表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)  作者: @000-ooo


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/42

11.第8夫人カロリーネの生まれ変わり、マリア男爵令嬢

 リバーシが売れると、多くの情報がヘレーネ子爵令嬢に集まった。そして、その中にマリアの男爵家の情報もあった。しかし、マリア男爵令嬢は何も言ってこない。別人なのかそれともまだ、前世の記憶が覚醒していないのかよくわからない。


 そこで、ヘレーネは、セルフホーフェン商会の会長と一緒に男爵家を訪ねることにした。会長に販売後の感想を聞きたいという名目で男爵家に連れて行ってくれるように頼んだ。最初会長は嫌がっていたが、「販売後の感想を聞くのも皇女殿下の意向である」と押し切った。ついでにフランツィスカ伯爵令嬢も連れて行くことにした。


 頭はぼんくらでも、肩書は伯爵令嬢、男爵家が無下に扱えばどんな叱責を受けるかわからない。

フランツィスカが

「私なんかが行っても役に立たないのでは」

と言うと

「とにかくいるだけでいいから、あなたもリバーシの考案者なのだから、それとよけいなことは言わないように。いいわね」

「私はいるだけでいいのね」

「そう、いるだけでいい」


 こうして、ヘレーネとフランツィスカと商会長が男爵家に行くと、メイドが取り次いでくれたのであるが、様子がおかしい。いかにも「帰ってくれ」と言いそうな感じである。そこで、ヘレーネは

「私と、このフランツィスカ伯爵令嬢は、このリバーシの考案者。購入者の意見を聞いて、この製品の今後の発展の参考にしたい。是非とも意見を聞きたい」

と言うと、伯爵令嬢では無下に追い返すわけにもいかず、当主に取り次いでくれた。


 応接間で、当主が、

「これは、これは、このリバーシの開発者がこんなかわいらしいお嬢さんとは思いませんでした。それで今日はどんな用件でいらしたのですか」

そこで、ヘレーネが

「私たちはこのゲームの考案者です。日ごろ誰がどのようにしてこのリバーシを楽しんでいるのか知りたくて寄せてもらいました」

「このゲームは私と息子がよくしています。私は付き合いのある貴族がよくこのリバーシの話をするので、購入しました。実際にやってみないと話についていけませんから。それと息子も同様です、友達とよくリバーシをして遊んでいます」


「この家にはほかのお子さんはいないのですか。確か、私たちと同じ年の娘さんがいると聞いてきたのですが」

「あれは庶子でして、離れに住んでいます」

「娘さんに合わせてもらうわけにはいきませんか。娘さんにも感想を聞きたいので」

「マリアはあまり頭がよくないので、こんな難しいゲームはしない」


 すると急にフランツィスカが

「皇女殿下に言わせると私はポンコツですけど、このゲームは楽しいですよ」

皇女殿下と聞いて急に当主の顔色が変わった

「皇女殿下とお知り合いなのですか」

「はい、私たち、お友達ですから、伯爵邸に集まった時はよくリバーシをしています。皇女殿下は気さくな人で最近はその商会長の娘さんともリバーシをします」

当主は観念したように、メイドにマリアを呼びに行かせた。


 しばらくしてメイドがマリアを連れてきた。そして、恐る恐る周りを見渡した。そして、リバーシを見ると驚いたような顔をした。


 そこでヘレーネが

「これはリバーシ、ええとカロリーネさんだっけ」

とわざと名前を間違えたようなふりをしていった。

すると、マリアは泣き出した。


 当主が、マリアを遠ざけようとしたので、ヘレーネが

「娘さんと話をしたい」

と強引に割って入った。


 仕方なく、当主はマリアと話をすることを許してくれた。

「これはリバーシ遊んだことある」

「この家ではないです」

「どうして、あなたは男爵令嬢でしょう。どうして遊ばしてもらえないの」

「私が庶子だから」


 これを聞いて、ヘレーネは

「この家ではマリアさんを貴族令嬢として扱っていないのですか」

すると当主は、

「人の家のことに口出ししないでくれ」

と言い出した。

そこで、ヘレーネは

「この件は皇女殿下にも報告させてもらいます」

さすがに、これは堪えたようだ。

「どうか穏便に」

と言ったので、ヘレーネは

「しばらくマリアさんをうちで預かることは出来ますか」

と聞くと当主は

「連れて行っても構わない」

と言ってくれた。


 その後、男爵邸を後にして、全員で馬車に乗り込んだ。


 その後、伯爵邸に戻ってヘレーネが

「私は前世の記憶がある。私の前世はミリー。あなたも、前世の記憶があるわよね。前世のカロリーネさんよね」

「はい。私は前世の記憶があります。そしてカロリーネでした」


 結局、高位貴族の方が男爵家も手が出しにくいだろうということで、伯爵家で預かることになった。伯爵家当主には「皇女殿下の意向である」

と言うとすんなり受け入れてくれた。

最近はリバーシから入るお金もあって皇女殿下の意向、これで丸く収まるようであった。


 こうして、3人目を見つけた訳である。皇女殿下を入れると4に人である。あと7人、しかし、全員が順風漫歩という訳ではなさそうで、これからの転生者探しは難航しそうである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