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真の敵!


「え、奥さんどうしたの?」

ほぼ初対面なのになじみ客の如く良子に話しかける、どピンクの梨乃さん

厄介な老人たち相手に毎日鍛え上げているので、接客はお手のものである


「あの、あの貝…なんていうか、心ここに在らず、みたいに感じるんです…

不倫している夫みたいに…」


「良子…」

不倫夫は今回初めて妻の顔をちゃんと見た


いつもより、妻は悲しそうに見える

いや、いつもというか、最近妻の顔をちゃんと見ていただろうか


妻に対する興味のなさと浮気している罪悪感から、全く向き合っていなかったことに今更気が付いた不倫夫


横にいた愛人はその心情を素早く察知し、男の腕をギュッと握った


イケおじは妻の発言を考える


「心、ここに在らず?

確かに、あのハマグレーは、何かに操られている気がするな…

いくらダメージを喰らっても気にしてない、ゾンビみたいだ」


コウレイジャーは暴れ回るハマグレーをジィっと見てみた


「あれ、老眼が少しマシな気がする」

ジィっと見る中で、秀治さんは変身したら体の各機能がUPすることに気が付いた


「視覚、嗅覚、味覚、なども2.5倍です」とイケおじ

「だろうねぇー!」とコウレイジャー一同

「ビミョー!」


しかし、そもそも視力は良かった半蔵さんは、

ハマグレーの中に何かを見つけた!


「なんかおる!」


ピョコ


っと、殻の間から覗いている眼


「ん?あー、あーー!アレはもしかして⁉︎」


最近、甥っ子の結婚式に出席した梨乃さんは気が付いた


「そういえば!

お祝い膳の中にハマグリのお吸い物があって!


その中に、高確率でちっちゃいカニが入ってんのよーーー!」


「うぉー、ホントやー!

ありゃ、ピンノや、ピンノ!」

とおっしゃったのは九州出身の三郎さんだった


こまちちゃんは「ピンノ、かわいい」とかぬかし、

売れない漫画家さんは「ピンノかわいいとか言うこまちちゃんかわちぃ♡」

などと思う地獄絵図も出来上がったりした


「本体はピンノという可能性が高いですね…ハマグレーを操っているのはピンノ!

奥さん、よく見破りました!」とイケおじ


とても久しぶりに褒められた奥さんはこんな時だが嬉しくてパァっと笑顔になった


その笑顔を久しぶりにかわちぃと思う不倫夫、それを見て男のふくらはぎに蹴りを入れる愛人という地獄絵図がここにも………



「よし、こうなったら、作戦を考えるぞ!」

半蔵さんが赤のポジションらしいことを言い出した!


「まず秀治さんが必殺ボイルで少し殻を開かせ、

そこに三郎さんが必殺スモークandスメルでさらに開かせて、

その広がった殻の間から梨乃さんが“ライトニンググラス”であのカニに攻撃を当てるんだ!」


「ブラボー!」

イケおじがどこの国の人か分からない興奮の仕方をする

「さすが、私が選んだコウレイジャーです!」


「よし!やるぞ!」←半蔵さん


「よし!」←その他


「必殺!ボイル!」

すでに焼きハマグリだから効かないと思っていたが、少しは蒸されて開く


「よし、次はおいどんでごわすね⁈

必殺!スモークandスメル!」


傷口に塩を塗られたが如く、ハマグレーは匂いに苦しみまたさらに開いた


「最後は私ね⁈任せて!

(梨乃さんは若くなっているので、声もスタイルも可愛くて盛り上がる)

ライトニンググラス!」


バリバリッ!


かなり眩しい閃光が走る!


そこにいるみんなが思っていたよりも激しい威力で雷のような衝撃がハマグレーの内部を直撃した!


バリーーーン


ハマグレーは中から粉々に砕けた!


その殻の残骸から、ヨロヨロと小さなカニが出てくる


「えっ…」


カニは「もうお手上げだー」みたいな格好をして、ヨチヨチしてて哀れを誘う

しかも小さくてピンク色で思ってたよりかわいい

みんな「許すか…な?」みたいな雰囲気になっていた


「やばー、ぬいとか(ぬいぐるみのことらしい)、

アクキー(アクリルキーホルダー)にしたら売れそう〜♡」

こまちちゃんがそう言った時、


バンッ


イケおじが拳銃のようなものでそのカニを迷うことなく始末した


え?と思う一同


イケおじの顔を見る


これまでの柔和な雰囲気とは真逆な…冷徹そのもの、みたいな表情をしていた


「17時03分、ヤンキーハマグレー再改め、ピンノライダー討伐」


イケおじはゾッとするほど冷たい声でアップルウォッ⚪︎みたいな腕時計型通信機に報告した



熱海編、もうすぐ終わります!たぶん!

文フリの紙本はカッコイイ(多分)オマケ付き!

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