、難を逃れたエミリアナの母親は衣服を乱していたから不貞を疑われたと聞きました。

 それなのに、何故そんなにエミリアナを憎悪するのですか? 悪いのはメイドに手をだそうとした父ではありませんか」

「まあ、貴女に話したのは執事かしら?

 もう、いい歳ですものねえ。そろそろ引退を勧めてもいいかもしれないわ」

 オクタビアはふふふっと少女のように笑うが、空色の瞳だけは空虚だ。

 何も感情が宿っておらず、ここではないどこかを見ているようで、ルイシーナは内心で怖気づいた。イラリオが隣室に控えていて、いつでも呼んでくれと声をかけてくれたのを思い出して、なんとか気持ちを立て直す。


「お母様、エミリアナは最初から父の子ではないと言っておりました。彼女は父の野心に利用されて無理矢理王子妃候補にさせられたのですよ?」

「無理矢理でも、自発的でも関係ないわ。あの庶子は婚約者に内定したのでしょう。

 貴女よりも至高の地位に着くのよ、貴女は悔しくないの?

 ただのメイドが産んだ平民が王子妃になるなんて、貴族社会では許されないわよ」

「許されないも何も、エミリアナを仮婚約者に選んだのは王家ですわ。

 一臣下に過ぎないお母様が判断なさることではございません」

「まあ、残念だわ。貴女とは意見が合わないわねえ。

 でも、そう言ってくるからには、あの庶子は無事だったのね。依頼料を弾んだのに、闇商人なんて役立たずだこと。

 わざわざ、他領から凶暴な魔獣を運んでもらったのよ、手間賃で随分とお高くついたのに」

 まるで、宝石を買う話でもするかのように淡々と語る母の姿にルイシーナは愕然となった。

 オクタビアはエミリアナを始末しようとしたと認めたのだ。


「お母様、魔獣の取引は禁止されていますわ。まさか、我が家をお取り潰しにするつもりでしたの?」

「それでもよかったわねえ・・・。

 だってねえ、ルイシーナ。あの人ったら、酷いのよ。

『私の血を引く者が王家と縁付くのだ。これで親族どももおとなしくなるだろう』って。あの人の血を引くのは貴女だけなのに。

 あの庶子はただの孤児で平民なのよ。セルダ家の籍に入れてやっただけでも忌々しいというのに、セルダ家の令嬢として王子妃になるなんて。

 王家を欺く詐欺行為じゃない」

「だからって、エミリアナを亡き者にすればいいと思われたのですか?

 父と親子関係にないと証明さえすれば済む話ではないですか」

 ルイシーナは目眩を堪えるかのように額を抑えた。オクタビアはどこか遠くへ視線を向けている。母の空色の瞳に目の前の自分は映っていない。


「あの人はね、後継ぎだけでは足りないと言っていたの。政略結婚に使える子供が欲しいって。

 でも、わたくしにはもう子供が望めない。だから、妾に産ませたかったのに、わたくしも両親も認めないと不満をこぼしていたわ。

 わたくしの代わりに侯爵を務めてやるのだから、愛人くらい容認しろだなんて・・・。

 一体、わたくしをなんだと思っているのかしら。

 わたくしがいるからこそ、侯爵位につけたのに。ただの男爵家の三男如きがっ!」

 突然、金切り声をあげたオクタビアはテーブルクロスを引っ張って、上の茶器や花瓶を全て床に叩き落とした。散らばった薔薇の花を執拗に踏み躙る。


「冗談じゃないわっ。あんな浮気者!

 わたくしを愛してるって言ったくせに、何事からも守るって誓ったくせにいいい。

 不貞の証拠を王家に嫁がせて何を喜んでいるのよおおおっ」

「奥様、落ちつかれてくださいませ!」

「シーナ、大丈夫かい!」

 壁際に控えていた侍女がオクタビアを宥めに走るのと同時にドアが開いてイラリオが飛び込んできた。茶器の破壊音に続いて狂気じみた叫び声がして危機感を煽られたのだ。

 イラリオは固まったままのルイシーナの手を引いて立たせると、自分の背後に隠した。彼の従者が遅れて踏み込み、侍女と暴れるオクタビアを目にしてイラリオたちの前で盾になる。


