第四十四話
小夜が置き去りにした、桜の花言葉の質問。
その答え合わせは、まだ出来ていない。
放課後、もしくは昼休みになれば、教えてもらえるだろう。
しかし、今は2時間目終わりごろ。そこまで待ち切れない、と思ってしまうおれがいる。
「おい、如月?大丈夫か?」
「あっ、はい。大丈夫です。今って何してましたっけ。」
何か文句でも言われるのだろうな、と思いながらも、
聞かなければわからないのも事実なので、大人しくその疑問を口にする。
「お前、本当に大丈夫か?プリント表面の演習の答え合わせ。如月は2の2の回答。わかるか?わからんなら次のやつに回すが。」
問題を解くどころか見ていなかったおれは、自分の得意な単元で良かった、と安堵しつつ、回答をクラス中に聞こえるくらいの声で答える。
「太陽に照らされている部分の見え方が変わるから、です。」
「なんだ、できんじゃねぇか。正解だ。じゃあ次、2の3ー、三神。」
三日月と三神。
頭2文字が同じせいか、思わず身構えてしまうものの、三神さんの、小夜とは違った声や話し方に、警戒が解けていくのを自分でも感じる。
問題に当たることも、小夜が近くにいることもない、という事実に安心したせいか、頭が再びぼんやりとしだした。
何事もなかったかのように進む授業を眺めながら、回答に丸をつけるふりをする。
どうせ回収されないし、と丸付けすらしない。
意味もなく、自分の名前をなぞってみたり、プリントの端に落書きをしたりしてみたものの、
自分のことは騙せなくて。
桜 花言葉
という、閉じられたタブレットの検索欄に残されているであろう文字が、頭から離れなかった。
ハッピーバースデー、星。
おめでとう!!
これからも頑張ってね
さて見てくださってありがとうございましたー
コメントなりなんなりで星のお祝いしてあげてね笑
Thank you for wating!
see you!




