23-4.回転寿司で食事③
お待たせ致しましたー
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恥ずかしい。
晁斗を疑うわけではないのだが。映画館でナンパされていた時から、漣には変な焦りが生まれたのだ。
ウィンタージュでも、悠耶に次ぐ人気ウェイターである彼が。自分以外の誰かと並んで歩いて行ってしまうのかと。
漣を選んでくれたのだから、そんなことがないとわかってはいるのに。あの綺麗で菜幸のように明るい女性が話しかけに来ただけで、焦ってしまった。
より、親密過ぎて嫉妬してしまったのだ。
実際は一緒にいた、変わった話し方の男性と恋人同士だと知った時、自分が失礼過ぎたと反省したが。
とりあえず、今は食事だ。
「……これがアラ汁??」
【ほう? これがアオサ??】
アラ汁はぶつ切りされた魚が入っていて、アオサはワカメのように緑色のもじゃもじゃしたのが漂っていた。
アオサは海苔の種類らしく、ウィンタージュで出している定番の明太子スパゲティの仕上げに載せる刻み海苔とはえらい違いだ。
お寿司も欲しいのがレーンにあったので、取っておいたのでまずはいただきますをした。
「ん!? ほんとです、骨多いですね??」
アラ汁から手をつけて漣は、美味しい味噌汁の具であるアラを食べてみると。思った以上に骨が混在していたので、どんどん蓋の内側に載せていく。けれど、それが気にならないくらい、蕩けるような魚の部位にうっとりしそうになった。
「サイドメニューばっかより、寿司も食えよ」
「はい!」
まずは、マグロ。
記憶喪失なままなので、熊谷家でのテレビでしか情報は知らないが。宝石のような真っ赤な刺身が載った寿司を、醤油ちょんちょんとつけてから頬張る。
アラ汁の魚とは違う、これまた蕩けるような食感が最高に美味しかった。
「漣ー、漣! それ美味いならさ? 俺のオススメも食ってみろよ?」
空呀が勧めてくれたのは、白いようなギザギザした刺身が載った寿司。なんだ、と聞けばえんがわと言うらしい。
試しに醤油をちょんとつけて、ひと口。
「!?」
「な、な? うめーだろ!」
空呀の言う通り。マグロとは違って、脂気が多いが逆にそれがいい。少しコリッとしているがあとからどんどん口の中で脂が溶けていき。間に挟まっていた、大葉であと口がさっぱりした。
「すっごく、美味しいです!!」
「えんがわには、炙りとか漬けとかあるんだぜ? それも食おうぜ!」
「はい!」
【我も食したい!】
「それもいいが。回転寿司なら、ってんので一本穴子は欠かせないぜ?」
「……一本、あなご??」
「とりあえず注文してやっから」
穴子は時間がかかるらしいので、先に空呀オススメのえんがわシリーズを楽しんでいたら。
店員が持って来てくれたのだが、物凄い大きくて長い寿司が運ばれて来たのだった。
「こ……れ、お寿司ですか?」
「おう。蛇みてーな長い魚介もいんだよ。その身を丸ごと煮付けて最後炙ったのがコイツだ。えんがわも気に入ったんなら、絶対気にいるぜ?」
「……晁斗さんがそう言うなら」
ひと口では食べれないので、切り分けてみた。醤油はつけなくてもタレが付いているので味付けは不要らしく。
身の部分を口に入れると。えんがわとは違う、優しい脂気と甘辛いタレのコラボレーションに漣は蕩けてしまいそうだった。
【……美味よ】
隣で食べていた璐羽も気に入ったらしい。
それからは、デザートは先ほどの女性が言った店で食べれるそうなので。寿司を思いっきり食べたのだった。
次回は月曜日〜




