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n.05 迎撃とまた森と

今回はちょっと閲覧注意な部分があります。

注意ですよ!

苦手な方は無理せずブラウザバックを!

*Side ハツユキ*


 一発の銃声。

「はーいはい、そこまでだよー」

 気の抜けたような声が、喧騒の中に響く。

 私の主であるミレニアだ。

「誰だお前は!」

「なーに、通りすがりのプレイヤーだよ」

 ハルバードを肩にかけ、左手には銃を持っている。

 先ほどあったことを軽く説明すると、男性の一人が抜いた剣を主がハルバードで弾き、その剣を銃で粉々にしたところ。

「セーフティエリアでの戦闘は、決闘デュエル以外は禁止されてるんだよ、バカ。無闇に剣を抜いた君たちが悪いと思うんだけどねぇ」

「部外者が口をはさむなよ!」

「そりゃ御尤も。でも、知り合いに剣を向ける奴を放っておくのはいささか気分が悪くてね。正当な理由があるならまだしも、見たところそうでもなさそうだし」

 主の目には、明らかな怒りが見て取れる。

 知り合いに対する攻撃で、彼女の怒りを買ったのだろう。

「口先だけの餓鬼が調子に乗るな!」

 そしてさらに怒る。

 あの人が本気を出したら大変なことになるので、ここは一度仲介に入る。

「主殿、一つ提案をさせていたきだい」

「ん、いいよー」

「ここは公平に、デュエルで決着をつけたらどうでしょう。五体一ならば、相手方も納得するかと」

 正確には公平ではないけど気にしてはならない。

 おそらく五秒もあれば終わるだろう戦いだ。

「そうだねぇ。面白そうだねぇ。ここまで大口叩くんだから、さぞかし腕が立つんだろうしねぇ?」

 完全に怒っている主。

 怒るとこうなると覚えておく。

「はっ、調子に乗りやがって」

「うんうん、面白いねぇ。いやぁ、一人じゃ勝てないからって数に者言わせてる弱者の集まりだもんね」

 挑発するようなことをあえて言っている。

 …普段より怖い。

 本能的な何かが警告を鳴らす。

 この人には勝てない。そもそも戦っていい相手じゃないと。

「いいぜ、そのデュエル受けて立ってやら」

「後で後悔すんじゃねぇぞ!」

 というわけで、主一人と男性五人の5v1の勝負が開幕する。

 …これはさすがに、可哀想だったかと後悔するけど今更だ。


*Side ミレニア*


 さてと、まずはどう調理してやろうか。

 四人は殺して、残り一人は見せしめにするかなぁ。

 指を一本ずつ折って、少しずつ指の先から焼いてやろうかなぁ。

「両者、準備はいいか」

 なんなら一人ずつ串刺しにしてもいいいなぁ。

 ブラドのように、串刺し刑とか面白そうだもんねぇ。

「では」

 でも再起不能になるぐらいにはしないとだめだよねぇ。

 そうだねぇ、すぐ殺しちゃつまらないよねぇ。

「開始!」


*Side ハツユキ*


 さて、それではダイジェストでお送りさせてもらおう。

 理由は、詳細を事細かに説明するとなると相応の時間が必要となるから。

 最初に、三人の男性が正面から突っ込んできたところをそれぞれ両足を切り落として移動不能に。

 うち一人はファイアショットを至近距離で頭に撃っで即死に。

 もう一人は両腕と首を切り落としたので終了。

 最後に一人は背中から少しずつブレイズで焼いて焼き殺しました。

 その間およそ5秒。

 後衛の二人ですが、呆気にとられている間に片方をハルバードで両腕を切り落として喉を潰し終了。

 最後に一人は、恨みが溜まっていた分念入りにやっていましたのでそちらをダイジェストで。

 まずは声が出ないように喉を浅く斬ります。これはおそらく降参をさせないためでしょう。

 そして指をゆっくりと一本ずつ折っていき。

 次に脚と指の先から少しずつブレイズで焼いて。

 四肢が完全に焼つ直前でブレイズを解除。

 ちなみにこの間欠かすことなく回復をさせていたのでまだ生きてる。

 そのあとは四肢を切り落とし。

 最後に口の中へと銃を撃ち込んでゲームセット。

 以上。

 私が言うのもなんだけど、最後の一人のオーバーキルは凄かった。

 …見物客の何人かは途中で吐いていた。


*Side ミレニア*


「いやー、気分爽快だよ。うんうん」

 これですっきりしたね。うん、こういうクズは放っておいたら有害だもんね。

 だからこれぐらいでもまだ軽いよね。そうだよね。

「主殿、怒ってるのは分かる。でもやりすぎ」

「ええ!?」

 ハツユキに指摘されて若干ショックを受ける。

 私はそれ相応の報いを受けてもらっただけなのに!

「目立つ行動は控えて」

「…あ」

 ……

 忘れてました、ごめんなさい。

「ま、まあまあ!結果がよければね!」

「その結果がこれですが…」

 …なんという孤立感!

 まあしょうがない…やりすぎたのはしょうがない。

 うん、割り切ろう。私は何も間違ってない。

「まあいいわ。アイシャ、久しぶりだね」

「…ふぇ!?」

 というわけで、久しぶりの再会をしたアイシャだ。

 知り合いだからね、私からしたら。

「人の顔見ていきなり「ふぇ!?」って言われると傷付くなぁ」

「あ、ごめんなさい!」

「別にいいけどさ。それで、そちらの男性は?」

 ちらりと横にいた男性に目を向ける。

 突然見られて驚いたようで、軽く後ろに下がる。

 おい、自覚はあるがそこまで露骨だと流石に傷つくよ!

