32-1.花蓮の今後
お待たせ致しましたー
最終章突入ですん
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花蓮が『守護無し』と言う真実は、どうやら先天性だそうだ。
記憶が戻った花蓮自身からも、守護精がいない事は告げてくれた。であれば、璐羽は彼女が死ぬまで守護の状態でいることが決まった。
それと、記憶が戻ったことで万屋としてもウィンタージュでも変わったことがひとつ。
花蓮が漣ではなく、戸塚花蓮である本名をどうするかということ。
今までは、身寄りがなかったので晁斗と同じ熊谷を名乗らせていたが、今は違う。
「『裏』は伏せて、他は正直に話したらいいんじゃないっすか?」
花蓮が退院出来て、万屋の事務所で療養ついでに事務作業を菜幸から教わっている間。晁斗や悠耶が顔を出した時に、菜幸が提案してきたのだ。
「その方がいいか?」
「もともと訳ありだったんですし、多分ウィンタージュの皆も納得してくれると思うっすよ? 漣ちゃんが花蓮ちゃんでも中身は同じっす。先輩の彼女だって言うのも変わりないじゃないっすか?」
「まあな?」
沙霧に託されたのもあるが、晁斗は変わらず花蓮の事は大切に思っている。
退院してからも、身寄りがないことに変わりがないので住居も相変わらず熊谷家の今の部屋のままだ。
「じゃ、晁斗。明日の朝礼とかでちゃんと言えばいいんじゃない?」
「……そうするか」
そして翌日。
ウィンタージュでの朝礼で、花蓮のことを一部だけ伏せて発表すると。
「記憶喪失!?」
「ほんとは花蓮ちゃんって言うの!?」
「ちゃんとわかってよかったね〜!!」
などと、驚かれたりはしたが。
やはり厳選して選抜した人材であるスタッフ達は、花蓮を受け入れてくれた。これからも、花蓮はウィンタージュと万屋の一員であることに変わりはないと言う具合に。
「改めて、よろしくお願いします!」
まだ花蓮は、姉や祖父達の事を吹っ切れてはいないが。
いつまでもうじうじはしていられないと、顔は晴れやかでいた。
療養が終わってからは、スタッフとしても復帰して季節は移り変わり。
あっという間に、花蓮がウィンタージュに来てから、一年が過ぎようとしていた。
次回は日曜日〜




