第3話 男と女の年齢差
林 : 乗れた?
松野 : 乗れた
林 : ミヤジギリギリで言うなよ
宮島 : タイミングが
林 : 最初に聞きたかったわ
宮島 : お金は? 一人、四千五百円?
林 : よろ
松野 : ペイペイ送った
宮島 : 送りました
松野 : で、続きは?
宮島 : どこからだっけ?
林 : 出会いとかは聞いたから……どんな感じの人?
宮島 : 普通。本当に普通。
松野 : 仕事はなにしてるんだっけ
宮島 : 事務職
林 : 一人暮らし?
宮島 : そう
松野 : じゃあ向こうの家でよく会うの?
宮島 : だね
林 : なんかいいなー。結婚すんの?
宮島 : さすがにそれは……まだ一ヶ月だし
林 : 相手も若いもんな。
松野 : 何歳だっけ?
宮島 : 二十八
林 : いいなー
松野 : じゃあまだそんな焦らず、か
林 : 若い子だとプレッシャーないよな
宮島 : でも二十八って、一昔前なら適齢期だよね
松野 : うちは二十六だったからね
林 : 奥さん上だっけ?
松野 : 一個上だから当時は二十七
林 : じゃあミヤジの彼女もそろそろ……
宮島 : いやそれだとリン氏は……
林 : だから私はフラれたわけですよ
松野 : さすがに一ヶ月で結婚とかはまだ考えないだろ
林 : でも彼女にしたら最後の恋人かもよ?
松野 : いや、あんたこそだろ
林 : だから私は!
宮島 : リン氏じゃないけど、まだ全然考えられないですね……
林 : 宗教聞け宗教
松野 : やめろ
宮島 : 確かに、そういうのって全然聞けないね
松野 : 付き合って一ヶ月でそんなの聞くなよ。金銭感覚とかはどうなの?
宮島 : 普通、かな?
松野 : じゃあ良いじゃん
林 : これからですよ……
宮島 : 脅さないで……
林 : そうだよ松野。ひどい奴だ
松野 : あんただろ。宗教聞けとか
林 : でも松野のとこは一個上だけど、たいてい男の方が上で、奥さん年下パターン多いよね?
宮島 : 確かに
松野 : そりゃあれだろ。男の方が決断に時間かかるからだろ。出産がないから
林 : ふけぇ
松野 : 普通だろ
林 : 確かにそういうのもあるけどさ、精神年齢の差もない?
宮島 : 深そう
松野 : 精神年齢?
林 : 女の方が精神年齢高くない? 七つくらい
松野 : 七はないだろ
宮島 : 小一と中二くらい?
林 : その例えはなんか犯罪の匂いがするわ。二十歳と二十七歳な。
松野 : そんな離れてるか?せめて五歳くらいじゃね?
宮島 : 小一と小五?
林 : 未成年例えやめれ
松野 : でも確かに中学生の女って高校生の男好きになったり、高校生の女は大学生の男好きになるよな
林 : 吉村!
松野 : そう。あいつ大学生と付き合ってたでしょ、あのとき
宮島 : 吉村さん美人だった
林 : 確かにあいつ、俺らになんか全然興味ねえみたいな感じだったな
松野 : 男はガキっぽいからな
宮島 : でも、なんでだろう?
松野 : 生理とかないから精神性が幼いままなんじゃね
林 : ションベンとウンコしかしないからな
松野 : その発言がガキっぽいわ
林 : えへへ!
宮島 : 三十四ちゃい
林 : えへへへへ!
松野 : そら彼女も逃げるわ
林 : おい!
宮島 : 酔ってますね
林 : 全員酔ってるだろ
松野 : 精神年齢のズレと、女性の妊娠率みたいなところで男が年上が多くなる、ってことじゃね
林 : まとめやがって
松野 : 別にいいだろ
林 : 長男ぶりやがって
松野 : 実際長男だし
宮島 : 何歳差が一番多いのかな?
松野 : 回りの感じだと……二歳……四歳とか? 芸能人は十歳差とか普通だけど
林 : ミヤジ何歳差だ?
宮島 : 六歳差かな?
林 : 小一と中二か
宮島 : その例えは……
林 : お前が言い出したんだろ
松野 : 犯罪野郎だな
林 : 通報しよう
宮島 : 年代マジックもない? 八十歳と八十六歳って聞いたら、もう同じ感じするでしょ?
林 : 確かに
松野 : まあ、小一と中二じゃ何もかも違うけど、八十と八十六の差はそんなに大きく感じられないからな
林 : それでいうと三十四歳と二十八歳の差はどうなんだ
宮島 : どうなんでしょう
松野 : 一番結婚に相応しい年齢差じゃないの。
林 : おめでとう!
宮島 : そういうのやめましょう!
松野 : そうだよ林。今どきそんな親戚の叔父さんみたいなプレッシャー。で、子どもはどっちが欲しいの?
宮島 : ちょっと!
林 : あんたが一番悪いわ。人をフリにしやがって。
松野 : でも若い奥さんは良いよ。子育て疲れるから。
宮島 : みんな言うよね
林 : そういう問題になってくるわけか。「若いから良い」って響きがエロいけど、そういう次元じゃないわけね。
松野 : 結婚したらそうだよ。夜泣きするし。強制的に朝方になるよ
林 : 俺やっぱ無理かも……
宮島 : リン氏は夜型だからね
松野 : 「俺の前世はカブトムシ」とか意味不明のこと言ってたからな
宮島 : 夜行性
松野 : 夜行性の例えでなんでカブトムシなんだよ
林 : カブトムシ好きだったんだよ
松野 : 知らねえよ
林 : 小三の自由研究で賞取ったんだぞ! カブトムシで
宮島 : 夏休みのやつね
林 : そう。でっかい藁半紙買ってきて、そこに研究成果書いて
松野 : うちの子もやってたよ
林 : カブトムシ!?
松野 : 違うわ。なんか遠心力のことやってた
林 : そういうの付き合ったりも大変?
松野 : 全然。ていうか小学生に入れば結構楽。ある程度のことは一人でできるようになるし
林 : パパがいまだになんにも出来ないのに?
松野 : えへへ!
林 : パパ一人でできるのオナニーくらいなんでしょ
松野 : えへへへ!
宮島 : 松野パパ、ハイボール飲み過ぎね
林 : パパになってもオナニーすんの?
松野 : するに決まってんだろ!まだ三十四だぞ! よーし今日もパパしちゃおうかな!
宮島 : パパの息子がお盛ん
林 : まあ俺も結婚してもするだろうけどさ、そうすっと俺らの親父もしてたのかな
宮島 : タブー
松野 : タブー
林 : やっぱり男の方がガキだな




