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帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)  作者: @000-ooo


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39.第6夫人アデナの生まれ変わり、ルナ(平民)

 パーペンランド王国のアミサンカモ市にルナというすごい冒険者がいるという連絡を受けた皇女殿下とアロイジア男爵令嬢はすぐにアミサンカモ市に転移した。そして、その冒険者を探したが、冒険者ギルドに戻るのは夕方と言うことで、それまでは市内観光を楽しんだ。その後は冒険者ギルドでその冒険者が戻ってくるのを待った。


 夕方になると、問題の冒険者が現れた。すごい、その冒険者が現れただけで、騒然としていたギルドの中が急に静かになる。そして、人垣が割れて、その冒険者がすぐに受付のところへ行けるようになる。


「今日のクエスト終わったわよ。手続きして」

「わかりました。すぐに手続します。少々お待ちください」

「早くしてね」

それからしばらくして

「はい、手続き完了です。これが今回の依頼の報酬です。お金は今回も口座への入金でいいですか」

「それでいいわ」


 そう言って女性冒険者が受付嬢の前を離れたタイミングで皇女殿下が前に出た。

「あなた、ルナさんですよね。少し話がしたいのですが」

そう言って、アロイジア男爵令嬢が座るテーブルへ案内した。


 その女性冒険者は少し怪訝な目をしたが、相手が女性ばかりということで、そのテーブルに来た。周りの男たちが聞き耳を立てている。迂闊なことはしゃべれない。皇女殿下が

「ここでは、迂闊なことは言えないので、どこかスズカなところはありませんか」

というと

「私が泊っている宿がりますので、そこへ行きますか」

「わかりました、そうしていただけると助かります」


 その後、宿に行く途中、ルナから話しかけられた。

「あなた、ライムの元妻の一人よね」

「はい、そうです。詳しくは宿に着いてから」

ということで、しばらくして宿に着いた。


 そして部屋に案内された。皇女殿下は部屋に結界を張って声が漏れないようにした。するとルナが、

「こんなこともできるのだ。すごいね」

「あなたも前世よりは魔法の威力が増しているはずよ」

「そうかな、確かに魔法の威力は増しているけど、まだ結界は張れないわ」

「初めまして、と言えばいいのかな。ルナさん。私は、前世のライムの正妻レムの生まれ変わり、今はルネスティーネ・ブルヘンハイム、帝国の第一皇女です」

「私は前世の第6夫人アデナの生まれ変わり、今はルナ、冒険者をしている」

「私は前世の第4夫人オリーヌの生まれ変わり、今はズウォレタット王国のアロイジア男爵令嬢です」

「私たちは皇女殿下に買われた冒険者です。ほかの転生者がいたら報告するように言われていました」


 皇女殿下がこれまでのことを話した。

今私たちは、前世のライムとその妻たちの生まれ変わりを探しています。前世のあの時計台の前で誓った『来世も夫婦になるという誓い』の履行を果たすために。そして、ライムの生まれ変わりを見つけたら、その生まれ変わりを私の夫にする。また、他の妻たちを愛人にする。これは、帝国皇帝と皇后の許可を得ています。


 今までに見つかったのは、

正妻、レムの生まれ変わり、エルネスティーネ帝国皇女(帝国)

第2夫人、ミリーの生まれ変わり、ヘレーネ子爵令嬢(帝国)

第3夫人、セリーナの生まれ変わり、フランツィスカ伯爵令嬢(帝国)

第4夫人、オリーヌの生まれ変わり、アロイジア男爵令嬢(ズウォレタット王国)

第5夫人、イルメラの生まれ変わり、マルレーヌ(平民)(シャルルランス王国)

第8夫人、カロリーネの生まれ変わり、マリア伯爵令嬢(元は男爵令嬢)(帝国)

第9夫人、アニカの生まれ変わり、リッカルダ(奴隷)(トリスタント王国)

第10夫人、リンダの生まれ変わり、マヤ、(孤児)(帝国)

である。


 今回見付かったのは

第6夫人、アデナの生まれ変わり、ルナ(平民)(パーペンランド王国)


 まだ見つかっていないのは

夫、ライム、10月1日生まれ

第7夫人、カーチャ、1月20日生まれ

である。


 これを聞いてルナは

「すごいね、頑張ったんだ。いろんな国にまたがって探すの大変だったでしょう」

「うん大変だった。こう探し始めてもうじき4年になる」

「どろうね」

「ところで、ルナはどう今までどうしていたの」


 そこで、ルナがこれまでの自分生い立ちを話し始めた。


 ルナはここから北へ1日ほど行った村の農家の長女として生まれた。そのあたりではごく普通の農家で父や母それに兄弟は兄や弟、妹がいた。5歳のスキル授けの儀式では生活魔法だった。この村で暮らして、適当な年になったら村で誰かのところにお嫁に行くのかなと思って過ごした。


 そうしたら、去年の夏に、村に魔獣が出た。もう駄目だと思ったときに。破れかぶれで魔法を放った。そうしたら、魔獣が一瞬で倒れた。自分の魔法の威力に驚いた。その時に前世の記憶を思い出した。それからは、魔法の威力がすごいということで、村では重宝されたのだけど、なんかやっかみもあるようで。居づらくなって秋の収穫が終わると村を出てきた。そして冒険者登録をして一人で暮らしてきた。


 皇女殿下が

「これからどうする」

と聞くと、

「村には両親もいるし、ここから離れるはちょっと」

「これなら、ここで家を買ってあげるから、そこで暮らして。そして、まだ見付かっていない転生者の情報を送って。ついでに、私の奴隷冒険者の面倒も見て」

「いいのか。家を買うにはお金がかかると思うけど」

「大丈夫わたしお金持っているから。今軍資金として金貨100枚渡しておくわ。ついでにマジックバッグも渡しておく。家を買うのに明日また来る」


 そう言って皇女殿下とアロイジア男爵令嬢は一瞬で姿を消した。


 次の日の朝、皇女殿下がまた目の前に転移してきた。そして、商業ギルドへ行ってかなり大きな住居を購入した。即金で金貨500枚、「何を考えているのか」と思うルナであった。そして、家の場所に行くと皇女殿下が「クリーン」と唱えると家が新品のようになった。「皇女殿下の魔法も規格外になっている」と思うルナであった。


 こうして、8人目を見つけた訳である。皇女殿下を入れると9人である。あと2人、もうすぐである。

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