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e.14 仕事

【フィールド:クリアグラスランド】


「さすがは平原…広いね」

「広大な面積を持っているからね。その中に何のギミックもオブジェクトもないっていうつまらない場所だけどね」

 さて、私は今平原に来ている。

 森と海岸はある程度分かったので、残った平原と山岳の調査に来ているところだ。

 どこでどんなアイテムが手に入るかが分かればというのと、そこにいるエネミーからどれぐらいの経験値が入るかも知っておきたいから。

 まあ、つまりどのエネミーをどれだけ狩ればどこまでレベルが上がってどれぐらいの装備になるのかを確認して他のプレイヤーがどれぐらい強くなるのかを知りたいわけです。

「まずはこの平原に出てくるエネミーとドロップアイテム、経験値の調査。あと採取できるアイテムもね」

「別行動だね。集合時間は?」

「うーん、三十分後にしよう。またここで落ちあえばいいよ」

「はいなー」

 というわけで、キャンサーと分かれてそれぞれで調査を開始する。


 そして


 三十分。あっという間に経過した。

 まあ、戦闘とかしてたらすぐだよね。

 結果、この平原に出現するエネミーはアクティブとノンアクティブ合わせて六種類。

 ノンアクティブは、燕型のエネミー『アークスワロー(?)』・動く石みたいな『ハイストーン』・草に紛れて動いてる『フォスグラス』の三種類。

 アクティブは、小さな烏型エネミー『バレットクロウ』・低木に擬態している『ラングウッド』とセットでたまにいるミミズク型の『エンジミミズク』の三種類。

 ちなみにミミズクはレアである。

 燕のドロップは小爪・羽・雀肉・レアドロップの尾羽。

 石のドロップは小石・レアドロップで魔石。

 草のドロップは小薬草・レアドロップで薬草。

 烏のドロップは爪・羽・烏肉・レアドロップで尾羽・嘴。

 木のドロップは小枝・葉・レアドロップで根・若葉・硬質な木の葉。

 鵂のドロップは爪・羽・鵂の肉・レアドロップで鳥の欠片。

 ちなみに、燕肉はさっぱりしていて美味しい。烏肉は引きしまっていて美味しい。鵂は…ジューシー?という感じかな。結構高値で売れる。

 採取できるものは、小石・丸石・尖石の石三種類。あとは鳥三種類の羽が出る(鵂はレアっぽい)。

 ちなみにミミズクのドロップ、鳥の欠片はウィスプの光の欠片と同じようなものだと思う。

 あと、石とかは石材として色々使い道がある。石器とか作ってもいいし。

「しかし、【ラグナバースト】もさることながら、【女神の息吹】もすごいね」

「私にも恩恵があるからありがたいよ。でも、この効果はいいよね」

 巨大蟹の鈴で得た【ラグナバースト】以外に、ラグナクラブとの戦闘によるレベルアップで覚えたスキルがあり、それが【女神の息吹】。

 これは天使(おそらく熾天使)専用の魔法スキルで、攻撃系がない代わりに多種多彩な補助魔法が使えるようになる。

 効果の高いもの、範囲の広いもの、継続時間の長いもの等…代わりに消費するMPが高いけどとにかく有効だ。1.5倍消費で効果2倍みたいなものだからね。

 ちなみにキャンサーはパートナー補正でさらに効果が1.2倍になっている。

「さてと、どうしようか?」

「もう少し欠片がほしいかな。ミミズクをメインに狩りを続けよう」

「わかった」

 といおうわけで、小一時間ほどミミズクをメインに狩ったら欠片は8個集まった。

 キャンサーの集めたものと合わせて10個。これで十分だろう。

「あとは山岳かな。ただ、街に戻ると面倒なことになるから後でいいかな」

「そうだね。でも、まだ山岳に行ってる人なんていないんじゃない?」

 まあそれもそうなんだけど…

 ──ピコン

 …なんかメールが来た。

「メール…誰から?」

「…システムメールだよ」

 差出人:GM

 件名:無題

 現在、プレイヤーの間でライナーフォレストでのイベントが発生しております。

 こちらのイベントは任意参加です。

 尚、一部プレイヤーはこのイベントにおいて特定の役割を持ちます。

 特定プレイヤーは、随時行動をお願いいたします。

 また、このイベント期間中はライナーフォレストのレアエネミー出現率が上昇します。

 健闘をお祈りいたします。

「GMからのシステムメールね。ってか、一部プレイヤーって私の事かしら?」

「へぇ。面白いことなら大歓迎なんだけど」

「まあ、面白くはなるかもね…うーん、まあやれって言うのならやるかな」

 ただ、今の格好では…少女の力があるから天使には見えないよね。

 …なんかで無効化できればいいんだけどなぁ…。

「特殊スキルの無効化ってできないのかな…?」

「ん?スキルでスキルを無効化やつがあると思うよ」

「本当…?」

「わからないけど…確かあったはずだよ」

 うーん…エンプレスの涙をまた使おうか…。

 いつまでも持っていても意味ないし…ああ、でもそうしたらまた酔うのかな…。

 ちなみにあれは状態異常ではなく、ただ酔うだけ。現実でお酒に強い人にも度数が高いからよく効く。

 私はまだ中学生だから…酔い耐性なんてない。

 いや、別にいいんだけど…また眠ったらなぁ…あの時はサンクチュアリの中だったから10分ぐらいだったけど、今は寝たら1時間とか眠りっぱなしになる。しかも第三者から起こしてもらうことはできないし、ダメージは入るし…。

