どうしよう
とはいえ、事情はよくわかった。
ただ、少し気になることがある。
「私が亡くなった理由はわかりましたが、体質の話は別の方のミスなのでは?」
そう、だからこの女神が謝る必要はないわけだ。
すると、女神は少し笑みを浮かべながらこう言った。
【お優しいですね。仰る通りその件は私ではありませんが、私たち管理者の過ちです。なんせ人一人の人生を過度に苦しめてしまったのですから】
そうして女神の目線がまた下がる。
正直、亡くなってしまったからどうすることもできないし、ただただ気まずい...。
どうしようかと悩んでいると、女神がいきなりバッと顔をあげる。
【ですので!___さんには素敵な転生をしてもらいます!】
うん!切り替えが早くて何よりです!
言葉の勢いに驚く私に対して女神は瞳をきらきらと輝かせていた。
【私の担当する世界は魔法が主流なんです!科学が主流の世界からきた___さんには新鮮だと思います!よくあるラノベの主人公みたいにどんな能力でも授けちゃいますよ!遠慮なく言ってください!】
とかなんとか言いながら片手に小説、もう片方の手に剣やら宝石やらを出現させる。
途中、変なのが混じった気がしたけれど気のせいですよね...!?
そんな女神の姿に流されそうになるのをグッと堪えた。
楽しげに色々な物を出現させて忙しそうな女神だけれど...
「魔法の世界に転生するのはありがたいです。そういうの憧れでしたし...でも、チートとかそういうのはいりません」
ピシッ...そう音が聞こえてきそうなぐらい女神の身体が固まる。
そうだよなぁ、普通は喜んで受け取るべきところなんだろうけど。
【え...えっと...冗談ですよね!?も、もう!びっくりさせないでください!!】
ぷりぷり怒り出した女神に申し訳なく思いつつ、私はこう続ける。
「いえいえ、冗談ではありませんよ。本当にそういうのはいらないです。最初からなんでもできてしまったら新しくやり直す意味がなくなりますし」
【で、、でも...それだと補填が....】
上司になんて伝えよう、どやされる、とわたわたあせあせしている女神。
そんな彼女の姿に気が抜けたのかついぽろっと言ってしまった。
「...これが駄女神か」
あー、、ついうっかり出てしまった。
ごめんごめん!だからその涙引っ込めて!!




