77.外国旅行(トリスタント王国のリッカルダの生まれ故郷と魔獣討伐)
今日は、トリスタント王国のリッカルダのところへ行くことになった。リッカルダは元奴隷なので、特に思い入れはないそうだが、リッカルダのところだけ行かないわけにもいかないというので行くことにした。
今回行くのは、皇女殿下とフェアフュアングとリッカルダとフランツィスカとタマである。
朝食後、馬車の中から、以前皇女殿下が買った商店の裏側に転移した。裏庭から店に行くと店員が
「ご主人様、お久しぶりです」
ここの店員は皇女殿下を覚えているようである。
「別に用はないけど、久しぶりによってみたの。今から王都を見てくるわ」
そう言って、店を後にした。
その後、リッカルダの暮らしていたバーゲンブルグ商会に行ってみたが、店は違う名前になっていた。通りを歩いている人に聞くと
「帝国皇女に危害を加えた店ということで、誰も行かなくなって、潰れた」
とのことである。
リッカルダに
「どこか行きたいところある」
「この町にはあまりいい思い出がないから、しいて言うなら、母親が埋葬されている教会の墓地に行きたい」
とのことなので、教会に行くことにした。
教会に行って、母親の墓標の前で手をあわせた。
「お母さん、私、今はもう奴隷ではないし、皇女殿下のおかげで幸せに暮らしているから安心してね」
「私は帝国皇女、いま娘さんは私の庇護下にあります。安心してお休みください」
墓参りも終わったということで、一旦馬車に戻った。そして、午後はどうするか相談した。すると、ヘレーネが
「トリスタント王国だと、夏の離宮は見ごたえがあるわ」
ということなので昼食後行ってみたのだが、こういう趣のある建物は、この面々には猫に小判。ああ猫もいたので、まさに猫に小判である。そうそうに飽きてあくびが出る。
すぐに飽きて冒険者ギルドに行った。冒険者登録は前世の妻の名前で登録してある。
「リンダだけど、何か討伐系のクエストある」
「討伐系ですと、ワイバーンの討伐ですね。ここから、西へ1日ほど行った山の中なのですが、最近ワイバーンが出て、旅人を襲っているということで、その街道は通行禁止なっています。
領主が対応しているのですがワイバーンは神出鬼没。騎士団が向かうと逃げていなくなるのです。そして騎士団が引き揚げるとまた出てくる。
冒険者に依頼を出しています。本来はC級以上推奨はB級ですが、誰も受ける人がいなくて、今は誰でも受けられます。報酬は金貨100枚です」
「わかった、それ受ける。これ冒険者カード」
「えっ、これD級ですよ。大丈夫なんですか」
「問題ない。私強いから」
「そんなこと言って死なないでくださいよ」
「死なないわよ。いざとなったら逃げるから」
「そうですか、まあ、失敗しても違約金はないですから。わかりました登録します。無事を祈っています」
時間がないということで、皇女殿下とフェアフュアングの転移魔法で、そのあたりに転移した。すると強大な魔力が3つ感じられる。
「どうする、ワイバーンが3匹、私たちは4人と1匹」
「私やりたい」
ということでリッカルダとフランツィスカとタマがワイバーン討伐をすることになった。
12歳ぐらいの子供が4人ということで、ワイバーンは皇女殿下たちを獲物認定したようである。すぐに皇女殿下たちを目がけて、急降下してきた。これに対してリッカルダとフランツィスカとタマが氷の槍を作って、ワイバーンめがけて放った。
氷の槍は見事ワイバーンの頭に命中して、3体のワイバーンが落ちてきた。これを、皇女殿下が容量大のマジックバッグに収納してクエスト完了。念のため、マジックバッグを3つ用意して、それぞれに1体づつ入れた。これをあさって、冒険者ギルドに持っていけばいい。
持っていくのはリッカルダの役目。3日後にリッカルダは冒険者ギルドに行ってクエスト完了の報告をしてお金をもらった。討伐したワイバーンはそのままギルドで解体されることになった。素材のお金はギルドの口座に入れてもらうことにした。
この討伐でリッカルダの等級はD級からC急に上がったそうである。




