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第三十八話

いつもなら、小夜に引きづられているおれだが、今日は逆におれが引きづっていた。

その姿を奇特な目で見る人も少なくなかったが、そんなものは知らない。

自分自身が、今更人の目を気にした所でどうにもならない、ということを良くわかっていたから。

ほとんど動かなくなった感情を動かすのは、小夜と本くらいなものだ。

それを言うなら、本というよりフィクションの方が正しいのかもしれないが。

「せいぃ…待ってぇ…」

おれの歩く速度が速すぎたのか、若干息切れをしながら話しかけてくる小夜。

その言葉に従い、速度を少しずつ落としていく。

けれど、どうしても早く図書館に行きたくて、結局早足になってしまった。

そのおかげか、いつもの1.5倍程度早く図書館につく。

最も、歩き出しが遅かったから、到着時間はいつもより3分程度遅かったのだが。

図書館について、どの本を借りるかを真剣に悩んでいたとき、突然小夜が話し出した。

「ねえ、知ってる?心が動かされるのは、『好きな人』か『嫌いな人』のどっちかだけらしいよ〜」

問いかけに答える時間もなく、続きを話し出したのは小夜。

「そうなんだ。初めて知った。てかよくそんなこと知ってるね。」

そう言うと、明るい笑みを浮かべた小夜は新着本のひとつを指さし、

「この本に書いてあったの〜!」

と、言った。

図書館基準で言えば若干、いやだいぶうるさいくらい元気に。

だとしたら、おれにとって小夜はどっちなのだろうな、と思った。

そして、小夜に考え事をしていることを気づかれないために、小夜が指さした本を手に取る。

ただの、どこにでもあるような内容のラノベ。

フィクション、そしてラノベの話か。

そう思ったものの、おれにはその言葉が本当のことのように思えた。

その次はおれの推し作家のミステリー、更にその次は面白い作風の恋愛小説…

そんな風に、おれの好みの本ばかりを見つけてくる小夜。

どうしてそんなにピンポイントに引き当てられるのだろう、というくだらないことを考え出してから早5分。

小夜が何かを話し出そうとした途端に、チャイムが鳴った。

残り5分で、教室まで戻って、授業の準備をしなければならない、という悪魔の予鈴。

この予鈴が鳴った暁には、2年は遅刻、3年や1年はぎりぎりになる。

その予鈴に対し、小夜は、

「あっ、やばい!このままだと授業遅れちゃう!またね、星!」

とだけ言い残して去っていった。

メロンソーダ味のラムネを買いました。

思っていた味とはかけ離れていて悲しかったです。

そして今食べようとしていたラムネはどこかへと転がっていきました。

今日は運が悪いらしい。占い最下位説浮上。

今日めちゃくちゃ遅投稿ですねー。

いやぁ、危なかった。

見てくださりありがとうございます!

ではまた。

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