第二十一話
いつもより楽な家路につく。
いつもより楽、と言っている時点で小夜の告白に対する解答は決まっているようなものなのだが、それでも、まだ言い出せていない。
あれから何日が経っただろうか。
1週間?10日?それとも2週間?
数えてないからわからないが、少なくとも曜日が回りきっていたので、1週間以上は経ったのだろう。
どこに行くにもついてきていた小夜がいない。
それだけでこんなに満たされるものなのか、と驚きながら、どう告白の返答をするかを考える。
今から会うのは小夜の体調が悪いからダメ。多分小夜の親御さんが断るだろう。
電話も難しいだろう。声出すのも辛い、とは本人称だ。
ならメッセージか?
メッセージなら、比較的落ち着いていられるだろうか。
小夜も、おれも。
姉さんにでも聞いてみるか。
家に帰った後の予定が、またひとつできた。
横道に逸れた脳内会議の議題を、本来の議題に戻す。
夜那姉さんに聞いてからでも、と思う自分がいる。しかし反対に、もういっそ今から会いに行って断ってしまえ、と思う自分もいた。
もう錯乱状態にある会議を終わらせよう、と思っていると、ひとつの意見が耳に入った。
『もういっそ付き合っちまえば?』
その場が沈黙に包まれる。
シーン、という擬音が正に似合う状態だ。
そんな状態が1、2分ほど続いたのち、どのおれかわからないが、誰かが口を開いた。
『お前、それガチで言ってんのか…?』
その疑問は、その場にいる全てのメンバーが同じものを持つ疑問だった。
『ああ、本気だよ。夜那も〝お似合い〟って言ってただろ?』
もうどうでもいい、という姿勢を示すそいつは、紛れもなく、おれの本心だった。
『お前、夜那じゃなくて夜那姉さんか姉さんって呼べよ、』
そんな言葉しか出てこないが、それでも譲る気のない部分だったのでそこだけ訂正する。
『あーはいはい、姉さんって呼べばいいのね。そんなくだらねえことはともかく、お前らだってわかってるだろ?あいつは何するかわかんねぇぜ。ならいっそ、お互いの合意の上じゃないとできない、そんな立場に就いたほうがいいと思わねえ?』
その言葉の後、また沈黙がその場を包む。
『とりあえず、夜那姉さんの意見を聞いてからにしないか?』
いち早くこの会議を終わらせたい。
その言葉に、先程は反対していた者たちを含め、全員が頷く。
『じゃあ、また』
その言葉を残し、ひとりが会議室から消えた。
そしてまたひとり、またひとり、と会議室から姿を消す。
その様子は、栄えていた街が段々と寂れていくようだった。
ポエム・散文集はランキングに乗るのに自分の本命は一生乗ってくれない〜♪
そりゃ詩って競合相手少ないものね。とは理解しているもののなんか悲しい
今回謎回。で す が !
次回はほぼ確で姉さんが出るので楽しみにしていてください。
あとリア友がネタくれました。無意識だろうし見ていないだろうけどありがとう。
今回もー!見てくださった皆様ありがとうございまーす!
では次回、明日投稿ができるのか。こうご期待。




