その6 「あぁ、こっちに目があったのか」
「おい!待てよ!クソザル~!!!」
「いや!!だ~!!、怒るの止めたら止まるから~!!」
怒り心頭という顔の青髪の青年が泣き目を浮かべている短髪の青年をビルとビルの間にある少し大きな通り
で追いかけていた。
すると、突然、短髪の青年が戸惑った様子で逃げるのを止めた
「やっと、観念する気になったか!!」
青髪の青年が後ろから追いつきそうで言ったのもつかの間、青髪の青年も戸惑った様子を見せた
「「?」」
「ふ~む・・・、これは~う~ん、いや~そうだったら嫌だなぁ~」
道路の真ん中に手を当てしゃがみこんだ全身がほぼ黒色の男がなにやらブツブツと独り言を言ってたいのだった
「あの~何をやっているんですか?」
短髪の男が恐る恐る聞いた
「え!あ、これですか!?」
男が顔を上げると短髪の男は少しギョッとした。男が被っていたフルフェイスの黒いマスクが少しドクロの様に不気味に見えたからである。
だが、それに相反するように男の反応は正気を保っている普通の人の様な受け答えだったので、短髪の男は少しホッとした
「あ~これはですね~」
男が道路を手でスリスリと触りながら、語り始めた
「魔獣の足跡があるんですよね~」
「「!?」」
青髪の青年と短髪の青年が同じタイミングで眉を上げた。短髪の男は腰に装備していた剣を軽く触り、青髪の青年は周りを見渡し警戒した。
「いや、多分ですけど、ここにはいないです」
男が二人の警戒している雰囲気に気づき、すぐに訂正した
「ほっ、そうですか」
「・・・・」
短髪の青年は安心した様子を見せたが、青髪の青年は「ややこしい事言いやがって」という事を言いたそうな少しイラっとしている顔をしていた。
「でも、あそこにいるかもですね」
男は青年たちの後ろに指をさした。
そこは青年たちが今さっき通り過ぎた大通りだった
「はい?、そこには何もいませんでしたけど?」
青髪の青年が眉をひそめながら道路を手でまだスリスリとしている男を見下すようにそう言った
その言動を隣で見ていた短髪の青年が少し青髪の青年に注意をしようとした時、ため息交じりに男の口が開いた
「それが、問題なんすよねぇ~。」
「はい?」
青髪の青年が思わず声に出す
「どういうことです?」
短髪の青年も疑問も投げかけてきた
男は少し、自身が片手に抱えているM4アサルトライフルのグリップ部分を癖の様ににぎにぎとしなが喋り始めた
「簡単に言ったら知性があるかもしてないってことですね」
「「知性!?」」
男が二人の驚いた反応を見ると「おおまかそんな感じです」と前置きをしつつ答えを言った
「クラス4の可能性が非常に高いですね」
「ま、まじかよ」
短髪の青年が臆している様子を見せた
「で、「今更かよ」って感じかもしれないですけど、お二人さんの階級を教えてもらってもいいですか?」
男が青年らの戸惑いを払うように声のトーンを明るくし尋ねた
「あ、そうですね」
短髪の青年が迷彩の襟のボタンを外し懐からカードを取り出した。カードの形状は運転免許書の様だ。
「オレ…じゃなかった…、僕の階級は「ランク1」です」
「同じです」
青髪の青年が軽く手を上げそういった。
男は「おぉ~」と少し驚いた声をあげると、男は軽い拍手をした
「凄いですねぇ~!、若そうなのにもうランク1ですか~、あ、若いからそうなのかな?。いや~でも凄いですねぇ~頼もしいです~」
青年らは少し顔を赤らめ満更でもない様子だ
「じゃ、援護お願いますね」
男はそう言いながら立ち上がると背負っていた大きな黒いバックを道路の真ん中に置いた。バックは上を中から通されている紐で占めているようで、男は両手でバックの中をぐわっと開いた
「ん?おいおい聞き間違いか?」
青髪の青年が背を向け一人黙々と作業をしている男にそう言った
「おい、その言い方は・・・」
短髪の青年が気まずそうな顔で青髪の青年の前に立ちそういった
男は青年らを無視する様にバックから必要なものを取り出していた
「俺らが先陣を切る。その方が安全策だ」
青髪の青年がハキハキと聞き取りやすいだが怒っていると感じさせる声で男にそう言った。
男は手を止め、両手に銃を構え振り返った
「嫌だな~!、そういう意味で言ったんじゃないですよ~」
男の顔はフルフェイス越しに見えないがニコニコとしていると分かる声で青年らを諭した。
だが、今度は短髪の男が申し訳なさそうな感じで口を開いた
「でも、僕もダイキの言う通りだと思います・・・」
ダイキそれが青髪の名前らしいと男は記憶した。でも、すぐ忘れちゃうんだよなぁ~とも思っていた。