 …やるしかないか。

 というわけで、一つ取り出す。

「あれ、エンプレスの涙…?どうして持ってるの?」

「特典みたいなものかな…キャンサーも飲む?」

「私…精霊は駄目だよ。エンプレス様に許可を貰わないと」

「そうだったね。エンプレス様は精霊の統括様だったね」

「そうそう。エンプレスの涙はエンプレス様が許可した精霊とかにしか渡さないから。そして渡された精霊以外の精霊は飲んだらいけないっていう決まりだから」

 ちなみにエンプレス様は『精霊の女帝』。全ての精霊の頂点にして、原点。

 最も最初に産まれた精霊の中の一人で、現在存在している精霊では最高歴を誇る。(ちなみに身長はリーグ様とそんなに変わらない)

 精霊の女帝という名は伊達ではなく、その力は悪魔でいう魔王、天使でいう熾天使(私?)と並び、精霊魔法の最高峰を扱うことができる。

 性格は他人に優しく自分に厳しい。ただし甘やかしたりはしない。

 実は戦闘が好き。戦闘狂というほどではないにしても、その一歩手前ぐらいだろうか。最前線でフレイルを振りまわして暴れる姿を昔の精霊はよく見ていたとか。

 魔法よりも物理が得意な、キャンサーと同じく物理系の精霊。キャンサーと比べれば後ろの方だけど。

 全ての精霊の憧れであり、母のような存在。精霊の間では女神様のようなものになっている(実際エンプレス様は知識・知略・戦術・戦略を始めあらゆる分野でその真価を発揮する)。

 残念なところを挙げるとするならば…寝相と酒癖が悪いところだね。酔うと脱ぎだすらしい。そして次の日にはその記憶が無くなっているとか。

 ちなみに、ステータス表記をするとレベルは230(!?)である。

 以上、ヘッドギア情報でした。

「で、この後の事だけど…」

「私はちょっとした仕事があるけど、キャンサーは何もないからね」

「じゃあ世界樹で休んでるね。終わったら呼んでねー」

「わかった」

 …というわけで、キャンサーは帰って行ったので私はこれを飲みましょうか。

 また酔うかなぁ…。

「うう…相変わらずきついお酒…」

 とにかく飲んじゃえ…わっぷ。

「ふえぇ…」


 ……(四十五分後)。

 おはようございます…頭が痛いです。

 で…今回選ぶのは、種族スキル制限解放です。

 種族スキルとは、プレイヤーの種族(Tribe)に応じたスキルのこと。

 私は熾天使という役職なので、それに合わせたスキルを修得します。ですが、本来プレイヤーは全員が人間なので誰が何をしても同じスキルとなるんだよね。本来は。

「というわけで…」

 以下のスキルを修得しました

 孤高の白 Ⅰ(特殊)

 頂点の舞 Ⅰ(特殊)

 孤高の狩人 Ⅰ(特殊)

 光の統率者 Ⅰ(特殊)

 ダブルステータス Ⅰ(特殊)

 天翼解放 Ⅰ(種族)

「熾天使がどれだけ規格外なのか…」

 簡単な解説を入れると…

 孤高の白(特殊) 誰も届かない純白の力を表す。

 効果は…戦技と魔法の消費EP/MPを2~10倍加しての攻撃が可能となり、比例して威力や効果時間や範囲を強化するというもの。まあ役に立つかはわからないけど1モーションで2~10の数を撃ちこめるというチートスキルかな。

 頂点の舞(特殊) 見る者を蹂躙し圧倒させる舞の踊り手。

 効果は…どうやら【ステップ】【ダンス】のスキルを強化するらしい。つまり舞踊師のクラススキル強化だ。本来の効果に加えて別のBuff/DeBuffを発生させることができるようになる。ただし効果は自分では選べないが。

 孤高の狩人(特殊) 誰も届かない狩人の頂点を表す。

 効果は、遠距離武器の威力を倍加、スキルの消費EPが+100%、弓矢・銃弾・爆破・衝撃への耐性が+10、魔物へのダメージが+5%、魔法耐性が-10%、クリティカル率+2%、DEF/RESのステータスが-50%。メリットとデメリットがあるからね…微妙かも。

 光の統率者(特殊) 全ての光を統べる者の証。

 効果は、光属性威力と耐性+50%。まあただ光属性が強くなるってだけ…だけどこの上昇率はすごい。正直、他のボーナスと合わせたら2倍を超えるからかなり強い。

 ダブルステータス(特殊) ステータス低下をほぼ完全に無効化する。

 これは強い。なんと全てのステータス低下(孤高の狩人のDEF/RES-50%さえ)無効化である。主に装備とスキルの低下を無効化するのは大きいだろう。ちなみに『ほぼ』なのは、状態異常でのステータス低下はこれでは防げないからである。

 天翼解放(種族) 力を制する力を、罪を制する罪を。これが熾天使の力です。

 えーっと…?効果は、『メインスキルを除く全ての特殊スキルを一時的に使用不可能にし、戦技と魔法が一時的に最上級まで使用可能になる』とのこと。…継続時間は30分でその後23時間30分のCT。つまり30分は戦技と魔法で無双できる。デメリットとして、CT終了までの間戦技と魔法の威力が90%低下する。

 ちなみに天翼解放のスキルが熾天使の最高スキルだ。戦技でも魔法でも特殊でもないスキルは珍しい気がする。スキルレベルも1でMAXみたいだ。

 …まあ確認はここまで。仕事に行かないといけないんだよね…。

「スキル組み換え…よし」

 実質これが初仕事かな…?というわけで、行こうかなと。

天翼解放によってチートに拍車がかかるよ!

やったね(おいやめろ

ただ制約として一度使用したら現実で一日も使用不可能になる。

しかもその間は戦技と魔法の威力が一割になりますからね!

火事場を切り抜けるにはいいんだろうけど…そのあとが大変です。

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