「若様、お下がりを。茶器のかけらが散らばって危のうございます」

 従者は乱心したオクタビアが茶器の破片を投げつけるのではないかと危惧していた。

「奥様奥様、そのお話はまだ決定したわけではないと言われたではないですか」

「国王夫妻から呼び出しがあったのよ! 決定したに決まってるでしょう。

 わたくしが認めていないのに、セルダ家の令嬢としてあの庶子が嫁ぐのよ⁉︎ なんて、悍ましいっ」

「誰か、来てえ! お医者様を呼んでちょうだい。奥様がっ」

 お付きの侍女の叫びにすぐさま数人の侍女や従者が飛び込んできて、気付薬だ、いや、それよりも眠り薬だと指示する声が飛ぶ。

 イラリオたちが窓際まで下がって避難している間にオクタビアは寝室に運ばれて行った。


「お嬢様、若様、お怪我はございませんか?」

 執事が一気に老け込んだように顔色を悪くさせていた。

 ルイシーナとイラリオは応接室に改めて場を移して、執事から報告を受けていた。


 領地に戻ったルカスは真っ先にオクタビアにエミリアナが王子妃に内定したと告げたそうだ。国王夫妻に呼び出された前日にスタンピードが起こって話し合いは延期になったが、本決まりで間違いないと自慢げだった。

 オクタビアはその日から特に忠実な腹心の侍女以外を寄せ付けなくなった。お付きの侍女が何やら密命を受けているのには気づいていたが、御用達ではない商人を呼びつけて散財しているだけだと思っていたらしい。


「奥様は、その、社交をあまりなさらないので、予算が余っておりまして。散財くらいでお心が晴れるならお安いものだと思っていたのです。

 それが、まさか、闇商人を招いていたとは思いもせず、申し訳ありません」

 執事が深々と頭を下げるが、ルイシーナもイラリオも険しい顔のままだ。

 魔獣の取引は禁止されている上に、今はまだ公では仮婚約者のエミリアナの命を狙った暗殺未遂だ。冒険者ギルドが調査に動いているし、なかったことにはできない。セルダ家が罪に問われるのは確実であろう。


「お母様の購入記録など必要な書類を用意してちょうだい。闇商人に関わった使用人の拘束と証言できる者も抑えておいて。

 できるだけ調査には協力して心象をよくしておくのよ。お取り潰しを逃れるためにも真摯な対応を心がけなければ、セルダ家は終わるわ」

「そ、そんな、まさか・・・」

 執事が喘ぐように口をパクパクとさせている。まるで酸欠になった魚みたいだ。

「夫人の依頼内容を確認できないか?

 殺意があるかないかで罪の重さも違ってくるだろう。脅すだけのつもりだったが、依頼相手が深読みしたとなれば、軽減の余地はあるかもしれない」

「そ、そうですね。確かめてみます」

 執事はイラリオの指示に息を吹き返した。貴族が闇商人相手に脅しの依頼をしたら殺害目的と思われても仕方ないのだが、動揺している執事には思いつかなかったようだ。


 執事や従者に必要な指示を出した後は二人だけが残された。つい、同時に深いため息を漏らしてしまった。

「リオ、我が家の騒動に巻き込んでしまってごめんなさい。まさか、母があそこまで思い詰めているなんて思わなくて・・・」

「仕方ないよ、夫人は体調不良を訴えて自室に閉じこもりきりだったし。

 君のお見舞いも受け付けてくれなかったでしょう。きっと、君に気づかれるのを恐れたせいだと思うけど」

「父が母にエミリアナの話をしたとは思わなかったわ。母がエミリアナを嫌っているのはよくわかっていたでしょうに、何をとち狂ったのかしら?」

「自慢というか、王子妃をだした功績を誇りたかったんじゃないかな。

 侯爵は婿養子に引け目を感じていたらしいし。

 まあ、自分の奥さん相手に自慢して何が楽しいのか理解できないけど。しかも、決定に至ったにしても、侯爵の手柄ではなく、エミリアナ嬢の優秀さによるものだろうに」


 イラリオが呆れたように吐き捨てた。

 彼にとっては大事なルイシーナを悩ます侯爵も夫人も嫌悪の対象だ。ルイシーナの血縁上の両親とはいえ、抹殺したくなる。

 ルカスはエミリアナの不在にも気づかずに精力的に働いていた。エミリアナが王子妃に決まったと思い込んで浮かれているのだ。その割に相変わらずエミリアナを離れに住まわせているし、昨夜からの無断外泊にも気づきもしない。

 尤も、オクタビアがルカスには知らせるなと命じていたのだろうが、いずれにしてもエミリアナを粗略に扱っているのがよくわかる。

 イラリオが嫌悪感で顔をしかめていると、ルイシーナがぽつりと呟いた。


「リオはこんな問題のある家に婿入りするのは嫌になったのではなくて?

