リハビリ入院からの退院
入院生活は、慣れると病院にもよりましょうが快適で、ついに日常生活を忘れそうになりますが、お金はかかるのですよ。何か介護保険の制度上?期間も限られているみたいですし、家族の協力と住んでいる自治体とのかかわり方がモノを言うのかもしれません。何にしても、普段のお付き合いでしょうか。
リハビリ入院から3カ月が経過して、8月の声を聞くころにケアマネージャーさんがやってきて、予定通りもうそろそろ退院になりますよと言われました。食事は一時のかなりヤバいカロリー制限から(1日1,000㌔カロリー)から200㌔カロリーに上げていただきましたが、それでも常時腹ペコでして、全く動けないでもなかったのですが、病院内の売店に行っての買い食いは厳禁されていました。まあ前科もあるので、指導には唯々諾々と従っていましたが、週一ぐらいで売店で入院用のおむつ等を買うようになってからは、店内で売っている軽食の誘惑(減量が必要な患者ばかりでもないので、売ってるんですよ、いい食品が。)に抗うのが大変でした。それにしても、大人用おむつの品ぞろえの凄さには驚かされました。私のごとき超デブでも問題なく使用できる品が、普通に売ってるんですから。あと尿取りパッドね。他のも介護・ケア用の必要と思われるものはほとんど売っていました。サイズは超特大の手前で済んでいましたので、特別料金と言う訳でもない。入院に関しては、たいていの目方の人間でも、そういう心配はほぼいらないと思います。杖なんかも売ってます。私の場合、左半身はほぼ動きませんでしたが、右半身と中心線は問題なしだったのも、、まあ不幸中の幸いだったと思います。私では、左手に杖を持っては移動できなかったでしょうね。因みに、それまで考えたことも無かったのですが、左半身がマヒした場合=左足で立てない場合杖をどうつくのか。まあ、持てるのは右手、ですわな。動かない左足を、右足と右手の杖で支える事になります。まあ、事故等で経験あるかとも多いでしょうが、とにかく体の悪い方に負担がかからないように立つ。立ったら、まず転んで良い方を痛めたりしない事、それに尽きます。ただ、立ちたいならそれまでの筋力が残っている内がベストでしょう。動けなくなってから筋力をつけるのは並大抵の事ではありませんよ。それから、この時の事ではありませんが、体の中心線はいわゆる腹筋の事と思ってよいです。個人的には1日1回でもいいので寝たままでも両足を上げる、足上げ腹筋をすることをお勧めします。一回30秒程度でいいですよ。ただ、毎日続けるのが吉です。不完全でもいいのでただ上げる事。できればそれを2セット。1週間も続ければ、効果が出てくるはずです。呼吸も安定してくるし、声も出せるようになる。腹筋がつけば内臓も安定する。ただ、痛みがある時は控えるように。身体を悪くしては逆効果です。ついでに20歳前後にそれを1年間、最大5分で2セット、思い立ってやってたのが良かったのだと思います。だからまず倒れる前に、目立たないしそう疲れもしないので、一回30秒程度でいいのでやってみるのが良いと思います。慣れてきたらだんだん時間を伸ばしていけば続け易い。カラオケで声が出るようになりますよ。やんなくなってから、その事に気がついたのが倒れてからですから、遅いっちゃ遅いんですけどね。
それで、8月に入って、入院病棟に入院していらしたのが、隣町のご老人二人。お1人は私と同じ左半身、もうお1人が右半身に麻痺が来た方で、こちらの右半身に麻痺が来た方が、その入院姿勢について今でも尊敬している方です。時々お見舞いに来る奥さんへのぶっきらぼうな態度は、少々困りましたけど、あれは周りから見れば奥さんに甘えているだけで、普段の人当たりは実に穏やか。泣き言も言わないし、農作業中に油断して音が出る害獣対策用の罠に引っかかってしまって、耳が悪いんだという話を面白おかしく話してくれました。不幸なことではあるけれど、それを感じさせず、周りを暗くしないよう気を配る、こういう人になりたいものだと思ったものです。不幸を振りかざしても何にもなりませんし周りにも悪い影響が出る。いつも、もうお一方が若干嘆き気味だったので(ほぼお隣さんだったそうです。たまたま入院先が一緒になったとか。)、その方を焚きつけたり励ましたり。ご自分の方がどう考えても重体なんですけどね。命が助かって良かったくらいでカラカラ笑っていらっしゃいました。でも、その関係か施設に入ることが早々に決まったようですが。今頃は、もうお年だっただけに、身罷られたとは思いますが。その後どちらに入所されたかも存じませんし。コロナも挟みましたしね。いずれ入院最終月は病棟の同じ食卓を囲んでいました。甲子園をテレビで観戦しながら。
病棟入院時は、週一ぐらいで入浴タイムがあって、それが楽しみではありました。看護士さんに入れてもらうのですが、基本入浴用の車いすに乗ってシャワーをかけてもらう感じです。身体は動かしづらいし、ほとんど入浴なんか考えられない寝たきり状態から入浴できるようになるまで結構かかりましたから、まあ何と嬉しかった事。食事の関係もあってかほとんど体臭はしなかったし、汗かくほどのリハビリでもなかったですが、動けていた頃は当然毎日入っていたわけなので、やっぱり嬉しいのですよ。入れてくれる方はかなりの手間だったようですので、申し訳なくは思いましたが。それから一回だけ理容タイムもありました。街中の理容師さんが予約制で来てくれるんですが、意外と知り合いだったりして。驚いたりもします。
リハビリも佳境。退院後の実生活に速やかに戻れるような注意点とか、転ばないための心構えとかをたたき込まれます。言われましたねえ、何人かは必ず出戻りがいるのだと。気が緩むのか、退院してすぐに怪我をして再入院になる方が一定数いるとか。だから、もう会わないようにしましょう、とは冗談抜きに合い言葉になります。退院後については、入院時のケアマネさんの話として、要介護4に認定されたので大人しくしているようにとは念を押されました。最初の頃は悲観しましたけれど、リハビリが出来るようになった頃には絶対スキップをしてやるんだ、と言う訳の判らない希望を元に続けることによって入院生活を乗り切れました。ともかく。礼儀と空回りしないやる気。それを学べた入院だったとは思います。でもやっぱり人それぞれ。しないに越したことはありません。経済的にも大変ですよ。だから突然の入院に対応できる蓄えなり保険の加入なりも重用です。最終日、関係諸氏に挨拶をして家人に連れられ、一時退院以来の自宅に戻ったわけですが、帰ったら帰ったで生活はある訳です。その辺はまた次回にしたいと思います。
こんな個人的なことを長々ととは思いますが、心構え的なものは書けたとは思います。いずれにしても。入院生活は、怖い事ではありませんよ。日常生活の延長です。だからなりべく落ち着いて大過なく過ごしましょう。反省を込めて。




