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帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)  作者: @000-ooo


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13.新しい食品の販売

 これで、見つかった転生者は皇女殿下を入れて4人となったわけであるが、今後どうするか。いつもの伯爵邸での協議タイムである。


 ここで内容を整理するため、これまでの経過を書き出した。

まず、宮殿の貴族名簿より、転生者の可能性のある貴族の抽出

次に、お茶会で高位貴族の令嬢との接触     →フランツィスカ伯爵令嬢

次に、陶磁器の販売により、転生者が名乗り出るのを待つ→ヘレーネ子爵令嬢

次に リバーシの販売により、低位貴族や裕福な商人の情報の取得→マリア男爵令嬢


 ここまで整理して、貧しい庶民や農家さらには奴隷の情報がないのではないかということになった。


 そこで、美味しい料理を提供して、転生者が名乗り出るのを待つことになった。そこで、前世の公爵邸で作っていた料理を出す店を作ることになった。公爵邸では、ポテイトチップ、フライドンポテト、唐揚げ、天ぷら、昆布だしの料理、さらに醤油、味噌、豆腐、納豆、野菜の漬物が出されていた。


「ポテイトチップ、フライドンポテト、唐揚げ、天ぷら、昆布だしの料理は今でもできるわね」

「多分、油さえ手に入れればできる。油は菜種油でいいか」

「それでいいと思う。油を絞る機械は私が土魔法で作るわ」


「次に昆布だしだけど、昆布が手に入るかな。これは、セルフホーフェン商会で入手してもらうしかないわね」

「そうね、私たちでは分からない」

「まって、私が転移で遠くへ行ってみる。多分帝国の北のはずれの海ならあると思う」

「だって、皇女殿下はあまり遠くへ転移出来ないのじゃない」

「一度には無理だけど何回かに分ければできる、朝ここにきて、夕方までには戻ってこられる、その間は私がここにいることにしてもらわないといけないけど」

「それはまかして、ごまかしておくわ」


「次に醤油と味噌、これは無理ね。麹が手に入らない」

「そうね、こちらの世界では発酵食品なんてチーズくらいだものね、公爵邸が異常だったのよね」


「豆腐、これはにがりが手に入れば作れる。にがりは海水から作るよね。こんど北の海に行った時に、ついでに海水をマジックバッグに入れて持って帰ってくるわ」

「皇女殿下はマジックバッグなんて持っているのさすが、皇族」

「私に支給される公費ではそんな高価なものは買えないわ。これは自分で作った物よ。前世でもライムほどじゃないけど私も容量の小さい物なら作っていたから」

「このマジックバッグはどれくらいの容量なの、小さな荷馬車1台分ぐらいの容量」

「買うといくらくらいするのかしら」

「さあ、買ったことがないから」


「あとは納豆、あんな糸の引くようなもの食べるかしら」

「多分、この世界の人は食べないでしょうね。ライムが異常だったのよね」

「でも私、納豆好きだったけど」

「でも却下、売れ残ると困る」

「わかった」


「野菜の漬物はどうする」

「これ、塩づけでしょ。腐ると困るし、今回はやめね」

「そうね、その方がいいかも」


 結局、決まった料理は

ポテイトチップ、フライドンポテト、唐揚げ、天ぷら、昆布だしの料理、豆腐

である。


 次の日朝皇女殿下は伯爵邸に来て、夕方までに昆布と海水をとってきた。


 そして、その次の日、朝から伯爵邸では厨房を借り切っての料理タイムである。油は搾油機があるので、すぐにできた。そして、ジャガイモを切って、ポテイトチップ、フライドンポテト、これもすぐにできた。そして、唐揚げ、天ぷら、これもすぐにできた。昆布だしの料理も昆布があるのですぐにできた。さらに豆腐は大豆をゆでて細かくすりつぶして海水からとったにがりを入れて出来上がり。

「完璧じゃない」

「でもこれ売れるのかな、微妙な味付けはどうする」

「それは商会の人にお願いするしかないかな」

「今回もセルフホーフェン商会」

「それが無難よね。無理も効くし。皇女殿下は娘の命の恩人だものね」


 昼に伯爵邸の人たちと昼食会をしたのだが、確かに初めて食べる料理という感想はもらったが、味は微妙とのことであった。


 午後、セルフホーフェン商会に行って、前回同様、無理やり商会長の予定を空けさせての商談である。


 商業ギルドのレピシ登録と、使用料は4%にして、皇女殿下、フランツィスカ伯爵令嬢、ヘレーネ子爵令嬢それに、マリア伯爵令嬢が1%ずつ、使用料は商業ギルドに口座を作ってそこに入れてもらうことになった。


 なお、搾油機は追加であと10台ほど作った。言ってもらえれば追加でも作ると伝えた。

昆布は帝国の北の海にあるので、追加分は自分でとってこいとなった、まさに貴族の商売である。

にがりは海水を煮詰めて塩の結晶をとったものということで、当面の海水は皇女殿下のマジックバッグをそのまま渡した。

あと微妙な味付けは商会で調整してとなった。


 商会長も何分初めて食するということで売れるのか売れないのか分からないので、不安そうな顔で聞いていた。皇女殿下の頼みである。むろん反論など許されるわけがないのであるが、不安なものは、不安である。仕方がない。


 それと最大の難関が、これを買いに来た人の特徴と皇女殿下たちと同じ年齢の子がいるか、その子の特徴と誕生日を聞くことであるが、さすがにこれは数が多そうということで、しなくてもいいことになった。ほっと胸をなでおろす商会長であった。ただし、伝言を預かったら知らせることになった。

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