 貴方なら、もっと他に相応しいお相手が見つかると思うわ・・・」

「ひどいなあ、シーナは僕を見捨てるの?」

 くうんと悲しそうな鳴き声が聞こえた気がする。ルイシーナがはっとして顔をあげると、迷子の子犬のような顔をした婚約者がいた。

「見捨てるだなんて、そんなこと・・・。

 我が家は伯爵家どころか、もっと下に堕ちるかもしれないのよ?」

「夫婦となれば苦楽を共にするものだろう。いいとこ取りだけの侯爵と一緒にしないでほしいなあ」

 イラリオは悲しそうにため息をついて、ルイシーナの手を取った。

「君と一緒なら苦を楽に変えることも可能だよ。

 爵位がなくなったって、死ぬわけではないのだから、平民になって商売をするのも楽しそうじゃないか。ほら、エミリアナ嬢の逞しさを思い浮かべてごらん。

 彼女のアグレッシブさを見習えばなんとかなる気がしてこないかい?」


 エミリアナとは邸に戻る前に会ってきた。魔獣に襲われて怯えているのではないかと心配していたのに全くの杞憂だった。

 彼女は何故かメイド服に身を包み、テオドラと一緒になって働いていた。

 なんでも、魔獣騒動で体力のなさを実感したとかで、これから平民暮らしになるのにそれではいかんと奮起したそうだ。

 身近な体力作りでまずはテオドラの指導を受けて炊事・掃除・洗濯などの平民暮らしを経験しているとのことだった。

 ホテル側では高貴なお方の変わった趣向のお遊びかと思っているようで、最上階を貸切にしていることもあり、黙認状態にしていた。他の階では絶対にやらないでくださいね、と念押しされて、苦笑を返すしかなかった。

 ルイシーナはふっと少しだけ遠い目になった。


「確かに、あの子は逞しかったわ。フィデルが倒した魔獣の素材についても、ギルドと買取のお話し合いをしなくちゃって言っていたし。

 ・・・わたくしにも、エミリアナみたいにできるかしら?」

「さすがに彼女を真似るのはちょっと、ね。

 シーナはシーナで自分の出来ることをやってみよう。僕もいるから、一人で何もかも頑張ろうとしないで。

 それに、今回のことで、エミリアナ嬢やフィデルが離れていくことはなくなったはずだ」

「どういうこと?」

 ルイシーナが首を傾げた。

 エミリアナにはプリン専門店の店長を打診しているが、まだ返事は保留中だ。フィデルもレイクス士爵からの養子縁組は断っていると聞いている。


「エミリアナ嬢はライネス家の庇護下に入ることを了承しているけど、今回の件でそれだけでは弱いって思っただろう。なにしろ、エミリアナ嬢だけでなく、フィデルやテオドラだって巻き込まれたからね。

