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帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)  作者: @000-ooo


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26/54

26.次の訪問国パーペンランド王国の王都での出来事

 単調な旅も終わり、やっと王都に着いた。やっと馬車の旅ともしばしの別れ。人の臭さは相変わらずだけど、おしりの痛さだけは解放される。宿舎に入ると、ばたんきゅうベッドにダイビングした。後ろでアリーナさんが笑っている。少しぐらい子供らしくしないとかえって疑われる。


 しばらくうとうとしていたら、夕食とのことで、食堂へ行った。ここパーペンランド王国は食の国として知られている。さぞかし美味しい料理が出るのかなと思ったら、期待薄、前世の公爵邸の料理と比べると、味がいまいちである。隠し味がない。物足らない。あまり食が進まなかったら、アリーナさんが、

「どうしたの、ヘレーネちゃん。あまり食が進まないようだけど。疲れているの。この国の料理は美味しいのよ。わざわざ帝国からも料理を食べに来る客もあるくらいだから」

「今日は疲れているみたいなので、早めに部屋に戻らせてもらいます」

そう言って、少し食べて部屋に戻った。


 夕食を途中で切り上げてきたので、部屋には誰もいない。久しぶりに皇女殿下に連絡を入れることにした。魔力結晶の包蔵容器を開けると、皇女殿下が転移してきた。

「久しぶり、ヘレーネ。連絡が来ないので待ち焦がれていたわ」

「私、能力の表示と唱えたら、目の前に透明な板のようなものが現れて、それに私のスキルが表示されたのです。そして、それには言語理解と鑑定とあったのです。それで、人に鑑定をかけたら、その人の情報が読み取れたんです。これを使えば、平民の転生者が見つけられるかもしれない。今皇女殿下に鑑定をかけますね」

そう言って、ヘレーネは皇女殿下に鑑定をかけた。すると

「エルネスティーネ・ブルヘンハイム、帝国皇女(転生者)」

と表示された。

「やった、皇女殿下は名前の後に転生者と出ています」

「でかした。これで平民の転生者が見つけられる。かたっぱしから鑑定をかけて、転生者を見つけて」

「わかりました。これから皇女殿下はどうするのですか」

「せっかく、パーペンランド王国へ来たのだから、少し王都を見てから帰るわ」

「変なことはしないでくださいよ」

「大丈夫、ヘレーネに迷惑はかけないわ」

そう言って、皇女殿下は転移していった。何事もなければと思うヘレーネであった。


 皇女殿下はブレンブルグ王国で配下を得たことに味を占めて、ここパーペンランド王国でも配下を作ろうと考えたのである。そのため、王都の一番暗そうな貧民街に転移した。そして、一番魔力の大きそうな人を探した。そして、その人間のところへ転移した。


 すると、その人間は愛人とお楽しみの真っ最中であった。

「久しぶり」と思って、じっと見ていたら男に気づかれた。そして

「どこから紛れ込んだ。ここはガキの来るところじゃないぞ」

愛人も

「そうよ、ここはあんたみたいなおこちゃまが来るところじゃないわ。あんたが来るには10年早いわ」


「おい、聞いているか、俺様の前に来るのに顔も見せないで、フードを取れ」

フードを取れと言われたので、フードを上げた。すると皇女殿下の痘痕の顔があらわになった。そうしたら男がおびえだした。

「近寄るな。お前、病気持ちか。俺にその変な病気を移すなよ。おい誰か。病気持ちが紛れ込んだ」

これには皇女殿下も、落ち込んだ。

「疫病の痘痕は、もう他人には移らない」

と医者に言われていたからである。

「病気は治った。もう他人には移らない」

「嘘言え、そんなこと誰が信じるか。こら近寄るな」

そのうち、男の部下たちもやってきた。そして、部下たちは、皇女殿下を見ずに、愛人のあらわな姿を凝視している。すると、男が

「こら、お前たち、俺のハニーを見るな。見るのは、そのガキだ」

すると、部下たちはやっと皇女殿下を見た。そして、男と同様おびえだした。

「し、し、あっち行け、俺に触るな」

このしぐさに、皇女殿下はだんだん腹が立ってきた。そうして、

「もういいや」

感情が爆発した。そして、その部屋も爆発した。「これはいけない」と思って皇女殿下はすぐに帝都に転移した。


 しばらくして、爆発音に気づいた騎士団がやって来て見たものは、破壊された部屋と、うめき声をあげて横たわる傷ついた男たちであった。男たちに何があったかを聞いても、

「病気持ちのガキが来て、部屋が爆発した」

と言うだけである。

しかし、幼女の死体どころか血痕すらない。しかし、何度男たちに聞いても、

「ガキが来た」

とか言わない。


 しかし、今日は帝国の特使一行の護衛におかしな人間が紛れ込んでいたこともあり、帝国の特使一行を狙う犯罪者集団が王都に潜入しているのではとなった。そのため、特使一行の王都郊外の視察は中止され、王宮内の活動だけとなった。

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