第三十四話
星が、突然迎えに来てくれなくなった。
体調不良かな、と思いつつ、星を待った。
ピコン。音符マークがつきそうなくらい陽気な音が私の耳に届く。
メッセが1件。差出人は夜那さん…星のお姉さん。
バナーから見えるのは、ごめんね!のひとこと。
何か約束でもしてたっけ、と考えながら、スマホのロックを解除する。
面倒だから4桁。その部分だけなら星とお揃い。
星のパスワードは、何かの記念日、って言ってた。
誰の誕生日かはわからない。
私だったら嬉しいな、とは思うけれど、多分そうじゃない。
だって星は、少しだけひねくれてるから。
考えられるのは、夜半くんや師匠の誕生日。
と思って試してみたら違った。
今はどの記念日にしてるかわかんないから記念日っぽいのを片っ端から打ち込んでる。
結果はいつも外れだけど。
ちなみに私は0102にしてる。
星の誕生日だから。
そして、夜那さんからのメッセを確認する。
全文を読んだ私は、即座に学校へと歩を進める。
内容は、
ごめんね、弟が風邪引いちゃったみたいで今日休むから、本当に申し訳ないんだけどひとりで行くか休んで、という内容。
星の体調不良を心配すると共に、この文章を送ってくれた夜那さんに感謝する。
この文章が送られなければ、私は1日中家にいただろう。
言葉通り、時間すらも忘れて。
けれど無断欠席や遅刻なんてしたら親にどんな心配をされるかわからない。
私という一人娘を大事にしてるだけ、と捉えているけれど。
そんな親に連絡が行かないように、夜那さんは連絡を入れてくれたのだろう。
夜那さんのことをあまり知らないからか、ちょっとした仕草なども星と重ね合わせて見てしまう。
滅多に会わない私に、そういった連絡をしてくれる。そんなところも、星と似ていた。
そして今更ながらに返信の送り忘れに気づいてしまい、後悔したものの、今から家に帰れば確実に遅刻。
夜那さんの心遣いを無駄にしたくはなかったので、私はそのまま学校へと歩を進めた。
ネタが…なかったんです。
というわけで小夜編。
あと体調不良なんでしばらく短めの話が続くかもしれません。
見てくださってありがとうございます〜
ではまた。