 エミリアナ嬢にはプリンのようにきそうてんが・・・、いや、豊かな発想力があるし、貴族から目をつけられる可能性は高いんだ。

 貴族籍があったほうが防御力があがるし、反撃も可能だって、フィデルなら思い直したはずだよ。

 ・・・まあ、思い直してなかったら、そういう方向に導くけど」

 最後の言葉はぼそっとこぼされたので、ルイシーナの耳には届かなかった。小首を傾げる婚約者にイラリオは黒さは隠して甘く微笑む。


「フィデルがレイクスと養子縁組して正式に騎士になれば士爵位を得るし、エミリアナ嬢にもプリンの功績で準男爵位を授けてもいいだろう。

 彼らが貴族の末席に連なれば、ライネス家でもより庇護を与えることができるし、僕らとの縁もまだ続けられる。

 爵位が下がったほうが彼らとは付き合いやすくなると思うよ。

 エミリアナ嬢は妹ではなくなるけど、シーナは友人枠では不満かな?」

「ああ、そうね。エミリアナとは他人になってしまうのだわ」

 ルイシーナは初めて気づいたというように呟いた。

 両親よりも身近な存在で気を許している相手がいなくなると認めたくなくて、無意識のうちに考えないようにしていたのだ。


「エミリアナ嬢の代わりに僕が家族になるよ。僕では頼りないかい?」

 顔を覗き込んでくるイラリオの青い瞳にしょぼんとした子犬が見えるようだ。ルイシーナはブンブンと首を横に振った。

「いいえ、代わりではないわ。エミリアナもリオも身代わりなどいない、わたくしの大切な家族よ。

 リオには苦労をさせるし、おじ様とおば様にもご迷惑をおかけしてしまうけど・・・。

 わたくしは本当に甘えてしまっていいのかしら?」

「ああ、甘えてくれ。母は女の子が欲しかったのに授からなかったから、義姉上や君のことを可愛がりたくて仕方ないんだ。

 君が義娘になるのを楽しみにしているし、義姉上もいけに・・・、いや、同志ができて喜ぶと思う」

 イラリオの義姉はクールビューティータイプであまり構われるのは好きではないのだが、姑の好意を無下にできずに困っていた。姑の好意を分散できる義妹を大歓迎してくれるだろう。


「何よりも、僕は君のことが好きだしね。大好きな人と一緒に人生を歩めるなんて、貴族としては幸運なことじゃないかい?」

「す、き? え、だい、すっ」

 ルイシーナは奇声をあげて真っ赤になった。

 そう言えば、はっきりと告白したことはなかったっけ、とイラリオは気づいた。たまには気持ちに素直になるのもいいかもしれない。奥さん(予定)の可愛い顔を見られることだし。

 イラリオはくすくすと笑いながらも手を離すことはなく、可愛い奥さん(確定)の百面相を愛でていた。




 オクタビアは体調不良から気鬱の病まで発症したとして、厳重な療養体制を強いられることになった。

 ルカスは警戒体制が解かれたら、領内の別荘地で妻を療養させるつもりだ。別荘や使用人の手配を整えて今から用意しているが、ルイシーナは父も母と一緒に送り込むつもりでいた。

 ルカスは妻のやらかしに苦い顔になり、全て妻一人の責任にして侯爵家を守ろうとした。オクタビアが気鬱の病で正常な判断力を失っていたと、エミリアナの襲撃は妻の被害妄想のせいにしたのである。


 ルイシーナは表面上はルカスに従っていたが、イラリオを通して王家には詳しい報告を行った。

 ルカスは妻を乱心に追い込み、娘の不在にも気づかずに放置している状態で家長に相応しくない。オクタビアが心を病んだ責任をとらせて父には看病に付き添わせると、両親共に蟄居させる方針を伝えた。

 王家もエミリアナの血筋確認の件でルカスに責任を問うつもりでいたから、蟄居は妥当だと判断した。ルイシーナが隠蔽することなく、正確に報告してきたのを評価されて、爵位も一段階の降爵で済んだ。養子縁組の件と合わせて最終的に子爵家になることが決定した。

 ただし、対外的には魔獣の取引の影響は伏せられた。闇商人は捕えたものの、魔獣の取り引き相手までは辿りつかずに捜査中のためだ。

 エミリアナの血筋確認も延期のままだから、確認後に全てまとめて発表されることになった。


 ルイシーナは卒業後すぐにイラリオと婚姻を結び、セルダ家当主として立つ旨を王家から了承された。実習で領地経営に携わっているのを隠れ蓑にして、当主交代の準備を行うことにしたのである。

いつもお読みいただきありがとうございます。

評価やブクマ、いいねなどありがたいです。誤字報告も助かります。


今回のお話は第一話の『序幕』で語られたセルダ家の降爵、侯爵家から子爵家になった経緯になります。

エミリアナの血筋確認で一段階下がり、魔獣の取引でさらに一段階とツーダウンで子爵家になったのです。

カルロスは見極めで王族へ残るのは失格となっていたので教えられていませんでした。

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