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第二十九話

今のおれは、お風呂に入っていた。

自分の身体が急激に熱くなる。

その熱が気持ち良くて、ついつい、寝てしまいそうになる。

このまま寝てしまおうか、と思うものの、お風呂で寝た人が溺れて死んでしまった、というニュースを聞いたことがあったので、寝ないように気をつける。

それでも、疲れているからか、寝そうになって、慌てて起きて…まるで学校の授業中のようなことを繰り返している。

ちなみにイメージしている授業の教科は社会だ。

社会の先生が教科書を読む時ほどつまらなく、そして眠くなるときはない。

他の皆も、どうにかこうにか、といった様子で起きている。

それでも数人は、眠さに耐えきれなくなり寝てしまうのだが。

お経みたいに教科書を読むだけの授業のくせに、テストの問題は難しい。

そのせいで、今年の藤ノ宮中3年生の社会教師は不人気を極めている。

3年生なんだからもっと良い教師つけてくれよ、という文句は誰もが一度は思うところであろう。

他の生徒も大半は内職をしている。社会のワークを解くやつがいるのはもちろんのこと、数学や理科など、苦手な教科の勉強をするやつもいる。

話を聞いていなくとも怒られない、というのがこの先生の最大のメリットだ。

といっても、先生本人がおれたちの行為(内職)に気づいていないのだろうが。

そんなことを考えながらも、眠たい、寝てしまいたい。そんな睡眠欲と今寝たらテレビに出てた人みたいに…という恐怖が交互に襲ってくる。

最終的に、お風呂を上がってから寝る、というのが一番丸そうだと思ったおれは、一刻も早く寝るためにもお風呂から上がろうとした。

足に全く力が入らない。これが脱力感というやつか、とのんきに考えていた。

だがこのままでは死んでしまう。

そう思ったおれは叫ぼうとする。

ところが口も動かない。瞼も少しずつ落ちていく。

そして、生暖かいような、冷たいような。よくわからない手のようなものに足を掴まれたような感覚がした。

その影響か、死への恐怖感が一気に優勢になる。

この間の夢では死なんて怖くなかったのに、と思いつつも、今の状態を打破する方法を考える。

そんなことをしている間に、今度は身体をゆらゆらと揺らされているような感覚までしてきた。

けれど、その揺らし方はまるでおれを寝かしつけようとしていると勘違いするほど優しい揺らし方で。

そうしておれは、段々と薄れていた意識を手放した。

次回夜那出します。宣言。

毎日投稿連続30日達成かと思いきやいつかに2話投稿してたから明日だったという。

悲しかったです(?)

みてくださりありがとうございますっ!

ではまた〜〜〜っ

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