水人みずひとさんです。ちょっと前に冒険者ギルドで会って、それから一緒のPTで行動してるんです」

「へぇ。いい男性見つけたじゃない」

「なっ!そ、そう言うのじゃないですから!」

 若いなぁ、可愛いなぁ。

 私も人の事は言えないけど。

「私はミレニア。見ての通り、近接もやってるけど本職は炎魔術師ね」

「水人だ。創造者クリエイターでやってる」

「へぇ、創造者か。珍しいね」

 ちなみに創造者とは、『命をもたない物質』を自在に作り出すクラスだ。勿論MPの続く限り、だが。

 召喚系に分類されるが、ほぼ別物と考えていい。

 召喚できるのもは、『命をもたない』という条件でほぼ無限だ。そのため武器だろうと壁だろうと作れる。

 ちなみに構造物に分類されるものは建設者ビルダーという別口の物だ。

 実質、MPが続く限りほぼ無限に戦えるため強いのだ。その代わりMPが切れたら一切行動できないが。

 まあ、勿論制約はあるので、あまりにも高レベルなものを作ろうとしたら消費MPが本来の30倍以上まで多くなる。

 それに作った物の耐久力はそこまで高くない。常時MPを消費すれば絶対に壊れない壁も作れるが、消費するMPが尋常ではないので実用性はあまりない。

 まあ、普通に戦う分には長剣とかのレベルだし問題ないだろうけど。

「アイシャが元気そうでよかったわ。あ、でもこの後は気をつけてね」

「へ?」

「逆恨みとかあるからねぇ。この手のクズは。出来れば根絶やしにしたいところだけど、探すのに何十時間とかかるから難しいし」

 見つければ後は適度に殺すだけなんだけど。

 とはいえ、それで更生するような奴はいないだろうけどねぇ。

 まあ、最悪の場合死に戻りした瞬間にもう一度殺して、もう一回戻ってきたらまた殺して、というリスポーンキルていうのもあるが。

 それはさすがに目立つし時間がかかりすぎるし面倒だ。

「ってか、どうしてあんなことになってたのさ?」

「それは…その…」

「それは自分から説明させてもらおう」

 いつも通り、適当な依頼を終わらせて街に戻ってきころのことだ。

 そろそろアイシャの弓の耐久力が減ってきたから、新しい弓を買おうかとこの店に来たらしい。

 購入してお金を払うまでは問題なかった。

 だけど、店を出たとたんにあいつらが変な因縁をつけてきて。

 でまあ、そこに私が通りかかったわけだ。

「心当たりとかは?」

「あったらこんなことにはなっていない」

「そうかぁ。つまり八つ当たりとかなんだろうね。まったくいい迷惑だわ」

 次会ったら、もっと徹底的にやってやろうかなぁ。

 ふふ、再戦が楽しみだな。

((この人怖い…))


【フィールド:ライナーフォレスト】


「この辺り?」

「おそらくこの辺り。残ってたらだけど」

 所変わって森の中。

 今回は、ハツユキの封印(仮定なので実際は違うかもしれないが)されていた場所を探しに来た。

 まあ、少しでもハツユキに関する情報を集めようと思ったわけだ。

「ん、あった」

 ハツユキの指差す場所には、石碑のようなものがあった。

 動かしたら下に続く階段とか…さすがにそれはないか。動きそうもないし。

「これが私のいた場所」

「ふーん。どういう仕掛けなんだろう?」

「おそらく、私を封印するための古代魔法がある。ラミアの真祖ならそれぐらいしないと封印できない」

 書いてある文字はまるで読めない。

 これは解読か古文のスキルが必要だな。

 ちなみにハツユキからすると、

「私にもこれは読めない。おそらく人の言語」

 とのこと。

 まあ、私たちに読めないだけで読める誰かを連れてくればいいわけだけど。

 なので文字は保留。それ以外に何かあるか探す。

 ちなみに、何故唐突にこんなことをしに来たかと言うと、保険のようなものだ。

 今の手札は、熾天使で女王である私、十二精霊の精霊キャンサー、ラミアの真祖ハツユキ、ミラを始めとするウィスプ六十四人。

 この中で、ハツユキだけ唯一情報が少ないのだ。

 そのためもしものことがあった時に対応できないことがある。こちらの知らない弱点を、敵側が知っていたらどうなるか、言わずとも分かるだろう。

 己の情報はなによりも重要となる。相手の弱点を知るより、自分の弱点を知る方が重要だ。

 ちなみに、何気に無視してたがウィスプの数が二倍になった。知らない間に増えてたよ!

「そういえば」

「ん?なに?」

 初雪が何か、不思議そうに石碑を見ている。

「傷が治ってる」

「…え?」

「前、私が復活した時はこの石碑傷がついてた。でも、それが治ってる」

 …誰かが直したということか?

 いや、その可能性はまずないと思っていい。

 そもそもこの石碑はチタンで出来ている。そう簡単に修復できるような代物じゃない。チタンの生成方法はまだ確立されてないし。

 うーむ、もしかしてこの石碑は魔法か何かが掛けられてるのか?それともこれ自体が魔道具?

 それも調べようがないな。いや、一度傷つけてみて経過を観察するとかもあるけど。

 実際に傷をつけて、どのように傷が治るのかを見るか。でも修復されるのがどのタイミングかは分からないし、三日三晩張り付いてるわけにもいかない。

 …やるか。悩んでてもしょうがないし。そこまで苦労しないだろう。

 こっちは普通じゃない手段も使えるし。

森の出番は今後も増える(と思います)

始まりの地ですから!

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