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帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)~見つけた夫の生まれ変わりは傾国の美男子、はたしてすんなり結婚できるのか~  作者: @000ーooo


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62.浮気の是非を問う公聴会の開催決定

 浮気禁止の通達がだされて、その後、浮気肯定派貴族と浮気否定派貴族夫人の両方から相反する陳情を受けた皇帝は宰相とも協議して公聴会を開催することにした。


 それからしばらくして公聴会を開催する旨の告示がなされた。公聴会は3か月後、場所は宮殿で行われる。

議題は、

1.綱紀粛正の通達の、細目作成における参考意見の収受

2.綱紀粛正の通達の今後の展開について

となっている。


 1.は主に通達に賛成する浮気否定派貴族夫人の意を酌むものであり、2.はもし、この通達に否定的な意見が出てくれば通達を骨抜きにすることもできるし、通達に肯定的な意見が出てくれば、通達をさらに徹底し罰則規定をも織り込むことが出来る。いわば諸刃の剣となりうる議題である。


 議題の設定の仕方は浮気肯定派貴族にも浮気否定派貴族夫人にも好意的に受け止められた。議長は皇帝がすることになった。この公聴会で意見を述べたい者は事前に自分の述べる意見の要約書を公聴会の2か月前までに提出する。意見を述べたい者が多い場合は、その中から選ばれることになった。意見発言者の決定は公聴会の1か月前までに決定することとなった。


 公聴会は2日間にわたって行うこととした。1日目は午前中に今回の通知の内容を帝国の法務局より説明する。午後は、議題1について意見陳述者が最初事前に提出した自分の意見について10分間陳述を行う。それに対して20分間質問を受け、それに回答していく。それを順番に8人行うという流れとした。2日目は議題2について、今度は午前午後8人づつの意見陳述者が意見を述べて質問を受け回答するという流れとした。


 公聴会の開催の発表が行われると、浮気肯定派貴族、浮気否定派貴族夫人ともにしのぎを削る戦いとなった。とにかく自分の意見を述べて質問が出た場合は、これに回答しなければならないのである。若し、質問に回答できなければ自分の意見が否定されかねない。逆に相手の意見に質問して相手の意見をつぶせたら自分たちが望む展開に持っていける。1日目は参考意見の聴取なので、それほど問題ではない。問題は2日目である。ここはとにかく弁の立つものを人選しなければならない。


 皇女殿下もこの公聴会に参加することにした。皇女殿下の取り巻きで、一番頭がいいのは計算のスキルのあるマリア伯爵令嬢である。それで、マリア伯爵令嬢には2日目の午後に出てもらうことにした。皇女殿下も公聴会に出たかったが、さすがに皇族が出るというのは問題があるとして代わりにヘレーネ子爵令嬢に1日目の午後に出てもらうことにした。


 どのような意見を述べるかを決めるまえに、事の発端となったフェアフュアングに、浮気のことについて聞いてみた。

「旦那様、3か月後に浮気の是非を問う公聴会が開催されるのだけれど、どう思います」

「浮気か。俺は浮気は自由にしたいが、面倒ごとは嫌だな。とにかく面倒な女は嫌だ。あとくされのない女ならいつでもOKだな。ただし病気持は遠慮したい」

だめだ、この男はこんな男だった。とにかく好き勝手して、後の面倒ごとはすべて私に処理させる。聞いた私がばかだっだ。


「だったら、今回出された綱紀粛正の通達どう思います」

「あの通達か、あれはあれでいいのじゃない。夫は妻を愛するべきだと思う。俺は前世で、10人の妻をもらったけど、10人とも愛していたぞ。子供も均等に作ったように思う。これは婚約も同じだと思う。それから第1夫人は大事だと思う。とにかく第1夫人がしっかりしていないと家が回らなくなる。それは困る。男が自由にするためにも第1夫人は立てるべきだと思う」


 自分が自由に浮気するためにも第1夫人は尊重すべきというフェアフュアングの意見には一言いいたいところであるが、フェアフュアングはこの通達を好意的に受け止めているようである。


 このフェアフュアングの意見も参考にして、マリア伯爵令嬢とヘレーネ子爵令嬢に自分の意見をまとめるように指示した。そして、その後みんなで議論して、意見の要約書としてまとめることにした。

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