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帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)~見つけた夫の生まれ変わりは傾国の美男子、はたしてすんなり結婚できるのか~  作者: @000ーooo


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93/97

93.新学期と学院祭(生徒会役員として)

 新学期になった。あいかわらずアリーヌがフェアフュアングにちょっかいをかけようとするがフェアフュアングは取り合わない。


 生徒会選挙が行われた。これが問題であった。フェアフュアングが壇上に立ち抱負を述べようとすると

「キャー」

失神する女生徒が続出した。結局フェアフュアングは

「よろしく」

とだけ述べて退席した。


 選挙の結果は満票で承認された。


 学院祭は引継ぎ期間ということで、引継ぎを兼ねて新役員が見守る中、これまでの役員が作業を進めていく。「学院祭の準備を新役員でしろと言われたらどうしようか」と思っていたが、これなら先輩のやることを見ていればいい。わからないことがあれば、その都度聞ける。


 それはいいのだが、フェアフュアングが相変わらず寝ているのである。どうしたものかと思うが、起きると他の女性役員が悲鳴をあげるので、これも困る。これまでの役員と協議した結果、フェアフュアングはそのまま寝かせておくことにした。すると、生徒会長のことまで皇女殿下が引き継ぎをすることになる。まるで前世の公爵家ようである。


 学院祭は昨年と同様小物を売ることにした。フェアフュアングも一緒である。すると、近くでアンネリース達も小物を売っている。さらにほかのクラスの女子たちも小物を売っている。この校舎裏の通りはもう女子生徒の小物売り場と化している。男子生徒には近寄りがたい雰囲気である。


 もう朝から近くの女子が小物を並べてシートの前を陣取って動かない。今年はあのライム人形はやめにした。フェアフュアングは駒を作ったようである。


 その駒を台の上で回したり、手に持った木剣の上で回したり、時にはぴんと張った綱の上で回したり。このあたりはとても器用である。まるで曲芸師のようである。そして、駒を回す姿に近くの女子生徒が一喜一憂している。


 駒回しが評判になったのか、午後には男子生徒も見に来るようになった。ここまで来るとフェアフュアングは大道芸人のようである。


 フェアフュアングの活躍もあって、皇女殿下たちの小物はよく売れていく。フェアフュアングの作った駒はすぐに完売してしまった。


 すると駒を買えない女子生徒が騒ぎ出した。仕方がないので、

「後日帝都の工房に作ってもらう」

と言ったところ、


 女子生徒には

「それなら、いらない」

と言われた。


 しかし、男子生徒には

「ぜひ欲しい」

といわれたので、あとで、セルフホーフェン商会に丸投げすることにした。


 今年も注目を集めた学院祭であったが、今年は波乱もなく無事終了した。


 そして学院祭終了後、生徒会は新役員皇女殿下たち2年生に引き継がれた。


 その後、学年末試験になった。試験の順位は前回同様、フェアフュアングが学年1位、皇女殿下は2位、マリアが3位、ヘレーネが4位、アンネリースが5位、アポロニアが6位であった。


 もうフェアフュアングの優秀さを疑う者は誰もいなくなった。


 そして卒業式、フェアフュアングが生徒会長としてあいさつするのである。皇女殿下は学院長と協議してフェアフュアングにマスクをつけることを提案した。学院長はかなり難色を示したが、フェアフュアングの顔を見れば失神する女生徒が続出することが予想され、最悪式が続けられないと判断した学院長は、皇帝へも伺いを出したのち、これを承認した。


 かくして、卒業式でフェアフュアングはマスクをつけて挨拶をした。前代未聞である。しかし、これにより、式は一応さしたる混乱もなく終了した。


 なお、あの問題令嬢アリーヌは1年間の留学期間が終了して未練たらたらシャルルランス王国に帰っていった。本人は御別れ会とか言っていたが、当然無視した。皇女殿下は行かなかった。アンネリース達も行かなかったようである。

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