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Boy's Side 13 ~オチをつけよう~

八十島さんが強すぎて、エージは弱すぎて。それぞれ他の部員と仕合ってもまともな対戦にならなさそうなので、今日の実戦練習はその1回で止めにしておいた。少ない部員の中で実力差がありすぎて対戦カードが組めないというのはかなり問題だ。練習メニューとか全然考えていなかったけれど、これは早急に何か考えないとマズいだろう。

対戦を取り止めてしまったので、じゃあ、次はどうしよう?という話だったけれど、なんとなーく、じゃあ、坊主めくりでもしようか、という流れになった。折角なので、札を捲る度にそれを詠み上げるオマケ付きだ。

この世の女は全て俺のもの!とでも言わんばかりの勢いで女性札を引き当てるエージに全員で目を見張った。多く引けばその分、他の人よりも多く札を詠む羽目になるが、そんなことお構い無しにエージは引いて引いて引きまくった。そしてもちろん、最後の最後で坊主を引いて、それまで引きまくった札を全て吐き出して、単独ゲベとゆーキレイなオチをつけてくれた。


「まだ寂蓮法師が出てなかったから、もしや……とは思っていたけれど、見事なものね」


「もしかして八十島さん、どの札が詠まれたか覚えてたんですか?」


大江山さんが驚いた声を上げたけれど、僕はむしろスッと読み人の名前が出てくる方が驚きだ。僕がパッと思い付くのは小野小町とか在原業平とかの有名処くらいで、ちょっと頭を捻ればまだ少し出てくるけれど、そうすると今度は読み人と歌が繋がらない。


「一字決まりだし、なんとなくね。それに、つい最近縁があったばかりだもの。ミィー、なの川さんだって分かるわよね?」


「ごめん、ボクには分からないよ……」


謎多き乙女の言葉は乙女同士だからといって無条件に通じ合うものでもないらしく、大江山さんと並んで首を振る。そんなことよりも、ミィー、なの川さんとゆー怪しいイントネーションの方がよっぽど気になった。


そんなこんなで無事?部活は終了。些末な謎と多大な課題を残してお開きとなった。数Ⅰの課題よりは解き甲斐はありそうだけれど、ちゃんと解けるかは未知数だ。

帰りは竜田川(父)の車で。噛み砕いて言えば、拉致られた。例によって夕食へのご招待。こちらもそろそろ手を打たないと、文字通り日常茶飯事になりつつある。

帰りの車の中、取り敢えず、今日のかるた部での顛末は余さず報告しておいた。

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