26-5.不安と不安
お待たせ致しましたー
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見つける、絶対見つける。
漣は璐羽の背に乗りながら、決意を固めていた。
璐羽も関わった、あの事件の時の黒ずくめの男女二人。
漣がウィンタージュや万屋に身を寄せてから、ことごとく遭遇するのだが。
男の方が、璐羽と出会う前。漣に『裏』と関係があると告げてきた。
どうして、あんなにも酷い事をする人達と自分が関わりがあるのか信じられなかったが。
記憶があった時、自分は何をして過ごしてきた人間かは、漣自身が覚えていないのだ。戻れば、その理由がわかるかもしれないが、今はそれを考えている時ではない。
ケサランパサランとなった、甲本泰彦を救い出さないと。
彼が想いを寄せていた、柘植奈央美の時と彼自身のように、哀しい結果になってしまうかもしれない。
甲本から引き離された、守護精の翔羽の結びつきを頼りに、晁斗達と共に空を駆けているのだが。
追跡を難しくしているのか、あちこちと方角を変えられてしまっている。
まるで、本とかで読んだ迷路のように。
「……どこに?」
癒し手でしか役に立たない漣では、このまま追跡は難しいだろう。
だが、今は晁斗もいるから、ひとりではなかった。
「……失せ物、失せ物」
札だけ取り出した晁斗は、以前璐羽の親神を探した時と同じような術を使い始めた。
そして、翔羽を空いてる手に乗せてから、札を彼の額に軽く当てた。
「導け、導け。我が力の欠片を繋ぎに、彼のもとへ!」
晁斗が声を張り上げた途端、翔羽の額から赤い星のマークが浮かび上がり。そこから糸みたいな光が、一直線にある方向を示してくれた。
【……この先か?】
「急拵えだが、多分そうだな?」
「行くぜ!」
空呀が吼えると、その風圧で雲が散っていく。
この先に甲本やあの黒ずくめの男女がいる事と。
甲本が無事でいる事を願って、進むしかなかった。
次回は木曜日〜




