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帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)  作者: @000-ooo


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16.調査範囲の拡大

 マヤが見つかってから、3か月が過ぎた。あれから進展はない。10月になると皇女殿下も7歳である。前世の記憶を取り戻して、前世の夫と妻たちを探し始めてから早2年が過ぎた。その間に見つかったのは、


正妻、レムの生まれ変わり、エルネスティーネ帝国皇女

第2夫人、ミリーの生まれ変わり、ヘレーネ子爵令嬢

第3夫人、セリーナの生まれ変わり、フランツィスカ伯爵令嬢

第8夫人、カロリーネの生まれ変わり、マリア伯爵令嬢(元は男爵令嬢)

第10夫人、リンダの生まれ変わり、マヤ、(孤児)


である。まだ見つかっていないのは

夫、ライム、10月1日生まれ

第4夫人、オリーヌ、9月25日生まれ

第5夫人、イルメラ、8月7日生まれ

第6夫人、アデナ、7月7日生まれ

第7夫人、カーチャ、1月20日生まれ

第9夫人、アニカ、2月3日生まれ


である。


 今日も伯爵邸で対策会議である。

皇女殿下が、

「これまでに見つかったのは私を含めて、5人、まだ見つかっていないのは6人、帝国内では、貴族については貴族年鑑で確認しているから、漏れはないと思う。しかし、平民についてはセルフホーフェン商会を通じて、食品を提供することで注意喚起を図っているが、マヤ以降、新たな転生者は発見できていない。冒険者についてはマジックバッグを販売することで、罠を張っているが、まだ、ライムは引っかかっていない」


「捜索範囲を外国にも向けるべきだと思うわ」

「確かに、そうだけど、そうなると私たちまだ成人前出し、外国に行くわけにはいかないし」

「皇女殿下。外国の貴族年鑑は取り寄せられないのかしら」

「中々難しいと思うけど、友好国だとできるかもしれない。皇帝に相談してみるわ」


「セルフホーフェン商会に外国にも支店を出させることはできないだろうか」

「いきなり外国に支店となると、リスクがあるし、それに外国の商人が許さないと思うから、無理だと思うわ。むしろ、外国の商人に商品を卸して探してもらう方がいいかも入れないわ」

「なら、それでセルフホーフェン商会に話をしてもらえるかしら、これは、そうね、マリア頼めるかしら」

「わかりました。皇女殿下」


「ほかに何かないかしら」

すると、フランツィスカが

「私には何か仕事はないの」

するとほかのみんなが

「あなた難しいことできる」

「できない。おとなしくしています」

「それより、あなたはもっと勉強しなさい」

「最近はマヤにも負けているのでしょう」

「だって、だんだん勉強が難しくなって来たのだもの」

「当たり前じゃない、5歳の勉強と7歳の勉強では違うのは当り前よ」

「お母様と同じことを言う」

「セリーナあなた前世では大人だったのでしょう。それがなぜ5歳や7歳の勉強で苦労するのよ。出来て当たり前じゃない」

「そんなあ。だって、ライム様がセリーナのとりえはバカなところだって褒めてくれたんだもの」

「それは褒めたんじゃないと思うけど」


 若干一名のお荷物を抱えながら対策会議は進んでいく。


 その夜、皇女殿下は、皇帝に調査範囲を外国にまで拡大することを話した。そして、外国の貴族年鑑の写しを取り寄せることが出来るか聞いた。すると、属国と呼ばれる国については帝国に貴族年鑑の写しがあるとのことであった。また、友好国については特使を派遣すれば、閲覧は可能だろうとのことであった。


 そこで、まず、属国の貴族年鑑から対象者を選定して調べる。その後は、友好国に誰か特使を派遣し、その随行として皇女殿下の取り巻きを派遣し、調べてもらうことになった。しかし、皇女殿下が特使としていくことは許可が得られなかった。それに、皇女殿下が特使だと、調べる時間はないだろうとのことであった。


 次の日、皇女殿下は、属国の貴族年鑑の写しを閲覧して、転生者探しをした。この作業に3日かかった、しかし、属国の貴族には転生者らしき人物はいなかった。


 再度、伯爵邸の会議である。


 まず、皇女殿下の報告である。

「皇帝陛下に聞いたところ、属国の貴族年鑑の写しは帝国にあるとのことであった。それで。その貴族年鑑の写しで調べてみたが、それらしき人物は見当たらなかった。

次に、友好国については、特使を派遣し、その随行として付いて行くなら、その国の貴族年鑑の閲覧は可能とのことであった。私が特使で行くのは許可が得られなかった」

これを聞いたヘレーネが

「その随行には私が行くわ。そしてそれらしい人物がいたら、転生者かどうか調べてくる」

「ありがとう。そうしてもらえると嬉しいわ」


 次にマリアの報告である。

「セルフホーフェン商会と交渉したところ、外国に商品を提供するとなると、工場の増設が必要なので、すぐには対応できない。それに商品を外国に運ぶときに多くの税金を取られるので、単価の安いものは無理とのことでした。そのため、外国に提供できるのは単価の高いマジックバッグぐらいとのことでした。

単価の安い商品は、商品の作り方を教えて外国の商人に工場を作ってもらう方がよい。そして、技術の提供料の名目でいくらかお金をもらう方がよいとのことでした。そうなると、リバーシと食品については技術料のみの受領とのことでした。その場合、セルフホーフェン商会が絡むので、その分の手数料を差し引いた金額を私たちに支払うとのことでした」

「それは問題ないわね。私たちはお金が欲しいのではなく情報が欲しいのだから。みんな、それでいいわね」

「はい姫様」

「それじゃマリアもう一度、セルフホーフェン商会と交渉して。それと提供するマジックバッグはどれくらい作ればいいのかしら」

「商会長によると、現在月に50個提供を受けていますが、これを200個にしてほしとのことです。出来ますか、皇女殿下」

「それくらいだったら、できるわ。商会にはそう伝えて」

「わかりました、姫様。そう伝えます」


 こうして、転生者探しは外国に捜索範囲を広げるのであった。

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