はじめまして...?
「あの...大丈夫ですか?」
【大丈夫です!すみません!!!】
そうは言っても涙がとまっていないんだが...!?
おろおろする私をみて少し落ち着いたのか、瞬きをした一瞬で涙が消えていた。
【失礼しました】
そう言って傍に手を翳すと、テーブルと椅子が現れる。
突然のことに驚いていると、
【紅茶でも飲みながらお話ししましょうか】
また瞬きの間に、テーブルには湯気の立つカップとクッキーがのったお皿が...。
...うん、驚かないぞ。
座るよう促され、反対側の椅子に腰を下ろし、香りに誘われるまま一口紅茶をいただいた。
「美味しい...」
思わずそう呟くと、目の前から鈴を転がすような笑い声が聞こえた。
【それはなによりです】
そうして一息ついたところで、あらためて目の前の人?を見る。
瞳は宝石を嵌め込んだかのように輝き、肌は雪のように白く透き通っていて、光と共に真っ白ななにかを身に纏い、頭上には光り輝く輪っかが存在する。
その現実離れした姿は、見るもの全てを魅了してしまうだろう。
だが、いかんせんあの表情を見た後だ。
感動は薄い。
おそらくそれが表情に出ていたんだろう。
【どうかされましたか?】
にっこりと微笑みながら問いかけられた。
なんだか凄味がある...。
突っ込まない方が身のためかもしれない。
そう思った私は、問いかけに首を横に振り尋ねた。
「あなた様は一体?」




