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帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)~見つけた夫の生まれ変わりは傾国の美男子、はたしてすんなり結婚できるのか~  作者: @000ーooo


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75.外国旅行(パーペンランド王国のルナの生まれ故郷と皇女殿下の決闘)

 次の日はどこに行くか。パーペンランド王国のルナの生まれた町に行ってみることになった。行くのは、皇女殿下とフェアフュアングとルナそれに今回もタマも同行すると言い張った。前回はフェアフュアングに引っ付いて行ったそうである。


 皇女殿下たち一行は、以前ルナのために買った家に転移した。そこは冒険者をしているルナのために皇女殿下が買ったもので、ルナが帝都に来てからは、皇女殿下の奴隷冒険者が拠点していた。


 家に中を見渡すと、奴隷の女性冒険者はいないようである。貴族の服装では目立つので冒険者風の服装に着替えて、ギルドに行ってみることにした。


 ギルドに行くとギルドは閑散としていた。もうほとんどの冒険者はクエストに出たようである。奴隷の女性冒険者がどうしているか知りたかったが、皇女殿下が話しかけても教えてくれなかった。個人の秘密は厳守とのこと。皇女殿下が奴隷の主人だと言っても証拠はと返された。


 することもないので、ギルドを出ようとすると、近くいた女性冒険者が話しかけてきた。

「あのう、そちらの男性冒険者は、どちら様で、私を愛人にしてくれませんか」

「俺は、始めて会った人を愛人にする気はない」

「そんなー、冷たい。私はアリーダ、C級冒険者よ」


 中々引き下がろうとしないので、皇女殿下が切れた。

「私の婚約者に何言い寄っているのよ」

「何よ、そんなおこちゃまが私に勝てると思っているの」

「たかがC級ぐらいで私に勝てる訳ないじゃないの」

売り言葉に買い言葉である。


 女性の喧嘩とあって、周りに人が集まってきた。ギルトのマスターが出てきて

「地下の闘技場を使ってくれ、ここだと物が壊れる」

「わかった」

ということで、地下の闘技場に行った。


 審判はそのままギルドマスターがしてくれることになった。勝負は木剣、魔法はなし。となった。

「始め」


 ギルドマスターの声と同時にアリーダが切りかかってきた。本当は鋭い剣裁きのはずであるが、転生得点で強化された皇女殿下には、蠅が止まったように見える。


 アリーダの剣を皇女殿下は自分の剣ではじくと、自分も剣を捨てて、アリーダの手を取って、体を相手の懐に入れて柔道の背負い投げのようにしてアリーダを投げ飛ばした。


 アリーダは自分がどうなったのか分からないといった顔で、茫然としている。


 しばらくして、

「勝者レム」

ギルドマスターの声がする。


 その後キルドを出て、人のいないところまで来ると馬車に転移で戻った。

「最近むしゃくしゃしていたから、いい気分転換になったわ。体を動かすのもいいものね。ごめんね、ルナ、午後はルナの生まれた村に行くから」


 昼食後、再度先ほどの町に転移すると、今度はルナの生まれた村のことを聞いた。そしてそのあたりに目標を定めて転移した。村に行くと、ルナが懐かしそうにしている。しばらくしてルナの家が見えてきた。家に行くと家族は畑仕事で出払っているようである。


 ルナに連れられて両親がいるだろうと思われる畑に行った。

「父ちゃん、母ちゃん、久しぶり」

「あれ、ルナじゃないか。どうしたんだ」

「久しぶりに父ちゃんと母ちゃんの顔が見たくなったから」


「そうなのか、最近ルナが戻ってこないので、村に来る商人にアミサンカモ市の以前ルナが話してくれた家のことを調べてもらったが、そこに住んでいる冒険者が『ご主人様は帝国へ行った』と言っているとのことだったので、どうなったのかと思っていたのだ」


「ごめんね、心配かけて」

「元気にしていたのならいいのだけど」

「うん、元気、今帝国の学院に通っているの」

「学院て、お金は」

「お金はこちらのお嬢様に出してもらっている」

「そうなの」


 そして、ルナの両親が皇女殿下の方に向き直って、深々と礼をした。

「娘の学費を出してもらってありがとうございます」

「別に気にする必要はありません。それだけのことを娘さんにはしてもらっていますから」

「娘が役に立つようなことをしているのですか」

「それはもう、十分な働きをしてもらっています」


 その後、ルナと両親はひとしきり話をした後、あまり時間がないということで、また馬車に戻った。

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