男は少し黙った後、「う~ん」と苦虫を嚙み潰したよう気まずそうな物言いをしようとしたが・・寸前で止め黙々と道路に歩を進めた
「おい!あんた!」
ダイキが男の肩を掴み静止しようとしたが、ある事に気づいた。
「(!!、なんだこりゃ!?、岩を触ってるみてぇに固テェ)」
男の装備のせいかと思ったダイキがゴクッと唾を飲み、男に尋ねた
「あんた…『ギフト』はなんだ…」
男はその時、「あっ!」と声をあげた、ダイキが突然の声に少し驚き体をビクッとさせた
男は咳払いをし、口を開いた
「僕に『ギフト』はないですよ。何しろ御年39歳ですから」
ダイキはそう聞くと「じゃあ、尚更だろ!!」と声を荒げた。隣の短髪の青年はあたふたしていた
「いや、そういう事じゃないんですよ~。」
「じゃあなんだよ」
「知性があるって言ったじゃないですか~。だから、『ギフト』持ちには反応しないかもしれないじゃないですか~。だから僕が先に囮になって先陣を切るんですよ~」
ダイキはないか言いたそうではあったが男の話が正論だと分かると口をもごもごとさせた
「痛ッ!」
男は肩に乗っているダイキの手を掴み振りほどいた
「ほら、そういう事だから。君たちは今は待機ね」
「(何つ―握力だ!?)」
ダイキは手を自分の懐に戻し本当はギフト持ちじゃないかと疑った。男はそんな事には目にもくれず黙々と通りを歩き始めていた
てっ、のは建前で、本当は信用できないからなんだけど。
男は歩きながらそう思っていた
まぁでも、あの程度で「ランク1」って事はあの青年二人の『ギフト』は強い部類ってのは確定したからいいか
その時、男の後ろからダイキの張った声が聞こえた
「なぁ!!あんた!!あんたを何と呼べばいい!!」
大声出すなよ!!、能天気だなぁ
男は少しイラっとしたが、態度には出さす後ろに振り返った
「山神」
山神はそういい、歩を進めた
「ヤマガミか・・・、変な名だな」
「お前、失礼すぎだろ」
短髪の男がすかさずツッコむ
――――――これが5分前の出来事
そして、今に至る
「さぁてと、姿を現したな、魔獣ちゃん?」
山神はそう言うと、M4のトリガーを引いた
M4アサルトライフルの発射音が魔獣の叫びをかき消すほどに大きい。
その時、強大な紫色の蛇の同体がうねっッと動き山神の体を横に浮かした
「マジか!」
すかさず魔獣の大きな口がガバッと開き山神を覆うように掴みレジ側の壁に押し当てた
レジの後ろにある売り物のタバコが臭いを放った。どこからともなく火が付いたのだ
「あぁ、俺タバコ嫌いなんだよ」
ダダダダダダッッ!!!!
魔獣は痛みで叫びたかったが、その口の中を今撃たれているので叫べなかった
山神は壁を地面の様にし、斜めに銃口を構えた
「はい、終わり。目があるってことはソレもあるよな」
ダダダダダダッッッッ!!!!
魔獣は口から上にかけ弾丸を撃たれ脳と思わしき物体が宙を舞った
「ァァぁぁ!!!」
かすれた叫び声を上げ魔獣は力尽きたように山神を口から放した
「・・・・意外と「3」だったか」
山神はそう言いながら少女がいた方に足を向けた
流石に心が痛むな~、ぶっちゃけ、この女の子がこうなったのって、「俺が警察呼んでほしい」って言ったからだよな~。本当に罪悪感が~
山神は少女の上に落ちてきた天井の崩れを両手でつかみどかしていった
「本当にごめんねぇ~。あとで一千万上げるから許してね~」
どーせ使い道ないし、と心の中で呟く山神であった
「!?」
なんだ!?
山神は気づいた、自分が黒い影に覆われいるという事に、
「倒してはずじゃ!!」
ブンッ!!
無知の様にしなった重いモノが山神の腹当たった。
「グッーーーー」
山神が声を発する前に山神の体は窓ガラスを割り、大通りの隣のビルの窓を割り叩きつけられた
「おい!でかすぎだろ!!、てか、さっきなんか飛んだけど、あのヤマガミってヤツじゃねぇだろうな」
ダイキがそう叫んだ
「ダイキ悪いが、人の心配するタイミングじゃないぜ。見ろよあのデカさやばいだろ」
ダイキと短髪の男はビルの上に陣取っている尻尾から血を流した巨大な魔獣の存在を確認した。
10メートルは越える大きな翼をもち、顔にはライオンの様な鬣を生やし体長は10メートルは越えるであろうという感じだ。四足歩行を思わせるように足が四つあり太い。
「ショウ!!『ギフト』を使うぞ!!」
「おう!!サポートよろしく!!ダイキ!!」
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この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




